金地金と金貨の税金に関する注意点

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金地金と金貨の現物を保有した場合、気になるのは税金関係です。今回は現物を保有する上での税金についての注意点をご紹介します。

購入金額・売却金額の証明書類は必ず保管する

金地金、金貨の売却金額が購入金額を上回る場合は、確定申告をして税金を支払う必要があります。これはあくまで売却時に利益が出た場合であり、利益が出ていなければ税金を支払う必要はありません。ここで重要になってくるのが購入金額、売却金額の証明となる書類です。金投資の場合、長期保有となる可能性が高いため数年間書類の保管が必要になります。取引を証明する重要な書類ですので紛失しないように金地金や金貨と同様に保管しましょう。

書類の紛失などにより購入金額が不明の場合は、売却金額の5パーセント相当額が購入金額として適用される場合がありますので、特に注意が必要です。

長期保有を心がける

一般的なサラリーマンの場合、金の利益は譲渡所得となり保有期間が5年を超えると長期譲渡として扱われ課税対象となる金額が半分になり、支払う税金が大幅に減るという税制面での優遇が受けられます。

消費税は気にしなくても大丈夫

個人売買の場合は消費税について特別に税務署に申告する必要はありません。ただし、短期間で何度も売買を繰り返すと納税の義務が発生する場合もあります。詳しくは国税庁ホームページで確認するか、所轄の税務署に問い合わせるとよいでしょう。

注意!金投資にかかわる税金・法律まとめ

特別控除や優遇など純金積立を始める前に詳しく知っておきたい税金のこと 

税務署に相談する

金地金や金貨の利益は譲渡所得になる場合が多いですが、雑所得、事業所得に該当する場合もあります。個人の取引状況によって変わりますので、申告する場合は税務署に相談することをおすすめします。さらに詳しく知りたい方、ご自身の取引状況から税金について正確に把握したい方は、国税庁ホームページで確認するか、所轄の税務署に問い合わせるとよいでしょう。

書類は大切に保管

確定申告で必要となる購入時と売却時の取引を証明する書類はとても重要です。
現物と一緒にきちんと保管しておくようにしましょう。
個々の取引で生じた売却益について不明な点がある場合は税務署に相談するとよいでしょう。

  • 本記事の内容は記事公開時(2017年3月)の情報です。