20232

27

ESSAY

前回のこのコラムで「長期化する円安」に個人ができる唯一の対策とは?というお話しをした後、円は1ドル=120円台まで値を戻しました。一方で国内でもインフレが進み、2023年1月の東京都区部の消費者物価上昇率は4.3%(速報値生鮮食品を除く)と41年8か月ぶりの高水準を記録しています。個人投資家向けのセミナーでは「歴史的円安は終わり、円高に戻るのでしょうか?」や「4月に日本銀行の総裁が変わってもインフ...
202211

29

ESSAY

輸出型企業が多い日本では長期に亘り「日本製品が売れなくなる円高こそ日本経済のアキレス腱」と考えられてきました。しかし2022年にドル円相場が円高から円安へと我々プロも驚くような180度の転換を遂げた結果、今度は日本経済にとってハッピーだったはずの円安に戸惑う人が増えています。「安い日本」を目指して世界中からインバウンド客が押し寄せているのに対し、海外へ出張や旅行に出かけた日本人からは「あまりの物価...
20228

30

ESSAY

最近のセミナーで圧倒的に多い質問が「今の高値で金を買っても大丈夫でしょうか?」というものです。確かに今年に入って国内金小売価格は円安の影響もあって史上最高値圏で推移していますから、個人投資家の皆さんが躊躇するのも無理はありません。この質問に対し筆者は質問者のバックグラウンドに応じて、次のように答えています。まず、金投資の初心者には「飲み会を1回我慢する代わりに3000円や5000円で純金積立をして...
20225

30

ESSAY

2022年は円建ての国内金小売価格が初めて1g=8000円の大台を突破して、その後も次々と史上最高値を更新する展開となり、NHKのトップニュースで扱われるほど世の中の関心を集めています。背景には米国を始めとする世界的なインフレの中で「インフレヘッジの金」が買われ、さらにロシアによるウクライナ侵攻を受けて、「有事に強い安全資産としての金」が買われている状況があります。とは言え、ニューヨークの金先物価...
20222

25

ESSAY

2022年4月から高齢者への国の年金支給額が0.4%引き下げられます。コロナ禍で年金保険料を納める現役世代の収入が減ったことが大きな理由ですが、2年連続のマイナス改定に「今後も年金は減少し続けるのかしら」と不安を覚えた人も少なくないでしょう。読者の皆さんの最大の関心事は「今加入している年金だけで自分の老後は大丈夫なのか」ということに尽きるかと思います。このテーマについては、筆者もパネルディスカッシ...
202111

29

ESSAY

国際経済の分野で目下最大の懸念は、中国から2008年のリーマンショック級の世界的な金融不安が引き起こるのではないかという問題です。現在、中国の経済は世界トップの米国と肩を並べるくらいまで拡大しています。しかも米国は“成熟した経済”ですが、中国は“今まさに成長している経済”ですから、中国がコケたら世界中の市場で株式が暴落するような事態になりかねません。日本も上場企業の3~4割が影響を受けることになる...
20218

30

ESSAY

2021年の春以降、我々市場関係者がコロナの動向とともに注視しているのが、米国を中心に起きているインフレです。インフレとは簡単に言うなら物価が上がり過ぎることで、実際、米国の消費者物価指数(CPI)は、この5月以降5%台で推移しています。インフレは世界的な広がりを見せており、日本でも一部の物価が上昇し始めています。昭和期のバブルを経験していない30代以下の世代は、5%の物価上昇と聞いてもピンとこな...
20215

28

ESSAY

新型コロナウイルスによるパンデミック(世界的大流行)が長期化しています。日本では4月に菅義偉首相が訪米した際のファイザー社との交渉により、9月までには全人口分のワクチンが確保できる見込みです。接種の進んだ米国や英国に比べると“周回遅れ”の感は否めません。とは言え、ワクチン接種が進むにつれウイルスへの恐怖感は薄れてきますし、失われた日常が戻れば日本でも米国でも外出自粛でマグマのように溜まった需要が溢...
20212

25

ESSAY

「まずは現状把握が大事」

松浦 弥太郎
Yataro Matsuura
みなさま、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。コロナ禍によって、仕事と暮らしが様々なかたちに変化し、これからどうなるのだろう?と不安が募る方も多いと思います。なんとかなるさ。という前向きな気持ちも大事ですが、それとて、こんなに厳しい状況が長く続くと、思わずため息をついてしまう今日この頃です。何事も問題解決には「現状把握」が大切です。ということで、日本経済は一体どうなっているのか。まずはそのことに...
20211

28

ESSAY

2021年1月20日、米国ではジョー・バイデン新政権が発足しました。熾烈を極めた大統領選の結果、政権交代が確実になったのを受けて、金価格はいったん下落したものの、その後反発しています。では、バイデン政権下の4年間で金価格はどう動いていくのでしょうか。結論から言うと、筆者はさらに上昇するのではないかと見ています。強気の理由はふたつあって、ひとつがバイデン政権の「経済政策」、そしてもうひとつが「増税」...
202012

25

HOW TO

サラリーマンの冬のボーナスが大きく減少するなどコロナ禍が家計に及ぼす影響が顕在化しています。終息時期が見えず先行きの不安が募る今こそ、リスク耐性の強い企業の会計を参考に“コロナに負けない家計作り“をしませんか?コロナショックから10か月。2020年7~9月期実質GDP(国内総生産)の改定値が年率で前期比22.9%のプラスになるなど、経済は回復基調にありますが、各国で感染拡大の第二波、第三波が到来し...
202011

