MITSUBISHI MATERIALS昨今、国内外の情勢は非常に不安定で、わたしたちの生活は絶え間なくリスクにさらされています。時折、予測不可能な出来事が、わたしたちの日常を未曽有の規模と速さで襲ってくることもあるのです。世界を見渡せば、多くの地域が抱える紛争の火種、欧米で相次ぐ銀行の経営破綻、中国経済の鈍化など、わたしたちは未知の深い闇の中に身を置いている状況です。そして、日本国内でも経済成長の停滞に加えて円安や物価高、増税など、深刻な懸念が広がっており、将来はもちろん現在の生活にも不安を感じさせる材料は少なくありません。過去の経験を未来への学びとして生かすためには、わたしたちの生活と資産はこうしたリスクと隣り合わせであることを忘れてはならないのです。過去の歴史を振り返ってみても、オイルショック(1973年・1979年)、ブラックマンデー(1987年)、ITバブル崩壊(2000年)、リーマンショック(2008年)、コロナショック(2020年)、ロシアによるウクライナ侵攻(2022年)、欧米で相次ぐ銀行の経営破綻(2023年)など、株価の暴落を含めた経済の潮目の変化は繰り返し起こっていることがわかります。ロシアのウクライナ侵攻ではエネルギー価格の上昇やサプライチェーンの混乱が起こるなど、世界経済に大きな悪影響を及ぼし、その後もインフレ圧力と欧米各国の急速な金融引締めによる世界経済の下振れリスクへの対応など、世界経済への影響は今後もしばらく続くと予想されています。このような状況のなかで、わたしたちは自分たちの資産を守り抜くため、常にリスクに備える手段を持っておくことが重要なのです。資産に影を落とす、さまざまなリスク過去に学ぶ、リスク回避の必要性リスクを回避し、資産を守るための方法とは2Q.
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