豊島逸夫の手帖

Page2408 マーケット要因おさらい

2017年10月10日

今月、金市場を揺らす要因のまとめ。

1)次期FRB議長人事

トランプ大統領は2~3週間以内に決めると明言した。そろそろ、その2~3週間になる。本命ウォーシュ氏ならタカ派なので、ドル高NY金安。対抗馬のパウエル氏ならイエレン氏の路線を継承して慎重に利上げを進めるハト派ゆえ、ドル安NY金高。

2)FRB資産圧縮今月開始

これは「ヨーイドン」で一斉にFRBが保有米国債を売るのではなく、償還日が来た保有米国債をそのまま償還させるという方策なので、市場に実感はない。しかし通月で見て、10月末か来月には、どれだけFRBの保有債券が減ったか判明する。何分全く未体験ゾーンゆえ、市場の反応は未知数だが、ドル金利急騰とかドル相場急騰という現象になると、経済ショック(リスクオフ)だが金には売り材料となろう。

3)トランプ減税の行方

法人税20%程度を柱に満額回答ではなくても、何らかのカタチで議会通過の見通しが立てば、ドル高NY金安。やっぱり共和党内、或いは民主党と合意できず議会審議は来年ということになると、ドル安NY金高。

4)北朝鮮

有事の金で買われても1300ドル台がアタマか。鮮度が高い有事要因は寧ろイラン。もしトランプ大統領がイラン核合意を破棄すれば一気に中東緊張。きな臭くなり、ペルシャ湾を挟みイラン対サウジの対決という構図が深まる。これは原油と金同時高のケース。

ということで10月相場は荒れ模様。嵐の前の静けさかも。

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