27

ESSAY

「よほどの理由」

松浦 弥太郎
Yataro Matsuura
みなさま、こんにちは。お元気でしょうか。新型コロナウイルスと向き合った日常は、まだまだ続きそうです。これから先、様々な不便も増えていきますが、私は、これもひとつの良き経験、良き学びとして捉えて、ポジティブに過ごしていこうと思っています。みなさんは、新聞やテレビなどから、日々ニュースを読んだり見たりしていると思いますが、多くの場合、そこに書かれているタイトルや写真、映像などをぱっと見て、その事象を結...
202010

29

ESSAY

8月末、米国のカリスマ投資家ウォーレン・バフェット氏率いる世界最大の投資会社バークシャー・ハサウェイ(以下、BH)が、日本の5大総合商社の株式を1年以上かけて、それぞれ発行済み株式数の5%超取得していたことが明らかになり、商社株が急騰しました。バフェット氏と言えば、気に入った銘柄は20年以上保有するなど、超長期投資の実践者として知られ、抜群の実績も残しています。個人投資家のみならずプロの間にも信奉...
20209

29

ESSAY

「今こそ学び切ろう」

松浦 弥太郎
Yataro Matsuura
みなさま、こんにちは。コロナ禍の日々をどのようにお過ごしでしょうか。いやしかし、コロナも怖いけれど、世界恐慌に匹敵する急激な景気後退の方が怖い、と不安に思っている人の方が多いのではないでしょうか。日本経済が戦後最悪の落ち込みとなる中、私たちはこれからどのようにして自分自身の暮らしを守っていけば良いのか。そのことを真剣に考えたいと思っています。希望を失わずに、ぜひ前を向いて生き抜いていきましょう。働...
20208

28

ESSAY

新型コロナウイルス禍によるニューノーマル(新しい日常)下のマーケットで投資初心者の参入が急拡大しています。代表的な存在が米国の「ロビンフッター(Robinhooter)」と呼ばれる個人投資家たちです。米国では日本の特別定額給付金(10万円)に相当する一律給付金が大人1人につき最大1200ドル支払われ、コロナ対策の失業手当は7月末まで週600ドル加算されています。米国民の中にはこうした給付金のおかげ...
20207

30

ESSAY

「最新で正しい情報を」

松浦 弥太郎
Yataro Matsuura
みなさま、こんにちは。お元気でしょうか。じめじめした梅雨も過ぎて、今年も厳しい暑さの夏がやってきました。決して無理せず、くれぐれも体調を崩さぬよう気をつけてお過ごしいただきたく思います。つい先日、およそ二十年間、海外でファンドマネージャーとして活躍した知人と再会し、いろいろな話をした中で、ぜひみなさんにお伝えしたいと思ったことがありました。それは仕事だけでなく、資産運用などにおける基本中の基本とも...
20206

29

ESSAY

前回は“コロナ終息後”の日本経済を予測しましたが、あれから1か月が経ち、その間に発表された経済指標などで、コロナ不況の深刻さが浮き彫りになりました。2008年のリーマンショック時と大きく違うのは、新型コロナウイルスの感染拡大を封じ込めるために、世界中でヒトやモノの流れが寸断されてしまったことです。こうした経済活動の停止により、各国で新たな危機的状況が生じています。2020年5月に集中した日本の3月...
20205

28

ESSAY

前回は新型コロナウイルスの世界的流行(パンデミック)による“人類の危機”に際して、安全通貨としての金の価値が再認識されているという話をしました。実際、国際スポット価格はイースター休暇明けに1トロイオンス=1729ドルまで急騰しました。1700ドル超えは、もはや“バブル”の領域です。日本では2020年4月16日、特別措置法に基づく緊急事態宣言の適用が全都道府県へと拡大。4月20日には米国ニューヨーク...
20205

28

ESSAY

「こんなときどうする」

松浦 弥太郎
Yataro Matsuura
みなさま、こんにちは。新型コロナウイルスで、私たちの仕事と暮らしは、大変な状況に陥りました。世界経済も危機となり、先の見えない日々に不安が募るばかりです。しかし、こんな時こそ、この状況を冷静に受け止め、必要な情報をしっかりとキャッチアップし、それこそピンチをチャンスに変える、前向きな気持ちを忘れないことです。苦労や不安はみんな一緒。文句は後回しです。さあ、自分はどう対処するのか。どう乗り越えて、成...
20204

28

ESSAY

「情熱と行動力、そして我慢」

松浦 弥太郎
Yataro Matsuura
みなさま、こんにちは。様々な心配事に明け暮れる毎日ですが、こんな時こそ、気持ちを明るく、笑顔を失わないようにしたいものです。今回は、お金の話に通ずる大切なコミュニケーションの話について、仕事を例にお伝えしましょう。人との関係を築く時に基本になるのは、礼儀正しさや相手への敬意、誠実さですが、それだけでは人の心はなかなか動きません。人の心を動かすのは、どんな時でも「情熱」です。どんなに礼儀正しく振る舞...
20204

28

ESSAY

いつ、どんなことが起こるか分からないのが金融の世界。それを痛感したのが、新型コロナウイルスの感染拡大によって引き起こされた金融危機(コロナショック)です。2020年2月上旬までは米国のニューヨーク(NY)株式市場ではダウ工業株30種平均が連日、史上最高値を更新していました。それが、一気にトランプ大統領就任時の水準まで急落したのです。どれだけの人が、わずか1か月半後にこのような事態が出来することを想...
20203

30

ESSAY

経済が安定的に成長し株価が好調な時、投資対象として選好されるのは株式です。しかし、有事が起きたり、経済の先行きが不透明になったりすると、投資家は安全資産の金にお金を移します。こうした市況の法則からすると、株式と金の値動きは「逆相関関係」にあり、株価が上がれば金価格は下がることになります。しかし、(新型コロナウイルス問題が起きる前の話ですが)2019年後半から2020年年初にかけ、米国ニューヨークダ...
20203

