貴金属マーケット相場概況(マンスリー)

2018年6月のマーケット概況

海外金相場

金相場は1,305ドル付近でスタート。上旬は売り買いが交錯し、1,300ドル付近の狭いレンジでの推移となった。1日には発表された米雇用統計が市場予想よりも良好な内容となり、利上げが継続するとの思惑から売り優勢となり、金相場は1,300ドルを割り込んだ。5日には欧州中央銀行(ECB)が量的金融緩和の縮小について議論するとの報に対ユーロでドルが下落したことから、金相場は1,300ドルを回復した。その後も特段の材料が無い中、小幅な値動きが続いていたが、14日にはドル安を背景に米中貿易戦争などへの懸念から買いが先行し、一時1,315ドル付近まで上伸する場面も見られた。しかしながらドルが強含んだことなどが圧迫材料となり、金相場は軟調な推移となった。15日には対主要通貨でドルが急伸したことや商品市場が全面安となったことなどを受けて、金相場も大幅反落し1,280ドルを割り込んだ。21日にはドル相場を眺めて売りが継続し、1,270ドル付近まで値を落とした。その後も引き続きドルが堅調に推移したことから金相場は値を切り崩す展開が続き、26日に1,260ドルを割り込むと、28日には更なるドル上昇を背景に金相場は1,250ドル付近まで下落した。月末29日には、一時1,245ドル付近まで値を下げる場面が見られたものの、これまでの大幅下落を背景に、ドルが下落したことがサポート要因となり、1,255ドル付近まで買い戻されて6月の取引を終えた。月内レンジは、1,245-1,315ドル。

海外プラチナ相場

プラチナ相場は910ドル付近でスタート。上旬は独自材料が不足する中、900ドルを挟んで狭いレンジでの推移となった。1日には米雇用統計の結果を受けたドル利上げ観測の高まりを背景に、905ドル付近まで反落。5日には一時895ドル付近まで下落するも、欧州中央銀行(ECB)が量的金融緩和の縮小について議論すると報じられたことから反転した金相場につれて、プラチナ相場は900ドルを回復した。その後もプラチナ相場は900ドル付近での推移が続いたが、14日にはドルが軟調な推移となったことがサポート要因となり、一時915ドル付近まで上伸した。しかしながらドルが堅調に推移したことや商品相場の全体的な下落に押され、プラチナ相場は地合いを弱める展開となり、15日に890ドルを割り込むと、19日にはドルの上昇が嫌気され、プラチナ相場は865ドル付近まで大幅下落となった。下旬にかけては、急落を背景に一部買い戻される場面が見られたものの、プラチナ相場は軟調な推移が続いた。22日にはドル軟化を受けて875ドル付近まで値を戻したが、27日にはドルが切り返したことから、下落した金相場につれて860ドル付近まで値を落とした。月末にかけても地合いは変わらず、28日には855ドル付近まで続落となった。29日には一時845ドル付近まで下落する場面も見られたが、その後ドルが軟化したことで若干買い戻され、860ドル付近で6月の取引を終えた。月内レンジは、845-915ドル。

海外銀相場

銀相場は16.50ドル付近でスタート。月前半は為替相場や金相場を眺めて、やや地合いを強める展開となった。1日には発表された米雇用統計が市場予想を上回ったことから下落した金相場につられて小反落したが、7日にはドル安がサポート要因となり、16.80ドル付近まで上伸。さらに11日に上昇した金相場につられて16.90ドル台まで上昇すると14日には米中貿易戦争などへの懸念から上昇した金相場につれ高となり、一時17.40ドル付近まで大幅続伸となった。月後半にかけてはドル相場が堅調に推移したことなどを背景に金相場が軟調な推移となったことを受け、銀相場も値を切り崩す展開となった。15日に商品相場全般の下落を受けて16.50ドル付近まで値を落とすと20日には米利上げペース加速懸念から下落した金相場につれ安となり、16.30ドル付近まで続落した。その後、小反発する場面も見られたが、月末にかけても地合いは変わらず、27日に16.20ドルを割り込むと翌28日にはドル高が圧迫材料となり16.00ドル付近まで値を落とした。月末29日にはこれまでの下落を背景に、EU首脳会議における難民問題合意の報を受けたユーロ安・ドル高を受けて反発し、16.20ドル付近で6月の取引を終えた。月内レンジは、16.00-17.40ドル。

為替相場

ドル円相場は108.80円付近でスタート。1日には一時108.70円付近までドル安となったが米雇用統計が市場予想よりも良好な内容となったことを受けて、109.70円台までドル高が進んだ。上旬は重要なイベントを控えて方向感に乏しい展開が続く中、6日には米株式市場が堅調に推移したことなどから、110.30円付近までドルが強含んだ。その後は110円を挟んでもみ合いが続いたが、11日にはG7首脳会談での貿易問題を巡る対立への懸念から、安全資産としての円買いが優勢となりドル円相場は一時109.20円付近までドル安に振れた。月半ばにかけてもドル円相場は110円付近でもみ合う形が継続したが、ドル利上げ観測などを手掛かりに、ややドル高方向に振れる場面も見られた。13日のFOMCにおいて年内利上げ予想回数が引き上げられた一方、15日の日銀金融政策決定会合では現行の金融政策が維持されたことからドル買い円売りが優勢となり、ドル円相場は110.90円付近までドル高に振れた。その後、下旬にかけては米中貿易摩擦を巡る懸念などから一時110円を割り込む場面も見られたが、大きな値動きはなく110円台を中心にもみ合う展開が継続した。22日には米中貿易摩擦への懸念に加えて、欧米の貿易摩擦への警戒感も相俟って円買いが優勢となり、ドル円相場は109.80円付近まで円高に振れた。25日には、米中通商問題への懸念から一時109.40円付近までドル安に振れたが、その後は米中関係への過度な懸念の後退とともに徐々に円売りが優勢となり、ドル円相場は110円台を回復した。月末29日には、EU首脳会議において難民問題で合意したとの報を受けて、欧州政治不安が後退したことから円売りが優勢となり、ドル円相場は一時110.90円台まで上昇した。しかし、節目となる111円台には届かず、若干値を落として110.70円付近で6月の取引を終えた。月内レンジは、108.70-110.90円。

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