豊島逸夫の手帖

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マイクロソフトか金か。SP500か金か。

2010年6月14日

米国CNBCの視聴者ネット投票。
Are you better off invested in gold or the S&P over the next three months?
今後3カ月の投資先、SP500がいいか、金がいいか?
結果 55%金 45%S&P

http://www.cnbc.com/id/37600124

週末のバロンズ誌。
著名投資家10人に聞く。今後の見通しと投資先。
米国経済の見方次第で、マイクロソフト派とゴールド派に分かれる。

どちらも、ワールドカップ並みのいい勝負してるね。

あのバーナンキさんも議会証言の中で金に言及。
The signal that gold is sending is in some ways very different from what other asset prices are sending.
For example, the spread between nominal and inflation-indexed bonds, the break even, remains quite low, suggesting that markets expect about 2 percent inflation over the next 10 years.
Other commodity prices have fallen recently quite severely, including oil prices and food prices. So gold is out there doing something different from the rest of the commodity group.
I don't fully understand the movements in the gold price, but I do think that there's a great deal of uncertainty and anxiety in financial markets right now.
Some people believe that holding gold will be a hedge against the fact that they view many other investments as being risky and hard to predict at this point.

インフレ期待率は今後10年で2%と低く、原油、穀物価格は下がっているのに、金だけは独自の動きをしている。明らかに、何らかの兆候を示している。
私は金価格について、よく分からないのだが、金融市場にかなりの不安感や懸念があると思う。リスキーで予見困難な他の資産に対するヘッジとして金を看做し保有している人達もいる。

というのが彼の発言要旨。

日経ゴールドコンファレンスという金国際会議が開催されていた頃の話。某日銀高官がスピーチでこう述べていた。「金価格は我々中央銀行家にとって通信簿のようなもの。金融政策が円滑に運営されていれば国民が金に走り金価格が上がることなどないはず。」
10年ほど前のことだったが...。

さて、週末は読売新聞主催で鹿児島セミナー。じつは土曜日には宮崎でセミナーの予定だったのだが、当然のことながら、そちらは延期。ツイッタ―始めたせいか、鹿児島の聴衆は相対的に若い世代が多かった。「金かマイホームか、どっちを買えばよいか」など、ユニークな質問で会場が盛り上がった。

今週末の日経プラスワンフォーラム大阪会場は500名規模だけど 鹿児島のような学校教室規模のセミナーも個人的には好きだ。聴衆との距離が近いから。

日経プラスワンセミナーと言えば、なぜかその前後に金高値更新がある、という廻りあわせが多い。今回も例外ではなかった。

食べ歩きも絶好調。
鹿児島では海山の新鮮な素材を満喫したが、とくに、へちまの味噌炒めが絶品。ぷりぷりしこしこの食感。女性にとっては、へちま化粧水をおいしく内服しているようなもので、美容にも良いとかで好評であった。へちまというとタワシのイメージが強かったけど、新たな発見。

今週の大阪では、これもツイッタ―で盛り上がった本場たこ焼きの食べ比べ。その評価を、AA+とかBBB とか、ジャンクフードステータスなど格付けする予定(笑)。

2010年