豊島逸夫の手帖

Page1556 ダボス会議の安倍講演

2014年1月23日


ダボス会議の基調講演という注目度が高い場に日本の首相としては初めて出た安倍首相。
その講演内容については、欧米のメディアは、「日中関係強硬姿勢」を中心に報じています。肝心のアベノミクスPRは後回しの扱いという感じ。
ダボス会議の別の席(パネルディスカッション)では、中国要人が「安倍首相はトラブルメーカー」などと発言しています。
日中関係改善も、中国経済の内需型への転換も、1-2年で変わる話ではないでしょう。少なくとも5年はかかると思います。場合によっては10年も。


その間、日中経済リスクはマーケットにつきまとうことになるでしょう。
その間には、尖閣諸島をめぐる「不測の事態」勃発で、瀬戸際までの危機が生じる事態も覚悟せねばなりません。さすがに、戦争は回避できるでしょうけれどね。ダボス会議のやりとりでも、「有事に備えた日中トップ間のホットライン」の必要性では双方の意見が一致しています。
その中国はこれから春節入り。
ガーラ湯沢も中国人だらけですよ。
上越新幹線の指定席も中国人ツアーで埋まり、スキー場の場内放送も中国語。ランチタイムの食堂もかん高い中国語が飛び交っています。
金市場も、春節前後は、店頭での金製品購入は増えますが、製造元も国内市場もお休みになるので、金価格も下支えが弱くなる時期です。
対して、プラチナ市場に目を転じると、南アのストライキは春節にはおかまいなしです。当たり前ですが。
ですから、金プラチナ値差拡大も春節がピークになりそう。


為替は、ポンドの強さが目立ちますね。
週刊エコノミスト新年号「経済大予測2014」で、「世界経済を読むポイント、これがヘッジファンドの戦略」と題する原稿を書き、為替は「円売り、英ポンド買い」としたので、想定内ではありますが。
昨日は英国の失業率が7.1%にまで低下と発表されたことが材料視されました。フォワード・ガイダンスで失業率が7%にまで低下すれば利上げと明示してきたからです。なお、この7%という利上げ実施条件を引き下げるシナリオも考えられます。
とにかく、英国は、ユーロに加入しなかったことで、ユーロ圏経済不安の影響を「相対的」に受けにくいことが、結果的に正解でしたね。


話は変わりますが、仲間うちで旅行に行こうという話が持ち上がり、幹事役となった男性が、ギッシリ旅程を決めてよこしました。x月x日x時xx発、 xx時xx訪問、昼食xx時xx屋などなど、ガチガチのスケジュール。私は、ぶらり、のんびり旅行が好きなので、これ見ただけで「俺は今回パス!」と断り ました。なんせ、欧州旅行でも、とりあえず羽田発フランクフルト便だけおさえて、最終目的地はフランクフルト空港の乗り継ぎ時点で考えるようなバックパッ カー的タイプですから。
考えてみると、マーケット相手のキャリアが長く、いつ何が起きて旅行中断を強いられるかもしれない、という生活が続いてきたので、臨機応変に対応できる態勢がしみついているのでしょうね。
それに振り回され続けてきた同居人はブゥブゥですが(笑)。
家庭内では「計画性がない!」と非難されっぱなしです。

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