30

ESSAY

「運を味方にする」

松浦 弥太郎
Yataro Matsuura
みなさま、こんにちは。穏やかな日ざしにいつしか春の訪れを感じる季節となりました。さて、この連載では、お金とは何かをよく理解し、お金に好かれるようになるにはどうしたら良いか。そのために必要な知識や考え方をお伝えしています。お金に好かれるためには、好かれるための習慣と考え方を、賢く身につけることだと、繰り返しお伝えしてきました。良き習慣と考え方はとても重要です。なぜなら、仕事や運用においては、成功を呼...
20202

27

ESSAY

「やらないことを決める」

松浦 弥太郎
Yataro Matsuura
みなさま、こんにちは。余寒がことのほか厳しいこの頃、いかがお過ごしでしょうか。さて、お金と時間というのは、私たちにとって同じように大切なものだという話を以前しました。お金と時間をどのように使うのか。このことを常に考え、自分なりにしっかりと学び、身につけることで、きっと、あらゆることの不安や問題は解決できると、私は思っています。お金と時間を上手に使っている人に共通していることがあります。それは、その...
20202

27

ESSAY

昨年は「米中対立で、なぜ金の価格が上がるのか?」という記事の中で“有事の金”に言及しましたが、2020年の年明け早々、それを実証するような出来事が起こりました。米国がイラン革命防衛隊の幹部、ソレイマニ司令官を暗殺した事件のことです。米中は“経済戦争”ですが、こちらは武力を行使した文字通りの“戦争”になりかねず、マーケットにも緊張が走りました。金投資の面でも大変示唆に富む出来事になったので、今回はこ...
20201

30

ESSAY

前回の記事では、活況を呈す金のリサイクルの話題を取り上げました。金は腐食しないので、有史以来採掘された分は、地上のどこかに何らかの形で残っています。こうした“地上在庫”はオリンピックサイズ・プールの約4杯分あると言われ、金価格が上がると、家庭でタンスの肥やしになっていた金が一気に市場に還流してきます。リーマンショックやギリシャ危機で金価格が1オンス=2000ドル近くまで上昇した時、リサイクルは年間...
20201

30

ESSAY

「待つために働く」

松浦 弥太郎
Yataro Matsuura
みなさま、こんにちは。新年を迎えて、いかがお過ごしでしょうか。前回の記事の最後に、価値があるからこそ、時間をかけるとお話しましたが、今回はその続きです。現代は、あらゆることの最速化、最短距離を求める時代となり、知らず知らずに、「待たない」ことが、新しくて快適という意識が生まれているのも否めません。そんな矢先、親しい仕事仲間が集う勉強会に参加し、「待つ」というテーマについて意見を交わしました。とても...
201912

26

ESSAY

「A面とB面を」

松浦 弥太郎
Yataro Matsuura
みなさま、こんにちは。お元気でしょうか。「一年というのは経つのがほんとうに早いなあ……。」なんて、つぶやくこの頃。思うに、年々、時間の過ぎていく速さが、増しているように思えて仕方がありません。みなさんはいかがでしょうか。そもそも、私たちが感じる時間の速さとは何でしょう。ひとつはテクノロジーの進化によって、たとえば、これまで一時間かかっていたことが、10分で済むようになった。あるひとつの情報を得るに...
201912

26

ESSAY

先日、テレビのワイドショーに出演し、「あなたの家に眠っている“お宝金製品”が高く売れるかもしれませんよ。」という話をしました。後で聞いたのですが、番組放映時から各地の貴金属店では問い合わせの電話が鳴りっぱなしだったそうです。女性向けのジュエリーをはじめとして、家庭内の金製品もしくは金と思しき製品は意外と多く、視聴者の皆さんは「うちにもある!」、「お小遣い稼ぎができるかも!」と考えたのでしょう。思い...
201911

28

ESSAY

金はなぜ“資産防衛”に有効なのか

豊島 逸夫
Itsuo Toshima
2019年の金価格の歴史的上昇の背景にあるのは、世界中で日替わりメニューのごとく有事が勃発して投資マネーが安全資産である金に流れ込んでいること、そして、マイナス金利で「利息を生まない=ゼロ金利」の金がハイイールド(高利回り)の運用先とまで言われて選好されるという珍現象が起きていることだと、前回お話しました。そこで今回は、こうした先行き不透明な時代の“資産防衛策”としての金について解説したいと思いま...
201911

28

ESSAY

「今、何が新しいのか?」

松浦 弥太郎
Yataro Matsuura
みなさま、こんにちは。今年も残り少なくなりました。いかがお過ごしでしょうか。日々、お忙しいと思いますが、世の中の変化をよく観察し、理解することはとても大切なことです。世界において、これからどんな変化が起こり得るのか。すでに変化していることは何か。変化とは言わば「新しさ」です。今、何が新しいのか。それを語れるかどうかは、自分のお金を守ることに通じています。「無関心は損をする」という言葉は本当なのです...
201910

30

HOW TO

株式市場が不安定な中で注目される実物資産。その代表的な存在が不動産と金です。投資を検討している方もいらっしゃるでしょう。そこで、今回は両者の運用資産としての特徴や運用リスクを比較しました。「米トランプ政権vs.中国、イラン」の対立が長期化し、世界経済の先行きが一段と不透明感を増しています。各国が保護主義色を強めていることもあり、企業業績には期待しづらい半面、金利の低下で債券投資も難しい状況。そんな...
201910

