豊島逸夫の手帖

Page1951 FOMC利上げ「次回で決めたい」

2015年10月29日

注目の10月FOMC声明文。


利上げについて「次回で決めたい」との強い意志表示に、瞬間、市場はひるんだ。株価、債券は急落。ドルは急騰。

しかし、その後のNY株価の切り返しが目覚ましかった。前日比マイナス圏にまで沈んだ後、プラス198ドルで引けたのだ。

利上げ議論も、いやというほど語り尽くされ、市場に、やっと、本来の利上げの意味が浸透してきたゆえの現象と映る。

利上げは、マクロ経済的に見れば、米国経済がいよいよ本格的に回復した証しなのだ。ゆえに、ダドリーNY連銀総裁は、「利上げは祝い事」と表現している。

しかし、いまやウォール街最前線で働く人たちは、多くが「利上げを知らない世代」。未知の現象への不安感が、利上げに対する極度の不安感を醸成してきた。

それが、やっと「利上げ恐るまじ」と思えるようになってきたようだ。利上げ耐性がついてきたとも言えようか。

更に、利上げ問題というのは、開始時期より、ターミナル・レート即ち、利上げサイクルの最終着地点は何%か、且つ、どの程度の頻度で実行されるかが最も重要だ。この点について、イエレン議長は極めて明解に「緩やかなペース」と表現している。ターミナル・レートも、世界的に金利が上がらない時代ゆえ、2~3%程度のレンジが市場の多数意見だ。2~3年かけて金利をゼロから2~3%程度にゆっくり引き上げてゆく。3%といえば、歴史的に見れば、利上げが始まる水準だ。従って、過去に例をみない、極めて低水準かつスローな利上げサイクルとなろう。

ただ、ゼロ金利が当たり前と思われた時期が長く続いたので、これまで市場にショック的反応が顕在化していたのだ。

リーマンショック後の有事対応が、やっと平時対応に移行してゆくプロセスで、人間が感じる過渡期の不安感が、徐々に安定期に入ってきた感が強い。

貴金属市場で、金利を生まない金は売られたが、産業用需要に支えられる景気敏感メタルともいえるプラチナ・パラジウムは買われている反応も示唆的だ。

これからも、CTA(コモディティー・トレーディング・アドバイザー)のような超短期売買専門のヘッジファンドは高速度アルゴリズム取引を駆使して、「利上げ開始時期の不透明感」をテコに市場を揺さぶるだろう。

しかし、彼らが引き起こすボラティリティー(価格変動)を、市場も徐々に冷静に受け止めるようになっている。一般の個人・機関投資家たちも、超短期のゼロサムゲームに惑わされず、企業業績・マクロ経済環境を地道に見極める術をやっと体得してきたようだ。

とはいえ、言うは易し、行うは難し。市場の喧騒のなかで、常に冷静さを保てる投資家は少ない。投資は所詮、自己の欲との戦いだ。

今後も、学習効果を繰り返しつつ、利上げ耐性がより強まってゆくシナリオが最も現実的に思える。

さて、今日の写真。

まだ続くポルチーニ・フィーバー。

ホウレンソウを練り込んだ自家製パスタにポルチーニ独特の香り。

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スモークした真鯛に、リコッタチーズの相性が抜群。

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そして、行きつけ鮨屋で、富山県魚津から上京したオジサンと。

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出来立て卵焼きの湯気が判別できるかな。口の中が火傷するほどのアツアツ感がたまらない(笑)。 富山県は、魚が旨いよね~。富山湾が天然の生簀になっていて、立山から切り込み深さ1000メートルに達する。その100メートルごとに、様々な地魚が、立山からの栄養分をタップリ摂って育つ。行きつけの富山市内で魚やさんが経営する店では、10人行けば10種類の地魚を焼いてくれる。そんな芸当ができるのも、富山湾ならでは。まだ北陸新幹線に乗ったことないから、一度は乗ってみるか。でも、ネット環境が悪いので、ビジネス客には敬遠されているみたいね。上越新幹線でも、高崎から越後湯沢までのトンネル30
分近くで、ネットから遮断されるので、困ることが多い。

ちなみに、私の得意技は、東北新幹線などで、車両ごとに座席下にコンセントがある席が、xxCとか把握していること。指定席は、必ず、その席。

なんせ、4個持ちしてると、充電の奴隷みたいなもので、常に、充電状態が気になるのだ。。。ここぞ、というときに、充電が切れるものなのだよね~~~。

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