豊島逸夫の手帖

Page2666 米国民、覚悟の選択

2018年11月7日

上院共和党、下院民主党のネジレ議会を米国民は敢えて選択した。接戦の選挙区が多く、トランプ大統領の政策に懸念するも現状維持で良しとする「覚悟の選択」と言えよう。

民主党が両院勝利=トランプ相場失速のリスクは回避されたので市場は当面安堵する。とは言え、トランプ経済政策のツケを誰が払うのか。中期的に2019年に向け市場の不安が顕在化しそうだ。完全雇用に近い状況で財政政策をふかせば過熱シナリオが台頭しよう。FRBの利上げ加速論が強まる状況となる。

米国債市場では直近、3年債、10年債入札が不調に終わっている。10年債利回りは3.2%台でじり高だ。米国債は増発されるが、頼りにしてきたFRBと中国からの買いが見込めない。債券需給は緩み、財政悪化を懸念する悪い金利上昇の可能性がちらつく。

ネジレ議会はトランプ大統領が「政府閉鎖」の切り札を利用して行政府が独走するリスクも孕む。

通商面で態度を硬化させるトランプ大統領が更なる保護主義政策を強行するかもしれない。

対する議会が出来ることと言えば、例えばライトハイザー通商代表を議会公聴会に召喚して問いただす程度か。

財政政策に関しては、選挙戦終盤に飛び出した「トランプ減税2.0」と言われる中間層向け10%減税は難航しそうだ。一方、インフラ投資関連は共和・民主両党とも受け入れやすい。株式市場では強弱両方の材料が同時進行する。

外為市場ではドル金利が上昇してもドルへの信認が薄れ、ドル安円高に振れる可能性がある。これは2019年金高のシナリオとなる。当面は金価格1230ドル前後の展開。

まずはブエノスアイレスG20で予定されている習近平氏とのトップ会談でトランプ大統領が如何に振舞うか市場は注目する。

そして今日の写真は札幌の行きつけ寿司屋「やしろ」。ここも住宅街で看板もない隠れ家的なお店。ランチのみの営業だが11時、12時、13時と満席3回転するほどの盛況。専ら現地のお客さんたちが多い。

地震被災地の「むかわ」名物ししゃも。♂と♀。

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早くも「たち」(タラの白子)。 冬の素材で今年の初物。

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にぎりは蝦夷アワビ、生のシシャモ、蝦夷牛!、噴火湾の大ほたて貝、小樽の蝦蛄、蝦夷エビ。もう、中間選挙が何だ、たまらん。

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