30

ESSAY

「数字から逃げない」

松浦 弥太郎
Yataro Matsuura
みなさま、こんにちは。今年も後半になりました。いかがお過ごしでしょうか。今回は、お金を学ぶ上で、とても大切な数字との関わりについてお話しましょう。いわゆるお金持ちと言われる人たちは、当然ながら数字に強いと言われています。本当でしょうか?私の知るお金持ちの方の多くは、確かに数字に強い人が多いのが事実です。しかし、彼らは最初から数字に強かったのかというと、そうではありません。数字に強いというよりも、数...
201910

30

ESSAY

2019年は金価格が歴史的な高値を付け、運用対象としての金に熱い視線が注がれています。筆者も金の専門家として、普段はご縁のない女性誌などからの取材も増えました。米中対立やイランによるホルムズ海峡閉鎖の危機、北朝鮮の“飛翔体”、英国の欧州連合(EU)離脱問題、さらに、サウジアラビアの原油施設爆撃などの「有事」が連日のようにマーケットを賑わせている中、投資マネーは安全資産の金に流れています。こうした「...
20199

27

HOW TO

自分年金作りの際に参考にしたいのが「コア・サテライト戦略」。年金運用の世界に革命をもたらしたと言われる今、注目の運用方法です。「年金2000万円不足問題」が大きな反響を呼んだ2019年は、奇しくも、公的年金制度の5年に1度の見直しの年に当たります。見直しを踏まえた制度の改正案には「年金の受給開始年齢を75歳まで繰り下げられるようにし、75歳まで繰り下げた場合、65歳受給開始時の年金額の2倍を支給す...
20199

27

ESSAY

前回は「公的年金2000万円不足」以上に切実な問題として、インフレで年金の価値が大きく目減りしてしまうリスクについてお話しました。日本銀行の量的緩和政策がこのままずるずると続き、市中にばらまかれたお金が回収されなければ、10年後には日本経済は確実にインフレになります。少子高齢化が進んで人口は劇的に減るのに、お金の量だけは激増したまま、という日本の未来は異常としか言いようがありません。そこで今回は、...
20199

27

ESSAY

「ものを大切にするとは」

松浦 弥太郎
Yataro Matsuura
みなさま、こんにちは。暑い夏も過ぎ、過ごしやすい季節になりました。お元気でしょうか。今回は、暮らしにおいて、ものを大切にするということについてお話しようと思います。ものを大切にするという考えは、私たちのお金を守ることでもあり、忘れてはいけない暮らしの知恵でもあるのです。幼い頃、「ものを大切にしなさい」と両親によく言われました。その教えは大人になった今でも心の中に刻まれています。では、なぜ、ものを大...
20198

29

HOW TO

「2000万円不足」問題で注目を集める国の年金制度。2019年は5年に1度の見直しの年。どんな改正が行われるのでしょうか。 金融庁審議会の報告書に端を発した「年金2000万円不足」問題が大きな広がりを見せています。将来どれくらい年金をもらえるのか、不安を感じている方もいらっしゃることでしょう。日本の年金制度は、現役世代の保険料で退職世代への給付を支える“世代間扶養”方式を採用しています。...
20198

29

ESSAY

「お金を何に変えるのか」

松浦 弥太郎
Yataro Matsuura
みなさま、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。残暑が厳しい毎日ですが、これからも暑い夏を元気に乗り切っていきましょう。前回は、今、お金の価値が変わりつつあるという話をしました。その意味をざっくりと言い表すならば、子どもの頃によく言われた「まじめにお金を貯めなさい。」という言葉が、今や古い考えになっているということです。暮らしに困った時に役立たせるためのいくばくかの貯金はあっても良いでしょう。しか...
20198

29

ESSAY

今最もホットな話題と言えば、7月の参議院選挙でも大きな争点となった「老後資金不足問題」ではないでしょうか。ご存じのように、これは金融庁の審議会が提出した資料で「年金だけでは老後資金が2000万円足りない」という例をたまたま引き合いに出したところ、「2000万円」という数字だけがたまたま独り歩きして、いたずらに皆さんの不安を煽る結果になったのです。そこで今回と次回は2回に渡り、国の年金問題についてお...
20197

30

ESSAY

「お金に変わるもの」

松浦 弥太郎
Yataro Matsuura
みなさま、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。最近、仕事で上海を訪れることが多く、そこでの人々の変化していく暮らしから、いろいろな学びを得ています。ご存知の通り、中国における大きな変化は、スマホによる電子決済システムです。現在の中国では、お金を持ち歩かない暮らしがあります。暮らしのすべてをスマホで決済するので、誰が、どこで、何を、いつ、買い物したのか、もしくはお金を使ったのか、誰と付き合っている...
20197

30

ESSAY

有事の前に金のタネを植えよ

豊島 逸夫
Itsuo Toshima
2019年上半期の世界経済を揺るがせた米中貿易戦争は、“経済戦争”であり、“有事”です。前回は、その有事から身を守るために金が買われているという話をしました。しかし近年、日本人にとって一番分かりやすい有事は北朝鮮問題でしょう。非核化を目指した米国との交渉が行き詰まる中で、この5月、北朝鮮は2017年以来のミサイル(短距離弾道ミサイル)実験を行いました。まさに日本は今、北朝鮮の脅威にさらされています...
20196

27

ESSAY

米中貿易戦争は、2019年金市場の“買い要因”として注目されています。なぜでしょうか?とにかく金の世界は、中国抜きには考えられないのです。中国には山東省と新疆ウイグル地区に大きな金の産地があります。豊富な埋蔵量を誇り、金の生産量では世界で断トツの1位。さらに需要量も1位で、国内生産だけでは足りず他国から輸入しています。  巨大な金需要を支える中国の官と民 中国の金需要には大きく...
20196

