豊島逸夫の手帖

  1. TOP
  2. 豊島逸夫の手帖
  3. バックナンバー
  4. 中国はギリシアの救世主になれるか
Page811

中国はギリシアの救世主になれるか

2010年1月28日

昨日深夜に上海入り。今朝は7時のbreakfast meeting(朝食ミーティング)から始まって、夕方7時まで、金融関係のミーティングがぎっしり。中国時間朝7時は、日本時間8時。この1時間の時差が、なんとも有難いねぇ。きついスケジュールだけど、いまのマーケットのテーマである中国の金融引き締めの現場でまる一日過ごせば、かなり体感で、その実態が伝わってくるはず。

この中国に、ギリシアが国債買ってくれと擦り寄っているそうな。なんというか、なんでも金持ちの庄屋さんに頼る感じだね。中国だって、もうすでにギリシア国債持ってるし、なにもよりによって、それを今買い増す義理もないけど、ここで恩売っておくとか、EU圏での存在感をジワリと上げてゆくことは、党の発想として意味はあるかも。

さて、FOMCもサプライズなく、オバマの一般教書待ちの時間帯にこれを書いているが、ドルが対ユーロで高くなっているね。マーケットの雰囲気が、昨年のドル安一辺倒から、ドル高もあり、という感じにシフトしたことを確認。

ドル高と中国不安で、商品は、ジリ安。でもドル高といっても、ドル高トレンドとまでは言い切れないし、中国に関しては、これまで中国を囃して買い上げてきた投機的部分が剥落しているだけの話。この国(中国)の長期成長トレンドが変わるはずもない。戦艦大和が、大波でやや航路を外したので、舵取りで戻しているということでしょ。

今日は先を急ぐので、これでおしまい。さっきルームサービスのメニューみたら、お粥朝食セットが150元(2000円!!)。広州の海鮮フルコースのディナーで一人130元だったのに...。

と、そこまで書いて、ホテルのレストランで朝食ミーティングやって、いま部屋に戻ったところ。お粥も飲茶も、値段は十分の一の広州街中のほうが遙かにうまかったな。海老餃子にしても、広州の新鮮でプリプリはち切れそうなエビの詰まった餃子と、ここのモソモソしたのでは似て非なるもの。

なお、明日朝は6時ごろホテルを出て、朝便で帰国。事務所には昼過ぎに着くかな。そんなわけで、更新できないかもね。

心は早くも週末スキー場のゲレンデ。なんせ、深夜、上海のホテルにチェックインしてインターネット接続したとき、まっ先に開いたページが何だと思う?ガーラ湯沢のHP新雪積雪情報でした。

2010年