私たちは常にリスクと共に生きています。ときには予測できない事態が、経験したことのない規模とスピードで私たちの日常に迫ってくることも。世界を見渡すと、感染症ウイルスや多くの地域が抱える紛争の火種、米中貿易摩擦など、一歩先の見えない深い霧の中にいる状態です。日本国内においても、経済活動の停滞に加えて増税や年金、国の財政への懸念など、将来はもちろん現在の生活にも不安を感じさせる材料は少なくありません。経験を未来への学びとして生かすために、私たちの生活と資産はこうしたリスクと隣り合わせであることを忘れてはならないのです。過去の歴史を振り返ってみても、オイルショック(1973年・1979年)、ブラックマンデー(1987年)、ITバブル崩壊(2000年)、リーマンショック(2008年)、コロナショック(2020年)、ロシアによるウクライナ侵攻(2022年)など、株価の暴落はほぼ10年を目安として、繰り返し起こっていることがわかります。2020年のコロナショックでは、株価の下落は約3割にも達し、多くの人が資産の大幅な目減りを経験しました。過去の歴史は、いずれ株価の暴落などが起こりうることを示して、どのようにしたら資産を守れるのかを私たちに問いかけているのです。MITSUBISHI MATERIALS今、そこにあるリスク過去に学ぶ、リスク回避の必要性リスクを回避し、資産を守るための方法とは2Q.
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