27

ESSAY

「失敗は勇気になる」

松浦 弥太郎
Yataro Matsuura
みなさま、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。吹く風も次第に夏めいてまいりました。先日、メンターと話していて、なるほどと膝を打ったことがあります。それは、仕事が遅いのは「能力の問題」だけど、仕事のスタートが遅いのは「姿勢の問題」ということ。なるほど!耳が痛い人が多いのではないでしょうか。能力というのは、人それぞれだから助け合うことはできる。しかし、仕事に対する姿勢というのは、干渉することも助ける...
20195

30

ESSAY

「種を育てるように」

松浦 弥太郎
Yataro Matsuura
みなさま、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。今年も半ばが近づき、知らず知らずに身体の疲れが出始める頃。どうか無理せず、自分らしいペースを心がけてください。この時期に大切なのは、良き睡眠と、規則正しい食生活です。さて、投資の世界において、「リスクとリターン」という言葉をよく聞くかと思います。「ハイリスクでハイリターン」もしくは「ローリスクでローリターン」の、どちらを選ぶかと問われたりもしますね。...
20194

25

ESSAY

「日本人の心から学ぶ」

松浦 弥太郎
Yataro Matsuura
みなさま、こんにちは。お元気でしょうか。吹く風もさわやかな季節になりました。今回は、みなさんと一緒に、日本人とはどんな民族なのかを考えてみたいと思います。オリンピックも間近となり、外国の方と触れ合う機会が増える中、ふと、私たち日本人が誇れるものは何か、どのようなアイデンティティを持っているのだろう、と自問してみても、明確に答えられる人は少ないのではと思います。当たり前なこと、身近なことほど、意外と...
20193

28

ESSAY

「利益とは何かをヒントに」

松浦 弥太郎
Yataro Matsuura
みなさま、こんにちは。3月に入り、日差しもすっかりやわらかくなりました。さて、お仕事は順調でしょうか。決して良いとはいえない不安定な景気の今、いかに生き抜いていくのか。今回は、お金と仕事のお話をしたいと思います。儲かる、儲からないという話をよくすると思いますが、そこにはどんな本質があるのでしょう。たとえば、なぜあの人はこんなに儲かっているのか。それは単に所属している会社の規模が大きかったり、高いポ...
20193

28

ESSAY

かしこい金投資には、資産としての特徴を捉えて

豊島逸夫×モリジュンヤ
Itsuo Toshima×Junya Mori
分かりやすいアドバイスに定評がある投資の専門家・豊島逸夫氏に、気鋭の若手編集者・モリジュンヤ氏が「投資の難しいこと」を分かりやすく伺っていく本連載。第10回では、金投資に必要な知識についての豊島さんからのアドバイスを紹介します。 プラチナを知ると金が分かる  ――今回は、実物投資の中でも貴金属についてお伺いしていけたらと思います。金以外にも「プラチナ」を耳にすることがありますが...
20192

27

ESSAY

景気の変動を捉えた投資のために持つべき視点

豊島逸夫×モリジュンヤ
Itsuo Toshima×Junya Mori
分かりやすいアドバイスに定評がある投資の専門家・豊島逸夫氏に、気鋭の若手編集者・モリジュンヤ氏が「投資の難しいこと」を分かりやすく伺っていく本連載。第9回では、景気の波を捉えながら投資をするために必要な視点の持ち方についての豊島さんからのアドバイスを紹介します。 日本や各国の経済動向を掴む  ――投資をする上で景気の波は避けて通れないものかと思います。景気の波というのはどのよう...
20192

27

ESSAY

「バランス感覚を身につける」

松浦 弥太郎
Yataro Matsuura
みなさま、こんにちは。2月も終わろうとして、本格的な春到来です。すっきりした新しい気持ちで、仕事や暮らしに取り組んでいるかと存じます。さて、日本経済は相変わらず、良いという人もいれば、落ちているという人もいるように、その変化は予測できず、不安定な日々が続いています。そんな中、私たちが心がけておきたいこと、知っておきたいことは何か。今回はそんな話をしようと思います。資産管理において、ポートフォリオと...
20191

30

ESSAY

「あきらめなかった人」

松浦 弥太郎
Yataro Matsuura
みなさま、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。新しい一年を、無事に迎えられたことに、心から感謝しております。いつも読んでいただき、ありがとうございます。さて、2019年、お金とどんな付き合いをしていくか。大切なことは何か。続けて一緒に学んでいきましょう。直接はお金と関係ありませんが、今回は、ある知人の女性から聞いた、あるエピソードをみなさんにお話します。一人の女性のお話です。トライアスロンという...
20191

30

ESSAY

投資をする人に必要な知識の磨き方

豊島逸夫×モリジュンヤ
Itsuo Toshima×Junya Mori
分かりやすいアドバイスに定評がある投資の専門家・豊島逸夫氏に、気鋭の若手編集者・モリジュンヤ氏が「投資の難しいこと」を分かりやすく伺っていく本連載。第8回では、投資をする人に必要な知識の磨き方について豊島さんからのアドバイスを紹介します。 投資をすると世の中の情報が自分ごとになる  ――投資をするためには様々な知識が必要になるかと思いますが、知識はどのように取り入れていくのが良...
201812

26

ESSAY

ライフステージで変わる投資のポイント

豊島逸夫×モリジュンヤ
Itsuo Toshima×Junya Mori
投資の専門家・豊島逸夫氏に、気鋭の若手編集者・モリジュンヤ氏が「投資の難しいこと」を伺っていく本連載。第7回では、若者、子育て、シニアなど、ライフステージごとに変わる、押さえておくべき投資のポイントや考え方を学んでいきます。 絶対に投資は焦って始めない  ――就職したり、結婚したり、とライフステージが変わるタイミングは投資を始めようかなと考えやすいと思います。ライフステージごと...
201812

