豊島逸夫の手帖

Page2362 現金1千万と金塊1千万相当、どっちが欲しい?

2017年7月31日

朝日放送で私が時々出演している「正義のミカタ」という90分エンタメ系報道番組で先週土曜日「お金を疑え!」という「お題」で色々やってきました。

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添付写真のようにスタジオにホンモノの100万円の札束10束と、キロバー2本に100グラムバー1本を並べ、出演者にどっちが欲しいかと聞く趣向です。

まず反応したのが元阪神選手桧山さん。「金がいい。燃えないから。」いかにも関西らしいです。というのは阪神淡路大震災で多くの資産が焼けて灰になってしまったという実体験があるので、未だに金を買った人に「購入理由」を聞き取り調査すると「燃えない資産だから。」という回答が出てくるのですよ。桧山さんの答え、そのものズバリで私もビックリしました。「絵は燃える。器(うつわ)は壊れる。女は逃げる。金(Gold)は残る。」という某ナニワの粋人の言葉を早速引用しましたよ(笑)。

次は中国人の中国問題専門家、石平さん。やっぱり中国人らしく「金!」。

今回の私が出したテーマは「円を疑え」でした。

世界の中でも日本人は特に自国通貨を疑わない。外貨に対しては「怖い」とかアレルギー症を露わにする。でもプロ感覚では「円」の方がよほど「ヤバい」。ルーレットに例えれば、ポーカーチップを張るところはドル、ユーロ、ポンド、豪ドル、人民元等々いくらでもあるのに、日本人だけは「円」にチップスを山のように積み上げて「安心、安心。」と言っている。これって冷静に見れば、円に投機的ポジションを張っているのと同じことですよね。しかも日本は資源国ではないから、衣食住の4~5割は輸入品です。なのにお財布の中は円だけ。これはおかしいという問題提起なのですが、スタジオでは分かってもらえず「円でなにがあかんねん。」「ゆうてることが分からへん。」という反応が圧倒的に多かったのです。やはり島国だからでしょうか。鉄壁の円という感じでしたね~。日銀の量的緩和グラフも分かりやすく解説して円の抱える問題点を指摘したのですが。。。

とにかく、地上波で経済の事をやさしく説くのは非常に難しい。

この番組も実質政治番組で北朝鮮、中国、中東、韓国問題や国内の加計、豊洲問題などが毎週中心。たまに経済系のネタを扱うときに呼ばれます。出演者たちも政治ネタに関してはセミプロ級の知識があるのですが、こと経済になると円高円安と言っただけで、特にタレントさんたちの目が泳ぐのが分かります。そこで今回のような仕掛けをあれやこれや考えて分かりやすく説明しているつもりなんですけどね~。

とにかく、市井の一般の人たちに経済のことを分かってもらいたいという思いでやっている次第。

これからも懲りずにトライしてゆきます!

この番組では「経済アナリスト」という肩書で通常出演しているので、控え室で番組前に某評論家が「金とはね~~。」と薀蓄を語り出した時には、私は知らん顔して「ふむふむ、おー凄い!」と聞き役に回っていました(笑)。

まぁ、なんのかんのスタジオでは突っ込まれながら実は楽しんでやっています。個人的にはアウェーのゲームの感覚ですね。

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