豊島逸夫の手帖

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2010年 7-9月期 金需給統計発表

2010年11月18日

需要サイド
― 総需要は922トン(12%アップ)。
― 宝飾需要は528.9トン(8%アップ)。
― 宝飾分野ではインドが回復。184.5トン(36%アップ)。高値で買い控えから、高値慣れ。
  中国は101.3トン(8%アップ)。米国は、5%ダウン
― 投資需要は370トン(42%アップ)。とくに新興国の金地金・金貨需要が伸びた。
― 中国が期間で過去最高の45.1トン。インフレ懸念、割高の株、不動産からシフト。
― インドが45.1トン(中国と同じ数字) 1%アップ
― 欧州は財政危機後退の時期で減少(その後、再燃するわけだが_筆者注)

供給サイド
― 新産金は3%アップの702トン。
― ヘッジ買い戻しは70トン。アングロゴールドがヘッジ全て手仕舞い。
― 中銀はネットで22トンの買い手。
9月末のIMF売却総量は、ザラバで129トン、直接売買で222トン(インドなど)、残りは52トン。
― リサイクルは418トン(18%アップ)。
新興国はそろそろリサイクルに出る民間在庫が減少してきた。
しかし先進国ではリサイクルのインフラが整備され、ユーザーのニーズも高く増える傾向。

注目点としては
― インド宝飾需要が急回復。中国の追撃も寄せ付けず、金需要一位の座を固める。
― 中国では投資需要が四半期ベースでは過去最高を記録(いよいよ大手商業銀行の金売買業務が本格化。ポテンシャルはマダマダこんなものではないと思うが。)
― リサイクル高水準続く。「金プラチナ買います」のビジネスが欧米でも急発達。これは価格上昇にブレーキをかける。
― 中銀購入継続。大量売却の時代は終わった。

さて、昨日は大手町日経本社ビル二階のSPACE NIOで、CNBC30分金特番公開収録。当選者のほぼ全員(約40名)が参加。ツイッタ―では軽口叩いているフォロアーも、周囲をカメラで囲まれライトあてられ緊張気味の様子。
収録は1時間で前半は日経村上史佳記者の解説。筆者のコメント。後半はぶっつけ本番の質疑応答。
これが30分番組に編集され、明日19日21時から放映されます。(再放送もあり)。参加者との距離も近く、双方向の番組作りで筆者は非常に楽しかったです。

我々は皆、風邪気味でしたが、かりん蜂蜜をお湯で割って飲みつつ、なんとか凌ぎました。昨日、風邪に良いからと、お母さん手作りの梅干しを差し入れてくれた女性もおられ(感涙)、今朝の朝食で熱―いご飯にのせていただきました!これも差し入れの、ずんだ饅頭と薄皮饅頭が、朝のデザート。

昨日は東京商工会議所のセミナーもあり。ジェフのプラチナ、シルバー、レクチャーをやってきました。元プラチナ・ディーラーでしたから。かなりツイッタ―のフォロアーやブログ読者も参加してたみたいですね。文字通り、本音ぶっちゃけトーク。活字にはしにくい内容でしたが(笑)。

2010年