26

ESSAY

「一億円あったら何に使う?」

松浦 弥太郎
Yataro Matsuura
みなさま、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。あっという間に年末がやってきて、仕事と暮らしにおいて、あれもこれもと慌ただしい日々ですね。私はと言うと、そんな時こそ、できる限りリラックスするよう心がけている今日この頃です。前回はリスクとは何かとお話しました。リスクを、避けるべきマイナスイメージと捉えるのではなく、無限に広がるプラスであると考えた生き方が大切。けれどもしっかり管理をしていきましょう。...
201811

29

ESSAY

「リスクとは何でしょう?」

松浦 弥太郎
Yataro Matsuura
みなさま、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。秋も一段と深まり、学びの季節の到来です。さて、お金のことを学んでいくと、必ずつきまとう言葉に「リスク」があります。みなさんは、リスクとは何かを考えたことがありますでしょうか。また、リスクについてどんな印象を持っているでしょうか。「リスクっていうのは、ギャンブルのようなもので、損をする可能性ってことですよね。だから、できれば避けたい。リスクを回避するの...
201811

29

ESSAY

“おひとりさま”こそ経験のための投資を

豊島逸夫×モリジュンヤ
Itsuo Toshima×Junya Mori
投資の専門家・豊島逸夫氏に、気鋭の若手編集者・モリジュンヤ氏が「投資の難しいこと」を伺っていく本連載。第6回では、投資に積極的な姿勢を見せる人の属性に関するお話から、投資に向き合う姿勢を学んでいきます。 今、投資に敏感なのは"おひとりさま"  ――投資を始めやすいタイミングや、投資に積極的な世代などの傾向はありますか?今、投資に敏感なのは“おひとりさま”ですね。“おひとりさま”...
201810

30

ESSAY

人工知能で投資は変わる?

豊島逸夫×モリジュンヤ
Itsuo Toshima×Junya Mori
投資の専門家・豊島逸夫氏に、気鋭の若手編集者・モリジュンヤ氏が「投資の難しいこと」を伺っていく本連載。第5回では、テクノロジーによって起きている投資の変化やその実態について触れながら、どのように投資を始めたら良いかを学んでいきます。 増加するフィンテックサービスたち  ――ビットコインなどもそうですが、最近はテクノロジーによって金融が変化しています。スマートフォンのアプリからお...
201810

30

ESSAY

「お金のおしゃべり」

松浦 弥太郎
Yataro Matsuura
みなさま、こんにちは。お元気でしょうか。月日があっという間に過ぎゆきて、暮れの景色がぼんやりと見えてきましたね。なにより、今年の夏は暑かったですね。さて、真面目なお話ばかりでは疲れてしまいます。今回は、少し気楽にお金についてあれこれお話してみましょう。私もお金について学んでいるのはみなさんと一緒。分からないことを教えていただくお金の師匠がいますが、普段、何気ないその方々とのおしゃべりが、とてもため...
20189

27

ESSAY

「お金を有意義に使う」

松浦 弥太郎
Yataro Matsuura
みなさま、こんにちは。前回は、貯金の仕方をお話しました。そうです。毎月コツコツと貯金をすれば、お金は必ず貯まるんです。そこで、まずは貯金額300万円を一区切りにしてみてはいかがでしょうか。すでにもう貯まっている方もいるでしょうし、もう少しで届く人もいるでしょう。ゼロから貯金をはじめても良いのです。貯金額300万円は遠いようですが、頑張れば無理ではない額です。そしてまた300万円という額は、貯金の楽...
20189

27

ESSAY

投資の専門家・豊島逸夫氏に、気鋭の若手編集者・モリジュンヤ氏が「投資の難しいこと」を伺っていく本連載。第4回では、新たな選択肢として注目される「ビットコイン」の特徴から、どのように投資を始めたら良いかを学んでいきます。※ビットコイン:インターネット上で使用できる仮想通貨の一種。取引量・時価総額が最も多く、2017年1月の1ビットコインの高値は約14万6千円だったが、同年12月の高値は約235万円に...
20188

30

ESSAY

「貯金」はこんなふうに

松浦 弥太郎
Yataro Matsuura
みなさま、こんにちは。さて、貯金の目的を考えたことはありますでしょうか。わずかな金額でも、毎月コツコツと貯金をしていれば、「チリも積もれば山となる」というように、それなりの金額は貯まるものです。金額の大小は関係なく、暮らしに貯金は大切です。貯金の目的は二つあります。一つはいざという時の備えです。病気や不慮の出来事で収入が途絶えてしまった時、貯金があればなんとかその場をしのぐことはできます。貯金がな...
20187

30

ESSAY

「投資」先の選び方

松浦 弥太郎
Yataro Matsuura
みなさま、こんにちは。前回、「投資」とは、お金儲けでもなく、ギャンブルでもなく、自分の持っているお金を増やすための、賢い使いみちのひとつ。そしてまた、自分自身への栄養補給だとお伝えしました。いかがでしょうか。あなたは今日、「投資」という意識で何か行動してみましたか?つい先日、この欄を読んだという私の知人から、はじめて「投資」をしてみたと連絡がありました。「こんにちは。お久しぶりです。コラムを読んで...
20187

30

ESSAY

いろんな対象に分散投資することで、
国際経済の動きも学べる。

豊島逸夫×モリジュンヤ
Itsuo Toshima×Junya Mori
投資の専門家・豊島逸夫氏に、気鋭の若手編集者・モリジュンヤ氏が「投資の難しいこと」を伺っていく本連載。第3回では、金(ゴールド)や不動産といった「実物資産」の解説から、分散して投資を始めることの必要性や、そこから得られるメリットについて学んでいきます。  分散して投資することで、体で理解する  ――初心者は、何に投資すべきか分からない方も多いと思います。豊島さんは、そ...
20187

