豊島逸夫の手帖

Page2895 米株価史上最高値でも利下げ必要か

2019年10月29日

10月FOMC開催前夜に米SP500株価指数が史上最高値を更新した。

株価好調、失業率3.5%は50年ぶりの低水準。

それでもFRBは今回の「予防的」利下げを決行する。せねば利下げをほぼ完全に織り込んだ市場が暴れる。やるしかない。

但し、FOMC内で利下げ反対者は前回の2名から増えるかもしれない。今やFRBの常套句になった「データ次第」という表現も「悪いデータ次第」というニュアンスに変わる可能性もある。良いデータが続けば利下げ打ち止めとの示唆だ。「タカ派的利下げ」と言えようか。

マクロ的視点では米国経済景気後退入りリスクが後退して、経済成長減速幅が専ら議論される。年率2%程度なら御の字。1.8%程度でも許容範囲とされよう。

不況の兆しと懸念された逆イールドも解消している。米10年債利回りは1.84%台まで上昇。同2年債は1.64%台。代表的長短金利差はプラス0.2%にまで拡大した。

NY短期金融市場安定化オペレーションも逆イールド解消に貢献している。短期国債が購入される「疑似」量的緩和が短期金利引き下げ効果を発揮しているからだ。その結果としてのFRB資産「拡大」には「利下げ」同様の緩和効果がある。

更に米国経済楽観論を後押しするかの如く、企業決算では「消費は底堅い」との表現が頻繁に見られたことも市場に安心感を醸成している。

トランプ流株価操縦術も巧みだ。

株価最高値更新寸前のタイミングで米中貿易交渉進展に関して楽観的コメントを流した。12月発動予定の消費財中心の第四弾追加関税はしっかり「切り札」として温存。大統領選挙を意識して小出しに妥協しつつ株価を支える意図が透ける。一方、国内対中強硬派に配慮して「悪役」ペンス副大統領には対中強硬論を唱えさせている。更にトランプ氏が「中国より敵視」して憚らないFRBに対して利下げ圧力を強めるは必至だ。この露骨な政治介入への反発がFOMC内で利下げ抵抗論を誘発している面も否定できない。

米中貿易戦争エスカレートに備える予防的利下げワクチン投与も3回連続で十分との見方も根強い。仮に米国経済が景気後退に陥った場合の処方箋として利下げ余地を1%以上は残しておく必要もあろう。

株価高値更新はFRBに一定の金融政策の自由度を与えることになりそうだ。

そして株価新高値の市場環境では金は売られて当然。それでも1490ドル台を維持している。年初は1350ドルの壁が意識されたことを思えば、価格水準がしっかり切り上がっていることを印象付けた。基本的に株価が上昇すれば投資家も心理的余裕から、先に備えて金という新規投資対象を買う決断もしやすくなるものだ。理屈と現実には常にギャップがあるもの。株価新高値と言われても相手がトランプ氏なら、いつちゃぶ台返しされるかとの不安は消えない。それゆえヘッジの金買い意欲も衰えない。

今日の写真は寒くなりいよいよ旬の鮨~~。

鵡川の「ししゃも」が旬。釣りホッケも。そしてニシン、ソイ、サンマ。

「幻の魚」松皮カレイも。体の表面が松の皮に似ている。全長50~80センチ級。さばき応えあり、身も厚く取り出せる。数あるヒラメ、カレイ類でも特に身が引き締まり、歯ごたえも良く旨い。

私はマグロには興味示さず。白身の地魚系を好む。

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そしていよいよ待望のスキーシーズン近し。

既に例年通りガーラ湯沢のシーズン貸しロッカーを予約済み。

昨シーズンは大荒れ相場の影響で半日スキー(午後から深夜に仕事)の回数も昨対で35%激減した。それでも12月から5月GWにかけて35回は行ったけどね。今年は昨対35%増を目指す!トランプさん、余計なこと言って邪魔しないでよ(笑)。

 

 

 

 

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