豊島逸夫の手帖

Page2896 債券バブルが崩壊する日

2019年10月30日

2020年のリスクに債券バブル崩壊が考えられます。

2019年に特にバブル化した市場が債券です。マイナス0.5%の独10年国債でも買われます。債券は価格が上がれば、利回りは下落する関係にあるので、ECBのマイナス金利深堀りが進めば独国債価格は上昇が見込めるからです。とは言え、このような異常な現象は長続きするとも思えません。債券買いがバブル化してはじける時、マーケットには何が起きるでしょうか。債券が大量に売り戻され債券価格は急落、金利は急騰するでしょう。

これは金利を生まない金には短期的な売り要因になります。しかしこの現象は「悪性の金利上昇」なので、中期的には一転、金の買い要因になるでしょう。市場は大混乱に陥り、VIX(恐怖指数)は急騰することが予想されます。例えばギリシャ危機の時、ギリシャ国債をまともに買う人はおらず投機筋に売り込まれ、ギリシャ国債利回りは30%を超えたのです。これが「悪い金利上昇」の典型です。

ドイツはギリシャと異なり財政規律が堅固な国ですが、独国債を買い漁る人たちが投機家だとマネーゲームのおもちゃにされるのです。

なお、金は「誰の債務でもない」資産と言われます。国債は国の債務。社債は企業の債務。しかし金には発行体がないので信用リスクとは無縁なのです。ドル・円・ユーロは量的緩和でいくらでも刷れるが現物の金は刷れないという点も今後は重視されそうです。

さて、今日の写真はウニ鮨。

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普通、軍艦と言って海苔をシャリに巻いてその中にウニを入れますよね。でもウニの香りを楽しむためには海苔抜きが「鮨業界の常識」。海苔の香りが邪魔するからです。とは言え、軍艦なしでウニを握るのは難しい。東京まで運ぶときには「ミョウバン」を入れて形が崩れないようにするのですが、本場のウニはミョウバンなし。トロリ状態なので、これを海苔抜きで握り寿司に仕立てるのは職人芸なのですよ。

 

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