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HOW TO

人生100年の間には、良いこともあれば悪いこともあるでしょう。様々なリスクに対応できる対策を準備しておきましょう──。「人生100年時代の資産運用」と題して、前編では「収入は3つの「資金」に分けよう」という考え方を紹介しました。20年単位で人生を見つめ直し、20〜40歳と、40〜60歳というフェーズでの資産運用の考え方を説明しました。3つの資金とは「生活防衛資金」「準備資金」「投資用資金」でしたね...
20187

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AtoZ

世界には実に様々な経済指数があります。その中でも異色なのが、英国の経済誌が考案した「ビッグマック指数」です。 経済には世界の動きを数字で表現する様々な「指数」があります。学校で教わる「GDP(国内総生産)」のような世界共通の経済指標もあれば、「日銀短観(全国企業短期経済観測調査)」のように日本だけを対象にしたものもあります。また、経済指数を発表するのは行政府・中央銀行だけではありません。...
20186

27

ESSAY

投資の専門家・豊島逸夫氏に、気鋭の若手編集者・モリジュンヤ氏が「投資の難しいこと」を伺っていく本連載。第1回では、少額から積み立てる投資の重要性を話しました。第2回は、プロと素人の投資家の違いを紐解きながら、投資を始めるうえでの豊島さんからのアドバイスを紹介します。  個人投資家「だけ」が持っている武器  ――ずっとプロとして投資をされてきた豊島さんは、やはり負けるこ...
20186

27

ESSAY

「投資」という使い方

松浦 弥太郎
Yataro Matsuura
みなさま、こんにちは。さて、自分のお金をどんなふうに使うのか。どんなふうに生かすのか。何に役立てるのか。少しずつでも、そんなふうに考える習慣を身につけてもらえたら嬉しく思います。いかがでしょうか。前回は、収入の使いみちに「消費」と「浪費」があるとお話しました。今回は、それ以外に「投資」という使いみちについて考えてみましょう。「投資」なんて自分にはまだ早い。そんな余裕がないと感じる方が多いのではない...
20185

30

ESSAY

「消費」と「浪費」に詳しくなる

松浦 弥太郎
Yataro Matsuura
みなさま、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。さて、今回は「消費」と「浪費」について、大切なことをお話しましょう。「消費」と「浪費」の達人になれば、お金と自分の関係は、ぐっと良くなるのです。まず「消費」です。私たちの暮らしにおいて、「消費」をしない日は一日もありません。「消費」とは、日々暮らして行くために必要な、衣食住に関わるお金の支出です。「家計消費」ともいわれるその主たる内訳は、食費、光熱水...
20185

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HOW TO

「人生100年時代」が到来しようとしています。楽しく生きるためには、お金の心配はしたくないものです。著書『人は一生に四回生まれ変わる』(知的生きかた文庫)を1993年に上梓したのは、一刀斎の異名をもつ数学者・森毅さんでした。森さんはこの本で、20年単位で人生を見つめ直すことを説き、最後の20年の60〜80歳は「人生の終わりに向かう20年」としていました。2018年のいま、「人生100年時代」という...
20184

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ESSAY

お金の使い方は

松浦 弥太郎
Yataro Matsuura
みなさま、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。前回は、お金と仲良しになるには、お金を大切な友だちと考えてみて、どんなふうに接したら、未来に向けて、とても良い関係を作れるのか。そのために大切なことは何か、そんなことをよく考えてみましょう。とお話しました。「お金が悲しむ使い方をしない」。この言葉にヒントがあるように思います。なんだか、子どもじみた発想ですが、とても深い意味が隠されているのです。さて、...
20184

26

AtoZ

2月初旬に発生した世界同時株安で、経済ニュースに「恐怖指数」という言葉が飛び交いました。物々しい言葉ですが、これは何を表しているのでしょうか? ここ数年、米国の株式市場は好調を維持してきました。リーマン・ブラザーズが破綻して起こった世界的な金融危機から素早く脱却し、もうすぐ10年が過ぎようとする今日では好景気を謳歌しています。そんな米国株式市場に激震が走ったのが2月5日でした。ダウ平均株...
20184

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TECH / WORLD

世界で最も人気のある投資家といえば、ウォーレン・バフェットでしょう。なぜバフェットの言葉は、人を惹きつけるのでしょうか? 株式投資というと、経済学を勉強して難しい数式を読み解けるようになるまでは始められない、という意識を持つ方も多いでしょう。あるいは、一攫千金を狙ってピンときた会社の株式を買うようなギャンブルだと考える方もいるかもしれません。しかし、稀代の投資家ウォーレン・バフェットは「...
20183

29

ESSAY

投資は「草食系」で始めよう。
一度の飲み会代から始める投資

豊島逸夫×モリジュンヤ
Itsuo Toshima×Junya Mori
分かりやすいアドバイスに定評がある投資の専門家・豊島逸夫氏に、気鋭の若手編集者・モリジュンヤ氏が「投資の難しいこと」を分かりやすく聞いていく本連載。 第1回は、投資に関心はあるけれど、何から始めたらいいのか分からないという方に向けた、豊島さんからのアドバイスを紹介します。投資によって得られるリターンは「お金を儲けることだけではない」と語る豊島さんに話を伺いました。  投資は焦って始めたら...
20183

29

ESSAY

お金のいろんなこと、
伝説のトレーダー豊島さんに聞いてみた!

