2014年9月のマーケット概況

2014年9月のマーケット概況

海外金相場

金相場は、1,290ドル付近でスタート。米国のレイバーデー(労働の日・9月第1月曜日)明けの2日には、米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利上げと欧州中央銀行(ECB)が量的緩和策を導入するのではとの思惑から、ファンドによる投機的なドル買いが続き、金価格は一気に1,265ドルまで下落した。4日にはECB定例理事会の予想外の利下げ発表により、金価格は一時1,270ドル台半ばまで上昇するも、この日発表された米国経済指標が良好であったことを受けドルは急騰し、結果的に1,260ドル台半ばまで値を戻した。その後もドル高の流れは続き、コモディティ全般が売られるなか、11日には1,230ドル台まで値を落とし、17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)待ちで横ばいが続いた。16日・17日に開催されたFOMCでは、利上げの時期は示されなかったものの、FOMC委員による金利見通しが前回6月より上方修正されたことで、利上げが着実に進むとの観測からドルが続伸し、金は一時1,210ドル台まで下落した。翌週22日には1,208ドル付近で下値を確認した後、1,210ドル台半ばまで自律反発した。23日には、米国による「イスラム国」に対するシリア領内空爆実施のニュースが伝わると、地政学的リスクの高まりを材料としたファンドによる金買い戻しの動きで、一時1,230ドル台をつけるも材料は持続せず、26日には、米国の4-6月期GDP確定値が上方修正されたことで、再びドルが騰勢を強め、金は再び1,210ドル台まで値を下げた。その後、29日には香港での民主化を求めるデモの広がりや米株安を背景に1,220ドルまで買い戻される場面もあったが、30日に一時的に1,205ドルを割る水準まで売り込まれ、その付近で9月の取引を終えた。月内のレンジは、1,205-1,290ドル。

海外プラチナ相場

プラチナ相場は1,425ドル付近でスタート。金相場につれ安となり、2日には1,405ドル付近まで下落した。その後もドル高、金下落の流れに沿う形で徐々に値を下げる展開になった。15日には1,360ドル付近まで下げたところで、FOMCを待つこととなり、結果的にはFOMC後は金価格に同調し、22日に1,320ドル台まで下落するも、23日には米国の「イスラム国」空爆のニュースによる金価格の上昇を受け、1,340ドル台後半まで値を戻す場面もあった。しかしながら、その後もドル高を背景に再び値を下げ、1,300ドル付近まで下落。29日には米株安・金買い戻しの流れを受けて、1,310ドル付近まで上昇したが維持できず、30日には徐々に値を落とし、1,300ドル付近で9月の取引を終了した。月内レンジは1,300-1,425ドル。

海外銀相場

銀相場は、19.5ドル付近でスタート。2日には金価格の下落とともに売られ、19.1ドル付近まで下落。4日のECB金利引き下げ発表で一時、19.4ドル近辺まで上昇したが、金価格が下落に転じると、銀も19ドルを割るとことまで値を下げた。その後はFOMC前のポジション調整のため、18.6ドル付近で横ばいとなり、一時は19ドル付近まで戻す場面もあったが、FOMC後の金価格下落につれ銀も売り込まれ、17.8ドル台半ばまで急落した。一時は下げ止まったかに見えたが、再び17.3ドル付近まで下落したのち、米国のシリア空爆報道により金が買われたことを受け、18ドル台を回復するも持続しなかった。金価格が下落に転じると銀も同調し、17.5ドルを挟んでの小動きとなり、30日には2010年以来の16.9ドル付近で9月の取引を終了した。月内レンジ16.9-19.5ドル。

為替相場

ドル円相場は、104円付近でスタート。米国レイバーデー明けの2日には105円台をつけ、その後、米国の早期利上げ観測からドル買いが続き、107円前後で16日・17日のFOMCを待つこととなった。結果的に、当面は低金利政策の継続が確認されたが、FOMC委員による金利見通しが上方修正されたことで、ドル買いに拍車がかかり、ドル指数は年初来高値を更新し、ドル円相場も108円台後半をつけた。その後もスコットランドの独立を問う住民投票の否決や米株式市場の史上最高値更新などを材料として、一時109.40円台までドル高が進んだが、23日に米軍のシリア空爆のニュースが伝わると、108.20円台まで円が買い戻される展開に。その後、8月の米新築住宅着工件数が予想を大きく上回り、2008年5月以来の水準となったことからドルが買われ、再び109円台に乗せ、30日には109.80円台で取引を終えた。月間のドル円相場の変動は5円を超え、2009円12月以来、4年9か月ぶりの大きな変動幅となった。月間レンジは、104.00-109.80円。

ページトップ