豊島逸夫の手帖

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中東異変をほくそ笑む中国

2011年2月21日

「ジャスミン革命を中国でも起こそう」という動きを中国が封じ込めと盛んに報道されるが、じつは中国が漁夫の利を得ている面も指摘しておこう。

米国は中東平和を託していたムバラク政権の崩壊により、イラク、アフガニスタンからの撤退作戦の再検討を迫られるからだ。それにより、軍事資源を中東から対中国に再配分する目論見も狂ってしまう。これは中国にとって悪い話ではない。

さて、足元のマーケットは中東情勢と世界的インフレ懸念の高まりの中で1380ドルを突破してきた。新興国の金融引き締めとマネーの欧米Uターン現象の中で、一時は1300ドル割れも視野に入ったが、結局そこから80ドル以上戻したことになる。相変わらず下げにくい相場だ。

今回の上昇過程でショート(空売り)がとことんやられたことで、今後、投機的売りが出にくくなった。

なお、新興国から先進国へのマネーUターン現象についての筆者の考察を、本日発売日経マネーの連載コラム「現場発国際経済の見方」に書きましたから一読してみてください。(今朝の日経朝刊の日経マネー発売広告参照)。感想などは、ぜひ綴じ込み葉書で。

それから、同誌恒例の一万人投資家マネー調査が行われています。これ、結構面白がって筆者もやってます。これだけの規模の調査は他にないし。
詳細はこちら↓
http://special.nikkeibp.co.jp/money/

さーて、シンガポールから金曜深夜便で土曜朝に羽田着。そのまま水道橋後楽園の投資戦略フェア―にギリギリ滑り込み。ブルース池水雄一との掛け合い漫才というかフリートークを3時間近く。個人的には、オマケ篇で、ごったがえすブースでやった、ぶっちゃけ本音対談が辻説法みたいで面白かったな。聞き手と、まさに膝触れあう至近距離で(オジサン達だったのが残念だけど 笑)、反応がビシビシ伝わってきました。ああいうカタチはアリですねぇ。

いつもご夫婦でお見えになるOさん。文京区壺屋総本店のモナカの上品な甘さが沁みましたよ。ブルースもムシャムシャかぶりついてました。

そして日曜は待望のガーラ湯沢スキー。朝一の新幹線で行ったら、現地はピーカンで春スキーモード。シンガポールと変わらず汗だくでした。湯沢源泉の「山の湯」立ち寄り入浴で1週間の疲れも吹っ飛び、あとは爆睡。すっきりして、またまた行事盛りだくさんの新たな週へ。

手始めの今日は、ガラッと変わって、ホテルマンダリンで証券系の富裕層向けセミナー。(夜は来日中のGFMSポールウオーカーたちと夕食)。続いて同じシリーズで大阪、ホテル・リッツ・カールトン。そして、日経ムック本用の企画で、尾河眞樹シティーシニア為替アナリスト(モーサテでお馴染み。筆者の業界に於ける妹分)との為替談義も楽しみ。週後半はWGC中国チームが約20名大挙来日して市場視察。ホスト役としては、すべて事務方の大黒柱のHお姐さんにお任せですが(笑)

2011年