豊島逸夫×モリジュンヤ
Itsuo Toshima×Junya Mori
生活していくためには「お金」が必要です。働いてお金を稼いだり、欲しいものを買ったり、将来に備えて蓄えたり。生活のいろんな場面で、私たちはお金と関係しています。 お金には、消費したり、貯蓄したりする以外に、投資するという使い方もあります。消費や貯蓄はするのに、投資となるとなぜか腰が引けてしまいがち。 「人生100年時代」といわれるようになりました。100年以上、生きる。まだ想像も...
20183

29

ESSAY

お金の気持ちになって

松浦 弥太郎
Yataro Matsuura
みなさま、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。今回は、お金持ちの人がそうであるように、お金と仲良しになるためには、どうしたら良いかを一緒に考えていきましょう。お金と仲良しになる。もっと。そのために、まずは自分からお金を好きになる。お金のことをもっと知りたいと思うことです。これはとても大切なことです。好きになってくれたら、自分も好きになるではなく、自分から先に好意を持つ。人間関係と似ていますね。お...
20183

29

AtoZ

上り調子の指数と連動して価値を上げていく金融商品があれば、誰でも買いたくなるでしょう。そんな虫の良い商品なんてあるのでしょうか?前編となる「ETFと投資信託の違いとは!?」では、投資信託という金融商品の概要と、その一形態であるETFについて解説しました。今回はいよいよ「米国ETF」について、です。というのもここ数年、米国ETFが注目を集めているからです。 I.米国ETFが注目を集める背景...
20182

27

AtoZ

投資に興味はあるけれど、難解な用語が多くて……という方。まずは「ETF」と「投資信託」の違いを知りましょう。ふたつとも人気の商品なのですから。ここ数年、日本の個人投資家の間で米国株式の人気が高まりつつあります。その背景には10年に及ぶ米国市場の好景気があります。ただ、わたしたちが想像しているような「米国株式ブーム」とは少し様子が違っているかもしれません。「米国株式が人気」と聞くと、例えばアップルや...
20181

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ESSAY

あなたは今、仲良しですか?

松浦 弥太郎
Yataro Matsuura
さて、お金とはなんでしょう。私たちは、ある年齢に達すると、アルバイトや仕事をし、その報酬としてお金を得るようになります。それは大抵どんな人でも同じでしょう。そのお金は、ある意味、自分で稼いだお金ですから、どんなふうに使おうと自由です。「ほしいものを買おう」。使いみちとしては、ほとんどの人はこう思うでしょう。なぜなら、お金を得るまでの子ども時代に、お金を自由に使えなくて、ほしいものをずっと我慢してき...
20181

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ESSAY

ごあいさつ

松浦 弥太郎
Yataro Matsuura
私たちが毎日使っているお金。毎日手にしているお金。毎日稼いだり貯めたりしているお金。時にしあわせに、またある時には悩まされたりするお金。お金とは一体何でしょう。みなさまは、そう聞かれて、その答えを、ぱっと答えることができるでしょうか?その答えは無限にあるかもしれません。しかし、ひとつ言えることは、お金とは、私たちの毎日に欠かせない大切なもの。私たちの欲求と欲望と深く関わるもの。また、その関係によっ...
20181

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HOW TO

子どもにかかるお金を考えるとき、話題になるのは「教育費」です。でも、食費やおもちゃ代など、教育以外のすべての費用をまとめた「養育費」は、総額でいくらくらいになるのでしょうか? 「子どもが生まれたら考えておきたいお金のこと」をテーマに、前後編で子育てと教育に関する費用を解説していきます。前編では、大学卒業までにかかる教育費と習いごとの費用、大学以上の高等教育の費用をお伝えしました。後編とな...
20181

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AtoZ

投資先を検討する場合は個別株式や債券だけでなく、もっと広い視野で考えましょう。さまざまな商品に分散して投資すればするほど、リスクは減っていくのですから。 投資に興味をもっているなら、「ポートフォリオ」という言葉を見聞きしたことがあるはずです。でも、ポートフォリオの意味がいまいちピンとこないと感じている人も多いのではないでしょうか?というのも、この言葉はとても多様な意味をもっているからです...
201712

25

HOW TO

子どもが一人前になるまでの総額は、諸説が入り乱れています。ここでおおよその額だけでもしっかりと把握しておきましょう。子どもひとりあたりにかかる教育費は、大学卒業までにおおよそ2000万円。そう聞いたことのある方も多いのではないでしょうか?実際、子育てにはどれくらいのお金がかかるのでしょう?いつまでに、いくら用意しておけばいいのでしょうか?ここでは日々の仕事と家事でゆっくりと考える時間がない方のため...
201711

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AtoZ

ドルコスト平均法は、投資のビギナーにこそおすすめしたい手法です。これを「金」と組み合わせたら価格変動リスクを回避する投資にぴったりでした。 投資には必ず「損益」が伴います。「損益」というくらいですから、投資の結果、損をすることもあれば、利益を得ることもありますよね。つまり、投資活動には損をする「リスク」も必ず伴うということになります。多くの人はこう考えるでしょう−−。リスクをなるべく減ら...
201711

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TECH / WORLD

Bitcoinと金の新しい関係?

GOLD PRESS 編集部
GOLD PRESS Editors
金(ゴールド)をビットコインで購入できる−−。そんなニュースに触れると、どこかロマンを感じないでしょうか?「ビットコイン」という仮想通貨がテレビやネットニュースで盛んに取り上げられています。日本では、2014年2月にビットコイン取引所「マウントゴックス」で取引停止という事態が発生したため、「ちょっと怪しい通貨」と思っている方もいるかもしれません。でも、負の側面ばかりを見ていては、ビットコインと、そ...