資産の守り方BOOK
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国際金融アナリスト豊島逸夫※この原稿は2021年3月に執筆されたものです。MITSUBISHI MATERIALSスイス銀行で外国為替貴金属ディーラーとして活躍。独立後は金市場や国際金融などの情報発信を行うとともに“貴金属アナリストの第一人者”として尽力。投資初心者にも分かりやすい解説にはファンも多い。4「「コロナ禍で純金積立を始めるコロナ禍で純金積立を始める個人投資家が急増した理由」個人投資家が急増した理由」日経平均株価が30年ぶりに3万円台を回復! そんなニュースを聞いても、「株式投資とは無縁だから、関係ない」と思ってはいませんか?本当にそうでしょうか? 今や、日本の公的年金の積立金は半分が株式で運用されています。自覚はなくても、あなたも「株主」なのです。老後の生活設計も、将来の株価次第で大きく変わる可能性があります。「関係ない」では済まされない時代なのです。とは言え、株式で運用する積立金の割合がこれほど高くなると、仮に株価が暴落したとき、積立金がガクンと減ってしまうリスクがあります。そこで、国内外の年金基金の中には、リスクヘッジの「金」を運用対象の中に組み込む動きが出てきています。一方で、個人の中にも、コロナ禍を機に新たに金投資を始める人が増えています。在宅勤務で時間的な余裕が生まれ、せっかくだから投資の勉強でもしようかとあれこれ調べた結果、「なるほど、金という選択肢もありか」となったという話を最近よく耳にします。「公的年金だけでは老後資金が2000万円足りない」問題以降、20~30代の若年層を中心に、老後資金を確保するため、資産運用への関心が高まっています。しかし、彼らにとっての老後は何十年も先の話です。「そんなに長期に亘って価値を保てる金融商品なんてあるの?」と考えたときに思い付いたのが、独自の価値を持つ貴金属、実物資産の「金」だったというわけです。ただし、金も短期的には価格が大きく上下することがあり、個人の金投資は、そうした価格変動の影響を受けにくい、長期の積立方式が主流になっています。「三菱の金」は、世界が認めたブランドです。三菱マテリアルが金の製錬に取り組み始めたのは明治29年のこと。その後100年以上の長きにわたり金地金を製造しています。ロンドン貴金属市場協会公認の熔解検定業者として登録マークである「三菱」を刻印し、永遠の資産を提供しているのです。

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