豊島逸夫の手帖

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どうなる、スコットランド 選挙後の円相場

2014年9月22日

スコットランド独立否決を確認して今日のポジションをクローズしたNYのトレーダーたちは金曜夜(現地時間)遅い帰宅の途についた。
ポンド急騰。円独歩安。地合いは、109円台突破を仕掛けたホットマネーによる「空中戦」の様相だ。当面のターゲットとされる110円突破できなければ、見切りの手仕舞いの円買戻しが噴出しても不思議ではない市場環境である。
ゆえに円ショートはキャリーするが、警戒は怠らず、手仕舞いの「出口」を模索している。
「円売りパーティーには参加させてもらうが、会場をいつでも出られるように、出口に近いところに陣取るよ」とジョークを交え語るトレーダーのつぶやきが印象的だ。

FOMCとスコットランド選挙の二大材料をこなした円安相場は、目先、自律変動の世界に入ったといえよう。
中期的には、中銀主導の円安。「FRBには逆らうな」とばかり、FRB幹部講演などに翻弄されそうだ。
ボラティリティーが高い状態が続くので、警戒感は強い。
NYでは消費税10%への増税についての安倍首相の決断が、予想以上に注目されていることも感じた。
仮に見送るような発言があれば、「財政規律の緩み」が材料視され、「悪い円安」と化すリスクもはらむ。
欧米が日本の財政赤字を見る目は厳しい。
円独歩高の荒い動きがいやでも目立つので、日本経済も欧米勢により厳しく精査されていることを感じている。

金は1210ドル台。いよいよ面白くなってきた。

アドレナリン全開!
1100ドル台になったら今までより更に強気になる。
買い気ムンムン(笑)。(円建てでもね)。

そして帰国。整理した写真の中から3点ほど。
札幌に直行してセミナー。そして千葉県柏でFP協会千葉支部の勉強会。連休返上で働いたから代休とります。(自営業だから勝手に宣言して休むのだけどね 笑。)

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2014年