2016年5月のマーケット概況

2016年5月のマーケット概況

海外金相場

金相場は1,295ドル付近でスタート。米国の経済指標が市場の予想を下回ったことから、一旦1,300ドルにタッチするも、4日には利益確定の売りにより1,280ドル付近まで下落した。6日に発表された米国の4月非農業部門就業者数の伸びが市場予想を下回る低調な結果となったことから、米追加利上げ観測が後退し、1,295ドル付近まで反発したが、週明け9日に米金融当局者が年内追加利上げを示唆する発言をしたことも後押しし、1,260ドル付近まで急落した。その後は米利上げ後退観測が金相場を下支えし、18日まで1,260ドル台から1,280ドル台のレンジで推移した。4月に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が18日に公表されたが、6月の利上げに前向きな内容だったことから、同国の利上げ観測が高まり、金相場は翌19日に1,245ドル付近まで急落した。その後も同国利上げ観測が材料視され、金相場は値を切り下げる展開が続いた。24日には米株式相場の上昇やドル高も加わり1,230ドル付近まで下落すると、27日には1,210ドルを割り込み、月末31日には月間最安値となる1,200ドル付近で5月の取引を終了した。月内レンジは1,200-1,300ドル。

海外プラチナ相場

プラチナ相場は1,080ドル付近でスタート。金相場につられ1,090ドル付近まで上昇したが独自材料に乏しく、4日には利益確定の売りにより1,050ドル付近まで下落した。週末の米雇用統計発表前に一時1,080ドル付近まで反発するも、内容が市場予想を下回る結果だったことから、金相場急落を背景とした投機的な売りにより週明けには1,040ドル付近まで下落した。11日には前日の買戻しの動きで1,070ドル付近まで反発したが、18日に1,035ドル付近まで値を下げると、同日公表された前月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が6月の利上げに前向きな内容であったことから、翌19日に金相場が急落したことによりプラチナ相場も1,010ドル付近まで下落した。その後もプラチナ相場は米利上げ観測や、それを受けた金相場の下落に追随し、25日には1,000ドルの大台を割り込み990ドル付近まで下落すると、月末31日には月間最安値となる970ドル付近まで下落して5月の取引を終了した。月内レンジは970-1,090ドル。

海外銀相場

銀相場は17.90ドル付近でスタート。金相場につられ一旦18ドルにタッチするも、金相場が利益確定の売りで下落したのにつれ、銀相場も17.20ドル付近まで下落した。その後、米雇用統計を控え様子見ムードとなり17.40ドル付近でもみあったが、9日には金相場の急落につれ17.00ドル付近まで急落した。 11日には投機筋などの買戻しで17.50ドル付近まで急伸したが、18日までは17ドル台前半で軟調に推移した。その後、18日に公表された前月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が6月の利上げに前向きな内容であったことを受けて、翌19日に金相場が急落したことから、銀相場も17.00ドルを割り込み16.40ドル付近まで急落した。その後も銀相場は米利上げ観測や金相場の下落に追随し値を切り下げる展開となり、30日には月間最安値となる15.90ドル付近まで下落し、16ドル付近まで戻して5月の取引を終了した。月内レンジは15.90-18.00ドル。

為替相場

ドル円相場は106.50円付近でスタート。日本が連休中の3日に、2014年10月以来の円高となる105.55円を記録したが、その後は107円台前半で推移し、9日の麻生財務相による為替介入発言を受けて10日には109.30円付近まで円安が進んだ。しかし、円安が急激に推移したこともあり、12日には108.40円付近まで円高に転ずると、その後は18日まで方向感に乏しく108円台で推移した。19日には前日に公表された前月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が6月利上げに前向きな内容であったことから米国利上げ観測が高まり、ドル円相場は110.40円付近まで円安が進行した。その後、一時円高となり110円を割り込む場面も見られたが、27日のイエレン議長の講演で、経済成長や労働市場の改善が続くことを条件に、数ヵ月以内の利上げが適切との見方が示されたことから、ドル円相場は一時111.45円まで円安となり、少し戻して110.70円付近で5月の取引を終了した。月内レンジは105.55-111.45円。

ページトップ