2011年3月のマーケット概況

2011年3月のマーケット概況

海外金相場

月初、1,410ドル付近でスタートした金相場は、中東情勢の緊迫化を眺めて値を伸ばし、最高値である1,445ドルまで達しましたが、利益確定売りや、原油相場の下落につれ、10日には1,410ドル付近まで値を落としました。しかし、翌11日には東日本で大震災が発生したことで、安全資産としての金を求める動きが強まり、14日には、原発事故を眺めて1,425ドル付近にまで値を伸ばしました。しかし翌15日には原発事故の深刻化から、資産の現金化の流れが強まり、1,400ドルを割り込みました。一旦急落した金相場でしたが、多国籍軍によるリビア攻撃から、安全資産としての需要が高まり23日には原油価格高騰や米住宅販売件数の悪化などの材料に支えられ1,440ドル付近まで上昇。3月最終週の金相場は、ドル高の進行に圧迫され値を下げて29日には1,415ドル付近にまで値を落としたものの、その後、為替がドル安にふれたことや原油・穀物高からインフレヘッジ資産としての魅力が高まり上伸して1,440ドル付近で月の取引を終えました。

海外プラチナ相場

1,820ドル近辺でスタートしたプラチナ相場は、金相場や原油相場の堅調な値動きを見た投機筋がプラチナにも買いを入れたことから、一時は1,850ドル近辺まで上昇しました。その後、投機筋の利食い売りに加えて、米格付け会社がスペインの格付けを引き下げるニュースにより手仕舞い売りの流れが一段と加速し、一時1,760ドル近辺に急落しました。その後、東日本大地震や原発事故の影響で株式市場が急落したことや、自動車メーカーの相次ぐ生産停止などから売り圧力が増大し、一気に1,700ドルを下回るレベルまで値を下げました。その後、中東情勢への不安から買い進められる金相場につられて1,750ドル台まで値を戻しました。3月最終週のプラチナ相場は、欧米でのインフレ懸念などにより、投機筋に断続的に買われる展開で月の取引を終えました。

為替相場

月初は、動意に乏しい展開となり82円付近で堅調に推移しました。10日にスペイン国債の格下げが発表されるとユーロ売りドル買いにつれて、ドル円も83円台前半へと上昇しました。しかし翌11日、東日本で大地震が発生すると一旦円安が進んだ後に、日本国内企業や保険会社による資金還流の動きが強まるとの思惑から急激な円買いが進み、81円台後半で越週しました。福島原発事故の深刻化を受けた国内への資金還流が起こるとの思惑が一層強まり、17日には史上最安値の76円25銭をつけました。しかしながら翌18日にG7緊急電話会議で協調介入の実施が合意され、即日実施されると、80円台後半にて越週しました。その後、追加的な協調介入への警戒から81円30銭台に上昇。、おおむね81円を挟んだ展開となりました。引き続き米金融当局高官が金融緩和解除への発言を相次いで行ったことで83円台まで上伸して月の取引を終えました。

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