米国の連邦準備制度理事会(FRB)のもとで、短期金利政策や公開市場操作(通貨供給量の調整等)を担当する委員会。Federal Open Market Committeeの頭文字をとってFOMCと呼び習わしています。
この委員会のメンバーは、FRBの理事7名、ニューヨーク連邦準備銀行(FRBN)の 総裁1名、その他11の連邦準備銀行総裁から選ばれる4名の合計12名で構成されています。ちなみにFOMC議長は、FRBの理事会議長が兼任しています。
FOMCの会議は、年に8回、ほぼ6週間に1回の割合でワシントンにおいて開催され、その都度、短期金利政策に変更があるかないかを巡って各方面から強い関心が集まります。そのうち2月と7月の会議では、大局的な見地から経済目標設定等(経済見通しや通貨供給量の見通し等)について検討が行なわれます。2月の会議ではその年の目標設定等について、7月の会議では目標設定の修正等について議論されるようです。
この2月と7月の定例会議の後にはFRB議長が経済目標を議会に提出して証言を行なうことになっています。この議会証言は、FRBが経済実勢をどう見ているのか、また今後どのような方針で舵取りをするのか、世界中の注目が集まるイベントのひとつとなっています。