豊島逸夫の手帖

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米国消費者物価上昇のなか金乱高下

2006年5月18日

24時間で685ドル前後の安値から720ドル近い高値まで行ったり来たり。欧米時間帯でも、ちょっとモニター場面から目を離すと30分で10ドル上下していることもしばしば。10ドルの桁の数字がころころ変わる荒い展開だ。

業者間の売買スプレッドが普段の3-4倍に開くことも珍しくない。

昨日は、米国消費者物価上昇率が0.6%上昇(年率換算で7%以上の計算になる)、コアと呼ばれる部分も0.3%上昇と発表され、金融市場では一気にインフレ懸念再燃。株はそれを嫌気して下げ。

その割に、金は反応が薄いというのが感想だ。確かに瞬間的に上がるが、直ぐに売られる状況。典型的、調整局面の兆候が色濃く出てきた。

さすがに700ドルの大台の声を聞いた途端にボラティリティー(価格変動性)が飛躍的に大きくなったから、新水準が落ち着くには未だ時間がかかりそう。

徐々に まともな相場展開になってきた。

2006年