2016年8月のマーケット概況

2016年8月のマーケット概況

  • 海外金相場Open or Close

    金相場は、1,350ドル付近でスタート。2日には欧米株式市場が下落したことなどを背景にリスク回避の動きが加速したことから、安全資産として金は買われ、1,365ドル付近まで大幅続伸。しかし、5日に発表された7月の米雇用統計において非農業部門雇用者数の伸びが市場予想を大幅に上回るなど良好な結果となったことから、金相場は売り優勢の展開となり1,340ドル付近まで大幅に下落した。中旬にかけては為替や株式市場を睨みながら1,340ドル台でもみ合う展開となった。10日にはドル安の進行などを受けて金相場は買いが優勢となり、一時1,355ドル付近まで値を伸ばしたが、12日には利益確定売りなどで値を落とし、1,340ドルを割り込んだ。18日には前日に公表されたFOMC議事要旨の内容を受けて、ドル安が進行したことから金相場は買い優勢となり、1,355ドル付近まで上伸した。その後、月の後半にかけては、金相場は弱含む展開となった。翌19日にドル高を背景に金相場は1,340ドル付近まで下落すると、24日にはドルが対ユーロで強含んだことなどを背景に大幅下落し、1,330ドルを割り込んだ。26日に米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が講演で追加利上げの姿勢を示したものの、具体的な時期を明示せず緩やかなペースで引き上げていくのが適切と発言したことから買い優勢となり、一時1,340ドル台に乗せた。しかし、フィッシャー副議長が9月も含めた早期利上げに前向きな姿勢を示したことから、上げ幅を削る展開となり1,320ドル付近まで反落した。さらに30日にはイエレン議長やフィッシャー副議長の発言を受けて米国の利上げ観測が強まり、ドル高が進行したことから、金相場は1,310ドル付近まで大幅下落した。月末31日にも米国の雇用関連指標が良好な内容であったことから、金相場は1,310ドルまで値を落として8月の取引を終えた。月内レンジは、1,310-1,365ドル。

  • 海外プラチナ相場Open or Close

    プラチナ相場は、1,150ドル付近でスタート。1日には金相場の上昇や投機資金の流入などを背景に1,160ドルまで上伸。翌2日にもドル安などを手掛かりに買いが優勢となり、1,175ドル付近まで大幅続伸した。月初めは強含みで推移したプラチナ相場であったが、その後、中旬にかけては値を切り崩す展開となった。翌3日にドル高を背景に8日ぶりに反落すると、5日には良好な米雇用統計の結果を受けて急落した金相場などにつられて、1,140ドルを割り込むまで大幅下落。しかし、南アフリカの電力会社でストライキを実施するとの発表があったことから供給不安が拡大し、10日には一時1,195ドル付近まで急騰した。その後、節目の1,200ドルを突破できなかったことやストライキが終結したことから、12日には1,120ドル付近まで下落した。その後は、大きな値動きはなく1,120ドルを挟む展開で推移すると、月の後半にかけてもプラチナ相場は弱含みで推移し、24日には金相場や原油相場などの商品相場の下落に加えて、投機的な売りも相俟って1,080ドル付近まで下落、翌25日には1,080ドルを割り込んだ。月末にかけてもプラチナ相場は下降を続け、30日にはドル高や米株高が圧迫材料となり1,055ドル付近まで大幅下落、翌31日も軟調に推移し、1,050ドル付近で8月の取引を終えた。月内レンジは、1,050-1,195ドル。

  • 海外銀相場Open or Close

    銀相場は、20.30ドル付近でスタート。2日には安全資産としての需要増で値を伸ばした金相場につられて堅調に推移し、20.80ドル付近まで上昇した。しかし、翌3日に反落すると、5日には良好な米雇用統計を受けて下落した金相場につられ、19.80ドル付近まで大幅下落した。中旬にかけては19ドル台後半でもみ合う展開となった。9日にドル安を背景に反発した銀相場は、10日には投機筋を中心に買われ20.50ドル付近まで上伸するも、金相場の反落につられ12日には19.70ドル付近まで値を落した。16日には米経済指標などを背景に上昇した金相場につられ、20.10ドル付近まで上伸した。その後、月の後半にかけては金相場が下落基調となったことを背景に銀相場も弱含みの展開となった。19日にドル高を背景に19.30ドル付近まで下落すると、22日には利上げ観測に対する警戒観から下落した金相場を眺めて売り優勢となり、19ドルを割り込んだ。さらに25日にも良好な米経済指標を受けて下落した金相場につられて、18.50ドル付近まで値を落とした。但し、月末にかけては価格下落を受けた安値拾いの買いが入ったことから一旦値を戻したが、18.70ドル付近で8月の取引を終えた。月内レンジは、18.40-20.80ドル。

  • 為替相場Open or Close

    ドル円相場は、102.00円付近でスタート。2日には麻生財務相の円高牽制発言を受けて、一時102.80円付近まで円安が進んだ。その後、同日に政府が28兆円規模の経済対策を閣議決定したものの、市場では材料出尽くし感が広がったため、ドル円は100.70円付近まで円高が進行した。5日に発表された7月の米雇用統計が良好な内容であったため、ドル円は一時102円台まで値を戻した。その後、中旬にかけては101円台での推移となったが、16日には前週に発表された米経済指標が軟調な内容となったことを受けてドルは売られ、一時99.55円まで円高が進行した。その後は100円を挟んでもみ合いとなったが、月の後半から月末にかけては利上げ観測の高まりを受けて円安に振れる展開となった。26日にはFRBのイエレン議長が利上げに対する前向きな発言をしたことから、ドル買いが優勢となり、102円手前まで円安が進行した。月末31日には米国の経済指標が市場予想を上回る良好な内容であったため、さらにドルが買われ、103.50円付近まで上昇して8月の取引を終えた。月内レンジは、99.55-103.50円。