2010年5月のマーケット概況

2010年5月のマーケット概況

海外金相場

月初1,180ドル近辺でスタートした金相場は、ギリシャの債務危機がユーロ圏全体に波及するとの懸念の拡大や欧州株価の下落を受けて、昨年12月3日につけた史上最高値(1,218.30ドル)に迫りました。その後、緊急EU財務相会合における欧州安定化プログラムの合意内容を受けて、当初それまでの資金逃避的な買いに対する利益確定の動きから1,185ドル近辺まで下落しました。しかし、市場では今回の合意内容はユーロ防衛の為の根本的な解決とはならず、依然としてユーロへの不信感から安全資産としての金への資金流入は止まらず、年初来高値の1,249ドル近辺まで上昇しました。その後の世界的な株安を背景として、金相場にも換金売りの動きが波及し1,200ドル近辺に下落しました。さらにドイツの空売り規制の報道を受け、欧州財政問題への不透明感が加速し、1,170ドル近辺まで下落しました。その後、前週のパニック的な売りが一段落し、アジア圏の実需筋からの買いが優勢となり、1,210ドルまで上昇し月の取引を終えました。

為替相場

月初94円近辺でスタートした円相場は、米株式相場が誤発注などから急落したことでそれまでの円売りポジションを解消する動きが加速。急激に円高が進み、一時87円台後半まで上昇しました。しかし、あまりに急激な動きにポジション調整が入ると反落し、91円台中盤で越週しました。欧州安定化プログラムの発表を受け、リスク回避姿勢が大きく後退し、93円台半ばまで円安が進みましたが、その後の独政府が発表した金融規制から半ば円キャリー的に売られていた円を買い戻す動きが加速。90円台を割り込む大幅な上昇となり株式市場が軟調に推移する動きを受けて円買いが優勢となる展開の中で、89円台中盤まで上昇しました。しかし、市場予想を上回る米経済指標が続いたことなどから91円台前半まで下落して月の取引を終えました。

国内金価格

月初、3,753円/g(消費税込)でスタートした国内金価格は、13日に3,928円/g(消費税込)と月間最高値をつけた後、値を下げ、21日には、3,600円/g(消費税込)と月間最安値をつけた。その後やや値をもどし、月末31日には3,772円/g(消費税込)で月の取引を終えました。

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