豊島逸夫の手帖

Page2292 トランプ衝撃発言、イエレンFRBと対決姿勢

2017年4月13日

「正直に言って、私は低金利政策を好む」

ウォールストリートジャーナル紙とのインタビューで飛び出した。

7日のミシガン大学講演で、利上げに積極的なスタンスを見せたイエレンFRB議長に真っ向から対決する如きトランプ発言だ。

最近のFOMC議事録を見ても、「データ次第」というより「トランプ次第」のニュアンスが伝わっていた。

「イエレン議長は18年の任期終了でおしまいか?」との問いには「いや、おしまいではない。彼女が好きだし尊敬している。」と答え、再任の可能性にも言及した。いっぽうインタビューに同席したムニューチン財務長官が、FRB副議長の指名が近い、と補足している。これもトランプ流のイエレン氏との駆け引きであろうか。

おりから6月利上げが市場では議論されている。年内2~3回の利上げというFRB金融政策方針は政治的圧力で影響されることはないのか。疑念が残る。

トランプ流低金利政策発言は利上げ慎重派に追い風となり、ドル安要因となろう。

地政学的リスク回避の円高相場に、トランプ発ドル安発言が円高モメンタムを増幅させる構図となってきた。

なお、注目の為替報告書で、中国を為替操作国と認定しないことも明らかにした。これも公約違反ではあるが、北朝鮮への橋渡し役依頼への代償であろう。

今更の如く、市場内には「予見不可能」な大統領への不安感が強まっている。

金は地政学的要因とドル安発言とダブルの追い風で、1280ドル台後半まで急騰。「有事の材料が次々現れ、相場上昇が一過性で終わらず持続する展開になっている。」これが今朝の日経朝刊3面での私のコメント。「有事意識でマネー退避」。この朝刊締め切り後に問題のトランプ発言が飛び出した次第。いやはや、目が離せないね。

並行して、今週土曜日のABC朝日放送生出演で「ポテチショック」について語る(笑)ので、そのほうの情報収集もあり、日曜発売の日経ヴェリタス「豊島逸夫の逸'sOK」の〆切も迫り、硬軟同時進行で、あたまの中がウニ状態だよ~。

その間にツイッター@jefftoshimaでも呟いている。

昨日は「北朝鮮ミサイルが日本本土に着弾したら円は99円。」さっきヘッジファンドたちとの対話で飛び出した。私は「ミサイル撃ち込まれた国の通貨が安全通貨として買われるか?」全員がYES。「日本は対外債権国であることに変わりはない。」とのツイートに、リツイート2550、いいねが1656もついて、ビックリ。

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