貴金属マーケット相場概況(マンスリー)

2018年4月のマーケット概況

海外金相場

金相場は1,330ドル付近でスタート。2日には中国による米国への報復関税措置を受けて貿易戦争への懸念が強まったことから、安全資産として金が買われ、1,345ドル付近まで大きく値を伸ばした。5日にはドル高や米中貿易摩擦を巡る懸念が後退したことなどから、金相場は1,330ドルを割り込んだが、その後、中旬にかけては、地政学的リスクの上昇などを背景に金相場は地合いを強める展開となった。9日には米国が対ロシアへの制裁を発表したことによる関係悪化への懸念から1,340ドルを回復、11日には米国による対シリア軍事行動への警戒感の高まりから、安全資産としての金買いが優勢となり、金相場は一時1,370ドル付近まで上伸した。翌12日に急激な上昇を背景に利益確定売りなどから1,340ドル付近まで大幅反落したものの、中旬にかけては1,350ドルを挟んでのもみ合いとなった。月後半にかけては、ドルが堅調に推移したことなどが圧迫材料となり、金相場は弱含みの展開となった。20日に1,340ドルを割り込むと、23日には金相場は1,325ドル付近まで大幅続落した。月末にかけても、米長期金利の上昇などを背景にドルが強含んだことなどを受けて金相場は売り優勢で推移し、30日には一時1,310ドル付近まで下落、その後、若干値を戻し1,320ドル付近で4月の取引を終えた。月内レンジは、1,310-1,370ドル。

海外プラチナ相場

プラチナ相場は930ドル付近でスタート。2日は、中国が米国による関税賦課への報復措置を発動したことを受けて上昇した金相場を背景に、プラチナ相場は935ドル付近まで上昇したが、4日には米国当局者が貿易戦争回避の為の交渉を示唆したことなどから金相場が下落、プラチナ相場もつれ安となり、920ドルを割り込んだ。中旬にかけては、ドル安などを受けて金相場が上昇したことがサポート要因となり、プラチナ相場も値を戻す展開に。9日にはドル安や米露関係悪化への懸念から金相場が上昇したことにつれ高となり、プラチナ相場は940ドル付近まで上伸した。その後、930ドル付近まで値を落としたが、18日に対ユーロでのドル安が好感され、945ドル付近まで値を伸ばすと、翌19日には一時955ドル付近まで上伸する場面も見られた。下旬にかけてはドル上昇などを受けて金相場が下落に転じたことなどを背景に、プラチナ相場も値を崩す展開となった。23日に米長期金利の上昇が圧迫材料となり、920ドル付近まで下落すると、25日にもドル高を背景に下落した金相場につられ、プラチナ相場は910ドル付近まで下落。月末にかけても、引き続きドル高が圧迫要因となり、905ドル付近まで値を落として4月の取引を終えた。月内レンジは、905-955ドル。

海外銀相場

銀相場は16.30ドル付近でスタート。2日には米中貿易摩擦への懸念から上昇した金相場につれ高となり、16.70ドル付近まで値を伸ばした。4日には米当局者が貿易摩擦回避の為の交渉を示唆したことから金相場が下落、銀相場もつれ安となり、16.30ドル付近まで下落した。その後、中旬にかけては、ドル安などを背景に上昇した金相場を眺めて、銀相場も地合いを強める展開となった。9日にドル安などを手掛かりに16.50ドル付近まで上昇すると、11日には米国による対シリア軍事行動への懸念などを背景に上昇した金相場につれて16.80ドル付近まで大幅続伸。その後は、利益確定売りなどに小反落したが、18日には対ユーロでのドル安を背景にテクニカル要因とみられる買いが優勢となり17.20ドル付近まで上昇、翌19日には一時17.40ドル付近まで値を伸ばす場面も見られた。下旬にかけてはドル高などを背景とした金相場の下落を受けて、銀相場も弱含みの展開に。23日には対主要通貨でのドル高が圧迫要因となり、16.60ドル付近まで大きく値を落とすと、26日には欧州中央銀行総裁の発言を受けたユーロ安ドル高に16.50ドル付近まで下落した。月末にかけても、ドルが引き続き堅調に推移したことから、銀相場は続落し、16.40ドル付近で4月の取引を終えた。月内レンジは、16.30-17.40ドル。

為替相場

ドル円相場は106.30円付近でスタート。2日には中国が米国への報復関税措置を発動したことなどから、リスク回避の円買いが進み、ドル円相場は105.70円付近まで円高に振れた。米中貿易摩擦の動向を睨んだ展開が続くなか、5日には米当局者が中国との交渉を示唆する発言をしたことから、ドル円相場は107.50円付近までドルが買い戻された。その後、中旬にかけては、ドル円相場は107円を挟んでもみ合う展開が続いた。9日には米露関係悪化への警戒感などからドル円相場は106.60円付近まで下落したが、連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の内容を受けて、13日には一時107.80円付近までドル高に振れた。17日には日米首脳会談でトランプ大統領が貿易政策で強硬姿勢に出るのではないかとの警戒感などから106.90円付近まで円高に振れたが、その後は米長期金利の上昇を受けて、ドル買いが優勢となり、20日には107.90円付近までドルが強含んだ。下旬にかけては、米長期金利の上昇などを背景に、ドル円相場は地合いを強める展開となった。日米の金利差拡大を背景に、23日には108円台まで上昇、翌24日には米長期金利が3%台にのせたことがサポート要因となり、ドル円相場は109.20円付近までドル高に振れた。月末にかけても、ドル円相場は堅調な推移となり、27日には一時109.50円付近まで上伸したが、その後は急速なドル高を背景に若干円が買い戻され、109.30円付近で4月の取引を終えた。月内レンジは、105.70-109.50円。

ページトップ