貴金属マーケット相場概況(マンスリー)

2018年10月のマーケット概況

海外金相場

金相場は1,195ドル付近でスタート。1日には米国とカナダによるNAFTA再交渉合意の報を受けて、リスクオンの動きから1,190ドル付近まで反落したが、2日にはイタリア財政への懸念などから、一時は1,210ドル付近まで反発した。8日にはドル高などが圧迫材料となり、一時1,185ドル付近まで下落する場面もみられたが、中旬にかけては為替相場などを眺めて、金相場は地合いを強める展開に。11日にはドル安や米株式市場の下落を背景に安全資産需要が旺盛となり、金相場は1,230ドル付近まで上伸。15日にもサウジアラビアを巡る地政学的リスクの高まりから買いが優勢となり、1,235ドル付近まで値を伸ばした。その後は1,230ドルを挟んでもみ合う形となったが、月後半にかけては米株式市場の下落などを背景にリスクオフムードが広がり、金相場は再び強含む展開となった。23日にはアジア・欧米の株式市場が軟調に推移したことから金相場は1,235ドル付近まで上昇、26日には米国株式市場の下落が引き続きサポート要因となり、一時は1,245ドル付近まで上伸した。月末にかけては、これまでの上昇を背景に、為替相場や米株式市場を眺めて値を崩す展開。29日にドル相場の上昇を受けて1,230ドルを割り込むと、31日にはドル高に加えて米株式市場が堅調な推移となったことが重しとなり、金相場は1,215ドル付近まで値を下げて10月の取引を終えた。月内レンジは、1,185-1,245ドル。

海外プラチナ相場

プラチナ相場は820ドル付近でスタート。上旬は金相場の下落などにつられて弱含みの推移となった。2日はイタリア財政を巡る混乱などから反発した金相場につれて835ドル付近まで上伸したが、4日に米長期金利の上昇などを受けて825ドル付近まで反落すると、8日にはドル高を背景に売りが優勢となり、一時810ドル付近まで値を下げた。中旬にかけては金相場が堅調に推移したことなどにつられて、プラチナ相場も強含む展開。10日には米中貿易戦争への懸念などから反発した金相場につれて830ドル付近まで値を戻すと、11日にはドル安や米株式市場の下落を受けて続伸した金相場につれて買いが優勢となり、845ドル付近まで値を伸ばした。さらに15日には、サウジアラビアを巡る地政学的リスクの高まりから金相場が上昇すると、プラチナ相場もつれ高となり、一時855ドル付近まで上伸した。月後半にかけては、これまでの上昇を背景に売りに押される場面が見られたものの、下値は限定的。22日には対主要通貨でのドル高に圧迫され、プラチナ相場は一時820ドル付近まで下落したが、翌23日に830ドルを回復すると月末付近まで830ドル台を中心にもみ合う展開が続いた。月末にかけては米国株式市場の上昇などがマイナス要因となり金相場などが下落するなか、プラチナ相場は南アフリカ鉱山の生産調整等による供給過剰の緩和期待から買いが優勢となり、845ドル付近まで値を伸ばして10月の取引を終えた。月内レンジは、810-855ドル。

海外銀相場

10月の銀相場は終始小幅な変動で推移した。14.70ドル付近でスタートし、上旬は金相場の下落などにつれて値を落とす展開となった。1日にNAFTA再交渉妥結を受けた金相場の下落につれて14.50ドル付近まで値を落とすと、8日には米長期金利高を受けてドル高が進み、銀相場は14.30ドル付近まで下落した。中旬にかけては、金相場が堅調に推移したことがサポート要因となり、銀相場も地合いを強める展開に。11日にはドル安や米株式市場の下落を受けて金相場が上昇したことから、銀相場は14.60ドル付近まで反発、16日にはサウジアラビア情勢を巡る懸念から上昇した金相場を眺めて一時14.90ドル付近まで上伸した。月後半にかけては、これまでの価格上昇を背景にやや弱含む場面も見られたが、金相場が地合いを強めるなか、銀相場も下値は限定的となり、比較的堅調な推移が続いた。18日にはドル高を背景に一時14.50ドルを割り込んだが、23日には世界的に株式市場が軟調な動きとなるなか、金が反発したことから銀相場もつれ高となり、14.80ドル付近まで値を戻した。月末にかけては、ドル高や堅調な株式市場を眺めて売りが優勢となり、29日に14.50ドルを割り込むと、31日には14.30ドル付近まで下落して10月の取引を終えた。月内レンジは、14.30-14.90ドル。

為替相場

ドル円相場は113.70円付近でスタート。3日には良好な米経済指標や米長期金利の上昇などを受けて114.50円付近まで円安が進んだが、8日にイタリア財政問題への懸念や軟調な中国株式市場を受けて113円を割り込み、11日には米株式市場の急落を背景にリスク回避の円買いが加速、111.80円付近まで円高に振れた。中旬から下旬にかけては、米長期金利や株式市場を眺めて、円は112円を挟んで神経質な展開が続いた。15日には111.60円付近まで円高が進んだが、17日には公表された米連邦市場公開委員会(FOMC)議事要旨で利上げ継続が確認されたため、ドルが買い戻され、112.70円付近まで円安に振れた。22日には中国株式市場の上昇などから市場のリスク選好が強まり、安全資産である円は一時的に112.90円付近まで弱含んだが、25日に日米の株式市場が軟調な推移となったことなどによるリスク回避の円買いから112円を割り込み、翌26日には111.40円付近まで円高に振れる場面が見られた。月末にかけては、株式市場が堅調さを取り戻したことを背景にドル買いが優勢となり、29日には112円台、31日には112.90円付近まで円安に振れて10月の取引を終えた。月内レンジは、111.40-114.50円。

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