豊島逸夫の手帖

Page2909 米中貿易戦争、中国側の本音

2019年11月19日

18日にはNY市場寄り付き直前に「中国側が悲観的。トランプ大統領は追加関税撤回をワシントンで約束したはず。米農産物輸入400~500億ドル相当という金額にはコミットしていない。大統領選挙、弾劾問題の行方が不透明ゆえ待ちの姿勢。」と米国CNBC北京特派員報道が流れた。トランプ氏が関税撤回などコミットした覚えはないと語ったことに強い不満感を表している。これは中国側の本音であろう。

米中貿易協議「第一段階」を文書化してトランプ・習近平トップ会談で署名という「予定」も雲行きが怪しい。閣僚級の署名式で済ませようという可能性も浮上している。

しかし、マーケットは何らかの形で第一段階合意を織り込んで、株は上げ金は下げているので、この織り込みがちゃぶ台返しになると市場の景色も変わりそうだ。

当面12月15日に発動予定の対中追加関税第四弾がネット機材など消費財中心なので注目される。発動されればクリスマス気分の消費者心理に水を掛ける結果になりかねない。

なお、昨日は民主党候補で話題の急進左派エリザベス・ウォーレン上院議員が、目玉政策の「国民皆保険制度」導入主張を和らげ注目された。同制度が実現すれば民間保険が締め出され、医療費の圧縮が医薬品、医療機器、病院の収益を圧迫する。庶民目線では医療費が安くなり歓迎。株式市場目線では医療関連株売りで困る材料だ。そこに同議員は民主党内で幅広く支持を得るため、民間保険も残すという妥協案を示してきたのだ。富裕層への増税、フェイスブック解体論などで話題になってきたが、思ったほど過激ではないとの認識が浮上している。

それから金価格についてプロの視点。

ポイントはロンドン世界標準金価格と主要現物市場ムンバイの現地金価格。この価格差(スプレッド)が1560ドルの時には1トロイオンス60ドルまでディスカウント幅が拡大していた。ムンバイの方がロンドンより割安。高値買い控え、高値圏でリサイクルは急増。結果、現地需給はジャブジャブ、先物主導の急騰という状況だった。

このディスカウントが1460ドルまで下がって解消されたのだ。

主要現物市場で需給が締まってきたことを示す。

中期的だが底入れのサインと見る。先物買いが一斉に売り手仕舞われれば1400ドル前後まで下げる可能性もあるが、そこまで下がれば現物需給はひっ迫しよう。短期トレーダー目線は、とかく目先の先物や短期ETF売買に向きがちだが、通年で見るとこの現物需給要因はズッシリ効いてくるものだ。マーケット報道もNY発に偏りがち。地味だが「ムンバイを見よ」。

さて、今日の写真は夜光貝の中華風炒め@沖縄。珍しさで食したが、食べ物は札幌の素材に軍配が上がるね。青色の熱帯魚みたいな魚を見ても私はどうも食欲が出ない(笑)。パイナップルは新鮮でジューシーで、あれは本当に旨かった。肉の後に食べるとタンパク質の消化を良くする。但し熱を入れては効果半減。よく酢豚にパイナップルの組み合わせはあるが、相性は良いもののタンパク質吸収効果はイマイチとなる。それからシークワーサーも皮が薄くて溢れんばかりにジューシーで異次元の風味だった。

それやこれやでOFFの時間は札幌と沖縄を行ったり来たり。最近京都にご無沙汰気味。祇園「らく山」の大将ともすっかりご無沙汰。行かねば(笑)。仕事で大阪には行くが、結局時間の制約でとんぼ帰りになる。 

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