豊島逸夫の手帖

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ソロス氏が日系女性と再婚していた

2013年10月21日

取材されるまで知らなかったのですが、あのジョージ・ソロス氏(83歳)が、タミコ・ボルトンさん(42歳)という日系の女性と3度目の結婚をしていました。
年齢差は実に41歳。こういう結婚を英語でMay-December marriage(5月と12月の結婚)といいます。直感的に意味が分かるでしょう(笑)。
9月21日に行われた500人以上の結婚披露パーティーには、前国連総長アナン氏とか、ロック歌手のボノ氏とか、様々な面々が集まったようですよ。
このタミコさんという方は、お母さんが日本人の看護師だったらしいです。マイアミ大でMBAを取って、健康食品会社を設立。現在はヨガ・スクール経営とのこと。
2008年に出会い、昨年8月に婚約していたそうです。
彼女もバツイチ。
この話を聞いて、コメントを求められたので、以下のように答えました。
「控えめで、心遣いができて癒される。欧米人には日系の女性に対して、そんな「美しき誤解」があるのです。」
「ソロス氏が大きく儲けた陰には、当然泣いた人がいる。若いころにやんちゃをした罪悪感から、最近のソロス氏は慈善活動に熱心です。人生のたそがれを迎えて、心安らかな老後を求めたとき、日系人の妻がイメージに合ったのではないでしょうか。」
そんなコメントが先週の週刊朝日に出ていました。最近は、こういう件でもコメントを求められるので、結婚・離婚評論家にもなりましたね。まぁ、自分も「ばついちトレーダー」でしたから(笑)。
ソロス氏については、本欄でも、ときおり取り上げてきましたが、現在は、ファンド・マネージャーとしての仕事には直接関わっていません。ソロス・ファンド・マネジメントの社員任せです。自分の財産の運用はやっているでしょうけどね。
メディアでは、早くも「遺産相続」が話題になっています。
なんせ、個人資産総額が2兆円は超えようかという人物ですから。

彼が、ジム・ロジャース氏とともに元祖ヘッジファンドをニューヨークで立ち上げたのが1970年代のこと。その当時の事務所があったビルに、ジムがニューヨークで連れていってくれました。セントラル・パークに近いロケーションで、今はすっかり新しくなっていましたが、感慨深げにジムが語っていましたよ。「アラバマから出てきて、僕は、ニューヨークにぞっこんになったのさ。」I fell in love with NY. という言い方をしてました。
こういう伝説的なヘッジファンドの個人プレーヤーは最近は少なくなっています。もっぱらチーム・ワークで運用をしているのです。

ところで、今日(10月21日)の日経朝刊「大学面」記事「投資家視点で就活力」は良い原稿ですね。
「採用情報には企業の良い話ししか出ていないが、IR情報には悪い話も盛り込まれている」
「就活も投資も、会社が人を選ぶのではなく、人が会社を選ぶのが基本。就活サイトからIRサイト、就活セミナーから投資家向け説明会へ。情報収集の場を広げることで、就活を有利に進めることができるだろう。」
なるほど、同意です。

2013年