豊島逸夫の手帖

Page1812 2015年ドル円見通しについて

2015年3月27日

日経CNBCニュースコアで語ったドル円見通しについて、質問があったので、答えておきます。今年は125円の円安としましたが、来年は130円台をつけると見ています。繰り返しになりますが、日銀の緩和は続くでしょうし、米国は引き締めに動くという基本的円安の構図は変わらないからです。ただ、日本の貿易赤字幅もさすがに円安の進行とともに減少気味ですし、所得収支黒字は依然円高要因です。従って、2014年のような一方的な円安急進行の可能性は低いと見ます。

ちなみに、その番組は以下で無料公開中です。

http://www.ustream.tv/channel/nikkei-channel-business#/recorded/60339783

足元ではドル高急進行の反動でドル安に振れているので、金価格は1200ドル台。生産コストの1205ドル近辺に戻ってきました。

イエメン空爆という突発的中東不安要因も効いています。

しかし、これで、1100ドル台を脱出というわけではありません。

まだ米利上げという材料が不透明なまま控えています。

そして株式市場。ここからは「である」調(気まぐれ 笑)。

2月消費者物価率、増税分除き0%へ低下のニュースは、「日本デフレへ逆戻り」というニュアンスの見出しで海外に流れている。

そこで、さっそくヘッジファンドから「4月追加緩和切迫感高まるか。」との問い合わせが舞い込んできた。

NYで「追加緩和あるとすればいつか。」と問われたとき、「少数派だが4月説もある。」と語った経緯があるからだ。

ヘッジファンドの常套手段は「噂で買ってニュースで売る」。

1~3月主戦場だった欧州から、4月は日本へ転戦も考慮中ゆえ、日本株買い第二波の仕掛けには恰好のタイミングといえる。

足元の市場環境としては、新たな中東不安材料が地政学的リスクとして浮上中だ。しかし、総じて、「イエメン」より「イエレン」のほうが気になる地合いだ。今日は、FRB議長講演という材料も控える。地区連銀総裁発言も含め、利上げに関する高官発言に市場は敏感に反応する。ヘッジファンドは、利上げが9月ということであれば、「執行猶予6ヶ月」と受け止める。彼らの売買サイクルを3ヶ月とすれば、まだ2回は循環物色の余地がある。

そのターゲットのメニューの上のほうに、日本株の名前が見える。

さて、明日は、横浜で、保険の専門家、後田亨さんのところのセミナーで話します。保険のことも、彼に聞いてみたいと思っています。彼は、保険会社勤務で保険の実態を経験したうえで、独特のなにげない口調で本音をあばき語るので面白い。保険会社からは警戒されている存在みたいですけどね(笑)。

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