貴金属マーケット相場概況(マンスリー)

貴金属マーケット相場概況(マンスリー)

  • 海外金相場Open or Close

    金相場は1,270ドル付近でスタート。月の上旬は堅調な米経済を背景に弱含む展開となった。1日にドル高を背景に1,255ドル付近まで下落した金相場は、5日には良好な米雇用統計を受けた米追加利上げ観測を背景に売りが優勢となり、1,225ドル付近まで大幅下落した。8日には小幅反発したものの、9日にはドル高などを背景に売りが先行し、1,215ドル付近まで値を落とした。その後、月の中旬から後半にかけてはロシアゲート問題など米政権への懸念などを背景に強含む展開となった。12日に米大統領による連邦捜査局(FBI)長官解任などを受けて1,220ドル台を回復すると、15日には米経済指標の悪化を受けたドル安や北朝鮮情勢への懸念から1,230ドル台まで上昇、17日には米大統領のロシアへの外交機密漏洩疑惑や、前大統領補佐官に関するFBI調査の中止要求疑惑などを受けて、米国の政治混乱が深刻化したことから、金相場は1,265ドル付近まで上伸した。その後は、これまでの急激な上昇を受けて、18日にはドル高などを背景に利益確定の売りに押され1,245ドル付近まで下落したが、22日には米大統領選挙時のトランプ大統領陣営とロシアの共謀疑惑による米政治への懸念から金相場は1,260ドルを突破した。26日には米政権への先行き懸念が引き続き材料視され、安全資産としての買いが優勢となり、金相場は1,270ドル付近まで上伸した。月末にかけてもドル安などが支援材料となり、1,275ドル付近まで上昇して5月の取引を終えた。月内レンジは、1,215-1,275ドル。

  • 海外プラチナ相場Open or Close

    プラチナ相場は950ドル付近でスタート。1日にドル高などを背景に930ドル付近まで下落したプラチナ相場は、月上旬は軟調な金相場を背景に弱含みで推移する展開となった。 4日にはドル相場の上昇や金相場の下落を背景に売りが優勢となり、一時は895ドル付近まで下落する場面も見られた。翌5日には910ドル付近まで値を戻したが、9日には米利上げ観測などを背景にドルが強含んだことから、プラチナ相場は900ドル付近まで下落した。中旬にかけては、堅調に推移した金相場を背景に、プラチナ相場も買い優勢の展開となった。15日に米経済指標の悪化や北朝鮮情勢への懸念から上昇した金相場につれて930ドル台まで上昇すると、17日には米大統領によるロシアへの機密情報漏洩疑惑や前大統領補佐官に関するFBI調査への圧力報道などにより、上昇した金相場につられて945ドル付近まで値を伸ばした。22日には米大統領選挙時のロシアとの共謀疑惑を受けて金相場が上昇したことから、プラチナ相場も950ドルを突破した。26日には米政権への懸念から買われた金相場に追随し960ドルを突破、一時は965ドル付近まで上昇する場面も見られた。月末にかけて、30日には利益確定売りなどで940ドル付近まで大幅反落したが、31日には安値拾いの買いなどから950ドルを回復して5月の取引を終えた。月内レンジは、895-965ドル。

  • 海外銀相場Open or Close

    銀相場は17.20ドル付近でスタート。月初めは軟調に推移した金相場につられて、弱含みの展開となった。1日に下落した金相場につれて16.80ドル付近まで下落すると、5日には良好な米雇用統計を受けて弱含んだ金相場につれ安となり、16.20ドル付近まで値を落とした。さらに9日には米利上げ観測などから反落した金相場につられて、16.10付近まで売り込まれた。その後、中旬にかけては、反転した金相場を眺めて買いが優勢となり、徐々に値を切り上げる展開となった。12日には、ドル高や米利上げ観測の後退などが支援材料となり、16.40付近まで上昇、17日には米大統領によるロシアへの機密情報漏洩疑惑などを背景に同国政治懸念の高まりからドル安が進み、銀相場は17.00ドル付近まで値を伸ばした。月後半にかけても銀相場は堅調さを維持し、22日にはドル安を背景に17.20ドル付近まで上昇、26日には米政権のロシアをめぐる問題などから上昇した金相場に追随し、17.40ドル付近まで値を伸ばした。月末にかけては5月の雇用統計発表を控え小動きとなり、17.30ドル付近で5月の取引を終えた。月内レンジは、16.10-17.40ドル。

  • 為替相場Open or Close

    ドル円相場は111.30円付近でスタート。4日には、米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明で米経済への強気な見通しが示されたことでドル買いが優勢となり、113円台まで円安に振れた。5日には、仏大統領選を控えたポジション調整などから、ドルは一時的に112円前半まで売られる場面が見られたが、4月の米雇用統計が良好な内容であったため、112円台後半まで円安に振れた。仏大統領選では親EU派のマクロン氏が勝利し、リスク回避姿勢が後退したことから、113.40円付近まで円安が進行、さらに9日には米国の利上げ観測の高まりを受けて、114.40円付近まで円安が進んだ。その後、月の中旬から後半にかけては、米政権への懸念などから、リスク回避の円買いが優勢となった。米大統領によるロシアへの機密情報漏洩の報道にドルは大きく売り込まれ、18日には110.20円付近まで円高が進む場面も見られた。その後は、急激な円高を受けてドルは若干買い戻され、111円台を回復したが、22日には前日の北朝鮮による弾道ミサイル発射を受けて、再び110円台後半まで売り込まれた。その後は、米政権の政治リスクへの警戒感などからドルの上値は限定的となり、24日には一時112円台まで円安に振れたものの、その後は方向感なく推移し、月後半にかけては111円台でもみ合う形が続いた。月末にかけてもドルは買い材料に乏しく110.80円付近で5月の取引を終えた。月内レンジは、110.20-114.40円。