豊島逸夫の手帖

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トウモロコシ急騰で 離婚が急増するワケ

2011年4月26日

近年、米国では、離婚したいのだが失業中で慰謝料も払えず、住宅価格低迷でマイホームを処分することも出来ず「仮面夫婦」を続けざるを得ないという例が続出していた。

ところがトウモロコシや小麦価格急騰で農地価格が上昇するようになると、待ってましたとばかりに離婚手続きに入るカップルが少なくないという。(都市部の不動産価格はマダマダだけどね。だから住宅地を農地に転用も急増)。離婚を扱う弁護士も、相談件数が前年比25%アップという。

離婚訴訟の様相も変化した。マイホームをどちらが取るかではなく、どちらが「しょいこむ」かが係争のポイントになるそうだ。要はマイホームが資産か債務の判断が重要なのだ。離婚訴訟が長引けば長引くほどマイホーム価格も下落してしまう。

さて、昨日はイースターではあったがNY、そしてGlobexもオープン。アジア時間帯では、超薄商いの中で銀が49ドルと、50ドル寸前まで暴騰。金も1520ドル近くまで上げ、史上最高値更新。プラチナ、パラジウム含めて貴金属総上げ状態になった。

ところがNY時間帯に入るや一転急落。金は1500ドルすれすれの水準まで売り込まれ、銀も46ドル台まで急落。とくに銀の乱高下幅がハンパではない。さすがにこの高値圏では利益確定売りが出始めた。銀のリサイクルも急増中。ここで鳥の目で金と銀の価格を比較したグラフを見てみよう。

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資料:ワールドゴールドカウンシル リサーチアナリスト津金眞理子 作成


このグラフを見ると、あらためて銀が独自の暴騰を演じていることが明白であろう。銀の穂先の尖がったところで今や空中戦が演じられているわけだ。銀の建玉も2006―2009年は、ほぼゼロに近い状態だったのが2010年に増え始め、2011年に入って10000から60000近くに棒上げ状態だ。明らかに投機主導、需給から乖離した相場である。

銀はpoor man's gold=貧者の金と云われるが、ドル不信が庶民層にまで浸透すると、金やプラチナは手が届かないが、銀なら、という感じで参加者の裾野が広がってきたとも云えようか。その意味では、今回のシルバー・フィーバーが一巡すれば、個人投資家の参入も増えてゆきそう。

そして今週のマーケットの焦点は、何と云っても27日(日本時間28日午前3時15分)に発表されるFOMC声明文と、今回初めて行われるバーナンキ記者会見。とくに記者会見の一問一答でバーナンキが発するコメントに、マーケットは6月末QE2終了か否か、利上げはいつかなどの大きな問題についての手がかりを求めることになろう。

ということで、その28日夜9時から、日経CNBCで「金1500ドル突破 高騰の背景 その先を読む」という緊急特番(30分)生放映が決定。↓
www.nikkei-cnbc.co.jp

日経村上記者とCNBC江連キャスターと一緒に生出演です。例年GWから5月にかけて相場は荒れるもの。今年も貴金属は4月にこんなに気持ち悪いくらいに上がってしまって、やはりSell in May and go away(本欄の長い読者の方々にはお馴染み)になりそうな兆しも感じられる。

2011年