2008年7月のマーケット概況

2008年7月のマーケット概況

海外金相場

月初7月1日の海外相場は944.50ドルでスタートしました。原油先物WTI8月限が需給 逼迫懸念から140.97ドルと2営業日ぶりに終値ベースの最高値を更新したことやドル安が、金の支援材料となりました。しかし、その後、ユーロ圏の景気減速観測からユーロの追加利上げの可能性が低いとの見方が広がると、ドルが対ユーロで上昇し、金は3営業日ぶりに大幅に値を下げ、3日のCOMEX8月限は933.60ドルで終了しました。7日の週は独自材料に欠ける中、続落してスタート。しかし、9日にイランによる長距離ミサイル発射実験を背景にして地政学的リスクが高まると、安全資産としての金買いが優勢となり反発、週末11日のCOMEX8月限は960.60ドルと大幅続伸しました。原油先物が大幅続伸し、WTI8月限が145.08ドルと史上最高値を更新したことも金の支援材料となりました。14日の週は、根強い金融不安から金先物相場は続伸してスタート。16日に原油相場が続落すると金の魅力が後退し、COMEX8月限は962.70ドルまで反落しました。その後は方向感の無い展開となり、週末18日のCOMEX8月限は958.00ドルで引けました。22日の週は大幅反落してスタート。熱帯低気圧ドリーによる石油施設への影響が限定的との見通しから原油先物が中心限月終値ベースで6月5日以来約1ヵ月半ぶりの安値となる127.95ドルをつけると、インフレヘッジとしての金の魅力も低下し、COMEX8月限は948.50ドルで終了しました。その後、25日に反発したものの、上げ幅は小幅にとどまり、COMEX8月限は926.80ドルで終了しました。28日の週は小幅続伸してスタートしましたが、その後はドル高や株高を背景に手じまい売りが優勢となり、30日のCOMEX12月限は6月25日以来の低水準となる912.30ドルまで値を沈めました。しかし、31日に米4-6月期のGDP伸び率が下方修正され、米国の新規失業保険申請件数が予想外に増加すると、金先物相場は反発し、COMEX12月限は922.70ドルで月の取引を終えました。

為替相場

7月は米経済の先行きに対する見方が分かれる中で値動きの荒いスタートとなり、第1週は106円を挟むもみ合いの展開となりました。ECBが追加利上げを実施する可能性は低いとの見方が広がると利益確定のユーロ売りが優勢となり、ドル円もつられて106円93銭まで反発し、106円74銭で週を越えました。7日の週は週初、NYダウの上昇を背景に一時107円75銭まで上昇しましたが、政府系住宅金融機関の損失拡大懸念を受けて米株価が急反落すると106円25銭まで下落しました。その後、8日にFRBのバーナンキ議長がプライマリーディーラーに向けて緊急貸出制度を延長する可能性があると発言し、信用不安が後退するとドル円は若干上昇しましたが、米政府系住宅金融機関をめぐる懸念でFRBの年内利上げ観測が後退するとドルは全般的に下落し、ドル円は105円66銭まで下落しました。14日の週は乱高下しました。週初は米株価が約2年ぶりに安値更新したことを嫌気してドル円は103円台まで下落しました。しかし、その後、米6月住宅着工件数が予想を上回ったことやNYダウの大幅続伸を好感して急速に値を戻し、107円11銭で週を越えました。22日の週は、米6月景気先行指数が5月に続いてマイナスとなったことや、一部金融機関の決算内容が嫌気され、ドル円は106円40銭付近まで下落してスタート。しかし、その後はポールソン米財務長官による強いドルの支持や、米フィラデルフィア連銀総裁の「速やかな利上げが必要」との発言を背景にドル円は107円半ばまで上昇しました。週末25日は、この日発表された米経済指標がすべて予想を上回る結果となったことでドルが下支えされ、107円台後半で週を越えました。28日の週は、原油相場の反発やNYダウの大幅下落を背景に107円35銭まで値を下げました。翌29日に発表された米7月消費者信頼感指数が予想を上回ると一時108円30銭まで上昇しましたが、月末31日に米新規失業保険申請件数が5年ぶりの高水準となったことや、4-6月期GDP速報値が予想を下回ったこと、07年10-12月期のGDPがマイナス成長に下方修正されたこと等により107円93銭付近で取引を終えました。

国内金価格

月初、3,340円/g(消費税込み)でスタートし、その後中旬までは、値を上げ続け、15日には、月間最高値となる3,505円/g(消費税込み)をつけました。その後、月末にかけて再び値を下げ、月末31日には、3,377円/g(消費税込み)をつけて、月の取引を終えました。

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