豊島逸夫の手帖

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イタリア国債7%の攻防

2011年11月16日

イタリア国債(10年債)の利回りが危機的水準とされる7%を上回ると金がリスク回避で売られ、7%を下回ると、ヤレヤレとばかりに金がリスク分散で買われる。
しかし魚の目で見れば、ユーロ危機は無国籍通貨=金にとって買い材料である。
但し、注意が必要なことは、ユーロが売られると、反対取引としてドルが買われること。
国内では2012年の見通しを見ても円高・ドル安説が圧倒的だが、欧米ではユーロ安・ドル高を見込む向きが多い。そうなると、ドル高は金にとって売り材料となる。
しかし、米国経済が良く評価されドルが買われるわけではなく、ユーロよりマシ程度の「悪いドル高」なので、その影響も限定的である。基軸通貨ドルの凋落傾向は全く変わらない。
昨日はポール損(笑)が金ETF持ち高を30トンほど減らせたことが明るみに出た。この件は市況解説で詳述してある。↓
http://kikinzoku.tr.mufg.jp/

同時にソロスが金を再び買っていたが微量なので材料視されず。そもそもソロスは今や運用は人任せで「院政」を敷いている。

今週は、大阪、京都、名古屋と講演が続き、東海道新幹線で行ったり来たり。
そこで豊島逸夫の京都案内 !!
京料理は祇園縄手の「味 らく山」。京都行く度に通っている。四季を通じて、たけのこ、鮎、はも、そして冬の野菜が絶品。特に、今は、えびいも。大将の腕にかかるとソフトクリームのような舌ざわりでねっとりとした質感が口に広がる。そしてえびいもの色が白くて綺麗。これもらく山ならでは。写真↓

1100.jpgこれから12月に入ると大根の季節。「大根の炊いたん」が、また何とも美味で。あー、朝から勤労意欲を削ぐような話になってしまった(笑)。
「味 らく山」は 私の祇園の隠れ家だったが、なんと今回、ミシュランのひとつ星に。一躍人気店になりそうで複雑な思い。予算は福澤諭吉さん一枚ちょっとだけど、お任せコースで まず食べきれないくらいの量。鮎も大将自ら昼に釣ってくるし。「豊島のブログで見た」と云えば、一見さんでも遇してくれるよ。大将は職人気質で「愛想は売らない」タイプだけど、おかみさんとお弟子さんの若手のトリオで家庭的雰囲気だ。

そして 豊島逸夫の京都案内。その2。
これは誰でも買える予算内。
自称「わらび餅評論家」の筆者が京都中を食べ歩いた結果、究極のわらび餅と太鼓判押すのが茶洛(紫野近辺の有名店だけど)。とにかく口に入れた瞬間にとろける。それに尽きる。ここのを食べたら、他のわらび餅はなんだったのという感じ。土産に買っても、大抵、帰りの新幹線でぺろり。賞味期限が当日限定なのだ。
なんか、筆が止まらなくなったが、今日はここまで。
イタリア国債の話が なぜかわらびもちになった。。。。。

2011年