豊島逸夫の手帖

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昨日のツイッタ―呟き総集編

2010年3月26日

以下は、一昨日のNY寄りつきから昨晩のNY後場寄り付きまで、ツイッタ―で呟いたコメントの総集編です。

引いたと思ったユーロ売り津波の第二波が来た感じ。チリ津波のとき第二波はアラスカに当たって日本沿岸に来たらしいけど ギリシアに当たってPIGSに来たユーロ売り第二波だね。contagionソブリンリスクの伝染。今晩の欧米市場は対円も巻き込まれドル全面高。 - 6:54 AM Mar 24th webから

今朝はブログ書く時間なかったから ここでまとめておく。EU世論調査。ギリシア支援支持 ドイツ国民20%、スペイン45%、イタリア40%。これではEU全体でコンセンサス出ず。結局 必殺再生仕事人=IMFに駆け込む可能性。欧州のプライドかなぐり捨て助っ人へ依頼に傾く。 ― 12:20 PM Mar 24th webから

一方NY市場の話題は米国5年債入札不調。案の定 医療改革法案の兆ドル単位での追加的財政負担増を嫌気。マーケットは同法案に不信任投票をたたきつけた。結果、10年債利回りが3.81%にまで急騰。これは外為市場のドル買い支援要因にもなる。 - 約24時間前 webから

但し、これは悪い金利上昇。しかもソブリンリスクは米国英国にも波及の様相。にもかかわらず金続落。ドル高に加え 最大の需要国インドの利上げ、第二の需要国中国の引き締めを嫌気。筆者はインド中国は全く心配せず。短期的に投機筋がドル高で金売りに傾き軟調地合い。中期的には新興国実需が支える。 - 約24時間前 webから

昼休み。悪い金利上昇、悪いドル高、そして欧州の信用リスクは いずれ強烈な金買い材料と化して巻き返してくると思います。今は その時期にあらず。津波の引く時。 - 約18時間前 webから

夜 ところで今朝引用したEU世論調査の続きですけど"ギリシアはユーロ脱退すべきか"の問いにYESはドイツ人32%、スペイン人20%、イタリア人19%。FX的にはユーロ売りエネルギーが溢れ英ポンドにも波及しつつある。とにかく買いたい通貨がホントないですね。全ての通貨を売りたい気持ち。 - 約9時間前 web

人民元は中国に出張するたびに現地であの国のエネルギーみたいなものに触れると買いたくなるのですが帰国して冷静になると買い意欲が冷めるのですよね。来週1週間はまた北京出張なんですが果たして自分の気持ちがどう振れるか。検閲でtwitterもダメかもね。 - 約8時間前 webから

http://www.capitolconnection.net/capcon/cftc/032510/CFTCwebcast.htm# ところで私は今 CFTCの取引規制に関する聴聞会をwebcastで見てます。↑ - 約8時間前 webから

とここまで書いたところで深夜2時過ぎて、CFTC公聴会は延々と続いていたが、キリがないので寝た次第。

そして起きてみれば、ECBトリシェ総裁がIMF駆け込みなどとんでもないと強烈な否定発言で、またもや事態が紛糾。NY株も、このEU内でのメルケルとトリシェの意見不一致を嫌気。就寝前は上がっていたのに、起きたら下がっていた。

トリシェ発言を読んでみたが、要はギリシア問題の責任はギリシアのみにあらず。それを監視できなかったEU内のシステム不備にも問題あり。これはEUの問題であり、外部機関のIMFなどに頼るべきことではない、という趣旨。

本稿執筆時点では、EUが2/3、IMFが1/3の割合で救済資金を拠出する折衷案が浮上中。金価格は一昨日急落後、昨日欧米では地味に反騰。

それから上級者には非常に興味あるCFTC取引規制に関する公聴会の話。3時間ほどwebcastでの中継を見た。知った顔が続々議会の席に登場して個人的にも興味深かった。

次々質問を発する議員たちはマーケットに関して素人なので、もっぱらNY先物市場とロンドン現物市場の取引メカニズムなどの説明を求めていた。議員の関心は、現物の流れから乖離して先物価格が形成され、異常な価格上昇を招いているのではないか、という点に絞られる。

そこでディーラーのポジションとして投機的な自己勘定と、実需家からの顧客勘定と、どうやって区別できるのか、という質問あり。要は投機とヘッジと、どのように個別管理するのか。

これは実務的に非常に難しい問題だね。農家が栽培の過程で異常気象などにより収穫が予定より激減した場合には、当初のヘッジポジションだけがそのまま残るケースもある。結果的にオーバーヘッジになるわけだ。そのような場合はどう処理するのか、などの議論も。

そして持ち高規制の是非が最もホットなやりとり。ポジションリミットを強化されると、結局OTCとか米国以外の取引所に流れるだけ。根源的には、市場流動性減少により需給を反映する公正な価格形成が難しくなり、リスク分散で商品を運用している投資家にとって不利な状況になる、ということが業界側の言い分である。

なお、昨晩の公聴会はmetals=金属セクターの分科会のような感じ。もちろんエネルギー関連、農産物関連など別途議論される。日本のゴールデンウイーク前には方向性が固まる見通し。興味ある人は、上記ツイッタ―に張られているサイトが参考になるよ。

さてさて、読者の方々でツイッタ―に登録したものの、jefftoshimaに辿りつけないという声が相次ぎ、色々調べてもらったところ、どうやら jefftoshimaでもう一人設定している人が居ることが判明。「友達を検索」でjefftoshimaを探すと、そちらに行ってしまう。
とりあえずは、登録したら、 
http://twitter.com/search?q=jefftoshima#search?q=jefftoshima
で入ってください。

2010年