安全資産として注目を集めている金ですが、現物を購入する場合、金地金と金貨から選ぶことができます。金地金と金貨ではどちらがお得なのでしょうか?
金貨の店頭小売価格には、デザインや加工費、輸送費などの諸経費がプレミアムとして上乗せされています。 一方、金地金の店頭小売価格には、例えば三菱マテリアルの場合、5g、10g、20gでは1本につき4,400円、100gでは1本につき8,250円の小型塊製造費見合いの手数料が必要になります(500g、1kgは手数料が無料)。 このプレミアムと手数料を考慮して上手に購入することが重要です。
金地金、金貨とも重量サイズが大きいほど手数料は安価になることから、購入の際には、小さい重量サイズを数多く選ぶよりも、大きい重量サイズを選んだ方がお得ということになります。
金価格は日々変動します。三菱マテリアル発表の2017年3月6日の金地金と金貨の価格を見てみましょう。 各々1g当たりの価格に換算すると、総じて金貨の方が割高になります。 ただし、5gの小型金地金の購入を検討されているのであれば1/2oz、1oz金貨の方がお得になります。
サイズ | 店頭小売価格(消費税込) | 1g当たりの価格 |
---|---|---|
5g | 27,900円※ | 5,580円 |
10g | 52,560円※ | 5,256円 |
20g | 101,880円※ | 5,094円 |
100g | 498,600円※ | 4,986円 |
500g | 2,466,000円 | 4,932円 |
1kg | 4,932,000円 | 4,932円 |
サイズ | 店頭小売価格(消費税込) | 1g当たりの価格 |
---|---|---|
1/10oz | 17,794円 | 5,720円 |
1/4oz | 43,719円 | 5,622円 |
1/2oz | 84,371円 | 5,425円 |
1oz | 165,674円 | 5,326円 |
金価格は日々変動します。当日の価格については「金価格推移」をご覧ください。
金を現物として持つ場合、金地金、金貨ともにメリットとデメリットがあります。金貨は少額から購入できるものの、金地金に比べるとプレミアム分が割高になります。 一方、金地金は金貨に比べて手数料は割安ですが、大きい重量サイズを選ぶと投資金額が高額になり、保管も慎重に考える必要があります。 金貨の場合は金地金と比べるとサイズが小さくスペースをとらないため、ご自宅の小さな金庫で保管することができるというメリットがあります。
金を購入する場合は、投資金額に見合った金地金か金貨を選択しましょう。 また、重量サイズが大きい方が1g当たりの金価格は割安になるため、もちろんご予算や用途にもよりますが、小さい重量サイズを数多く購入するよりも、大きい重量サイズを選んだ方がお得になります。
次項では、金地金や金貨の税金に関する注意点についてご紹介します。