2016年12月のマーケット概況

2016年12月のマーケット概況

  • 海外金相場Open or Close

    金相場は1,175ドル付近でスタート。月初は石油輸出国機構(OPEC)の減産合意の影響を先月から引きずったまま値を下げていたが、2日に発表された米雇用統計が市場予想をやや上回る内容だったことと安値拾いの買いが出たことで1,180ドル付近まで買い戻された。続いて4日に行われたイタリアの国民投票で改憲案が否決され、リスク回避姿勢が強まったことで一時1,190ドル付近まで上昇する場面も見られた。しかし、市場では想定内との見方が広がったため1,170ドル台へ値を戻すと、同時期に発表された失業率等の米経済指標の結果が良好だったこともあり一段と値を下げ1,160ドルを割り込んだ。その後は対ユーロでのドル安進行から、一旦1,180ドル台へ上昇したが、連日の米株価の最高値更新や、欧州中央銀行(ECB)理事会の結果を受けたユーロ安・ドル高を受けて再び1,170ドル付近まで下落、更に米国の経済指標が市場予想を上回ったことで、9日には1,150ドル台中盤まで続落した。中旬には米連邦公開市場委員会(FOMC)での1年ぶりの利上げ決定を受け、金利のつかない金相場が売られたことから1,140ドル付近まで大幅に下落。さらに、米経済指標の数値が好調だったことから、約10か月ぶりの安値圏となる1,125ドル付近まで下落したものの、その後は安値圏での買い戻しが入ったこととクリスマス休暇前で薄商いとなったことで、1,130ドル台の狭いレンジで推移した。クリスマス休暇明けは、ポジション調整が主体の値動きとなり1,150ドル付近で2016年を終えた。月内レンジは1,125-1,190ドル。

  • 海外プラチナ相場Open or Close

    プラチナ相場は920ドル付近からスタート。月初には石油輸出国機構(OPEC)の減産合意によるリスク回避姿勢の後退で値を下げた金相場の影響や、11月の米ISM製造業景況指数などの米経済指標が好調な結果だったことによるドル高から、一時900ドルを割り込んだ。しかし、2日に発表された米雇用統計が強弱入り混じる内容だったことや、安値拾いの買いが入ったことによる金相場の上昇に連れ930ドル付近まで値を回復。欧米の株価上昇に伴い徐々に値を上げ一時950ドルを超えたものの、軟調な金相場が重石となり再び935ドル付近まで下落した。その後、対ユーロでドル安が進行したことによる金相場上昇に影響され、940ドル付近まで持ち直す場面もあったが、9日に金相場が値を下げると915ドル付近まで下落した。中旬には欧米株価の上昇や安値拾いの買い戻しなどから940ドル台へ値を上げたが、米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明を受け金相場が値を下げると一時900ドルを割り込むまで反落。しかし、市場では急激な下落に対する買い戻しの動きが出たため930ドル付近まで値を戻した。その後は、クリスマス休暇を前に投機筋による手仕舞い売りに伴って890ドル付近まで下落した。その後は目立った動きはなく900ドル付近で2016年の取引を終えた。月内レンジは890-950ドル。

  • 海外銀相場Open or Close

    銀相場は16.80ドル付近からスタート。上旬には良好な米経済指標や原油相場の持ち直しなどから値を下げた金相場が圧迫材料となっていたが、ポジション調整の買いや、米雇用統計発表後の金相場上昇に伴い、銀相場も16.80ドル付近まで値を上げた。その後、イタリア国民投票の結果を受けた金相場の上昇に連られる形で一時17.00ドル付近まで上昇したものの、金相場が下げ戻すのに伴って、銀相場も16.50ドル付近まで値を下げた。対ユーロでのドル安から17.20ドル付近まで上昇する場面もあったが、欧州中央銀行(ECB)理事会の結果発表後に、対ユーロでドル高が進んだことで値を下げた金相場に再び追随、米株価の上昇などを背景にリスク回避姿勢が弱まったこともあり16.80ドル付近まで値を下げた。中旬になるとFOMCの声明発表を控えた様子見ムードから、17.00ドルを挟んだ狭いレンジで推移した後、金相場の下落に追随し、15日には銀相場も一時16.00ドルを割り込むまで下落する中、安値拾いの買い戻しなどに支えられ、16.10ドル付近まで値を戻した。下旬にはクリスマス休暇前のポジション調整により16.00ドルを挟み推移していたが、クリスマスの連休を控え売り優勢の展開となり15.70ドル付近まで下落した。クリスマス休暇明けはレンジ内で推移し、16.00ドル付近で2016年の取引を終えた。月内レンジは15.70-17.20ドル。

  • 為替相場Open or Close

    ドル円相場は114.50円付近からスタート。2日発表の米雇用統計を控えたポジション調整から114円を割り込むまで買い戻されたが、その後発表された米雇用統計の内容が市場予想をやや上回ったことなどから一時ドル高に推移するも、その後は113.50円付近まで買い戻された。続いてイタリアの国民投票で改憲案が否決されたことによるリスク回避姿勢の強まりから、113円付近まで円高に推移したものの、11月の米非製造業景況指数が市場予想を上回ったことや、米株価が連日、最高値を更新したことでドル高が加速し、一時114.70円付近まで円安に推移した。その後は急激な円安の反動で113円半ばまで買われる場面もあったが、欧州中央銀行(ECB)理事会の結果発表後にユーロ安・ドル高が進んだことや、米国の経済指標が市場予想を上回ったことが円売り・ドル買いを促し115.30円付近まで円安が進行した。中旬になり急速なドル高進行に対する反動や利食い売りなどが、一部見られたものの、14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明発表を控え115円を挟み推移していたが、1年ぶりの利上げの決定と共に利上げペースが2回から3回に上方修正されると、118.60円付近まで円安ドル高が進行。しかし、利益確定売りが出たことなどから117.90円付近へ値を戻した。下旬にはトルコでのロシア大使襲撃事件によるリスク回避姿勢の強まりから一時116.50円付近まで円高が進んだが、イエレン議長の「労働市場はここ10年で最も強い状況」との発言を受け117.40円付近まで戻した後、米株価上昇などの影響を受け118.20円付近まで更に円安に。その後はポジション調整などから円が117.50円付近まで買い戻されると、クリスマス休暇を前に取引は少なく117円台で推移し、117.00円付近で2016年の取引を終えた。月内レンジは112.90-118.60円。