豊島逸夫の手帖

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北京からのゴールドレポート

2010年4月2日

北京からの中国経済レポート、パート1では中国経済バブル、パート2では人民元について書いたが、今朝は最新中国金関連ニュース。

すでに昨晩からウオールストリートジャーナルや外電などに流れているのだが、世界最大の銀行ICBC(中国工商銀行)とWGCが中国経済育成のために包括的戦略パートナーシップのMOU(覚書)を調印した。

ICBCは中国政府系ファンドが大株主で実質的国策銀行のような存在なので、彼らが動く意味は深い。一般給与振込口座も同行が圧倒的に多い。支店数16、224。個人顧客数2億1200万人。法人顧客363万。商品開発、流通システム、決済システム、行員教育などが協力の対象になる。

実は、その協力第1弾が日本。今月、ICBC使節団が大挙WGC東京を1週間にわたり訪問する。ゴールドに関しては先輩格のジャパンに学べというわけだ。ICBC会長室での調印式に筆者も出席してきたのだが、ICBC貴金属部長により「日本の同僚」と紹介された。

ICBCはすでに貴金属部が設立され部員数も40名を超える。来年には100名に増員という。貴金属部長も、やる気まんまん。中国全土をカバーすべくチーム編成中だ。

今朝の早朝ツイッタ―でもブルース池水との呟き合いで呟いたのだが、ICBC側は皆、顔が輝いている。筆者も意気に感じるほうだから、そういうことなら徹底的にやってやろうじゃないか、という心境。遣り甲斐を感じる仕事だ。

これまでセミナーで、中国金市場は全面自由化されたが、銀行内のインフラ作りに手間取っていると語って来た。それが行内意識も高まれば、促進されてゆくであろう。

2010年