貴金属マーケット相場概況(マンスリー)

2019年10月のマーケット概況

海外金相場

金相場は1,470ドル付近でスタート。1日に発表された米経済指標が低調な結果となったことから1,490ドル付近まで反発すると、3日には米国経済の先行き不透明感から買い優勢に推移し、一時10月の最高値となる1,525ドル付近まで上伸する場面も見られた。その後は米雇用統計の結果などを受けて反落し1,500ドルを挟んでもみ合う形が続いたが、15日には一部の米企業業績の堅調さを背景に金は売りが優勢となり、10月の最安値となる1,480ドル付近まで値を落とした。その後、ドル安などを背景に1,500ドル付近まで買い戻されると、英国議会がEU離脱協定案を否決したことなどがサポート要因となり、26日には1,515ドル付近まで買い進まれた。月末にかけては米中貿易協議への進展期待やEUと英国が離脱期限の延長で合意したことなどを受けて、金の安全資産需要が後退し1,490ドルを割り込む場面も見られた。しかし31日には前日にFOMCで利下げが決定されたことなどを受けてドルが弱含んだことから、金相場は1,515ドル付近まで買い戻されて10月の取引を終えた。月内レンジは、1,480-1,525ドル。

海外プラチナ相場

プラチナ相場は890ドル付近でスタート。3日には金相場の上昇を背景に一時905ドル付近まで値を伸ばしたが、その後は特段の材料がない中、900ドルを挟んで方向感に欠ける展開が続いた。15日に堅調な米企業業績を背景に金相場が下落したことを受けて、プラチナ相場は翌16日に一時10月の最安値となる880ドル付近まで下落する場面も見られた。その後18日に895ドル付近まで買い戻されると、23日には英国のEU離脱を巡る懸念から反発した金相場に連れて、プラチナ相場は920ドル付近まで上伸した。さらに25日にも英国のEU離脱を巡る懸念が引き続きサポート要因となり、金と比較して割安なプラチナに資金が流れ、一時10月の最高値となる945ドル付近まで上昇する場面も見られたが、月末には値を下げ935ドル付近で10月の取引を終えた。月内レンジは、880-945ドル。

海外銀相場

銀相場は10月の最安値となる17.00ドル付近でスタート。1日に低調な米経済指標の結果から上昇した金相場に連れ高となり17.30ドル付近まで上昇すると、翌2日には17.70ドル付近まで続伸した。その後、小反落したが9日にはドル安を背景に上昇した金相場に連れて17.80ドル付近まで値を伸ばした。中旬にかけては、やや売りが優勢となり15日には17.40ドル付近まで下落した。しかし、その後は反転した金相場に連れて再び買いが優勢となり、17日には17.60ドル付近まで反発。さらに24日に17.80ドル付近まで上昇すると、翌25日には一時10月の最高値となる18.40ドル付近まで上昇する場面も見られた。月末にかけては下落した金相場に連れて18ドルを割り込んだが、31日にはFOMCでの利下げ決定を受け反発した金相場に連れて18.10ドル付近まで値を戻して10月の取引を終えた。月内レンジは、17.00-18.40ドル。

為替相場

ドル円相場は108.10円付近でスタート。1日に低調な米経済指標の結果からドル売りが優勢となり107.80円付近まで円高に振れると、3日には一時10月で最も円高となる106.50円付近まで円が買われた。しかし、その後はドルが買い戻される流れとなり、10日には米中貿易協議進展への期待などから安全資産の円が売られ、ドル円相場は108円付近まで円安に振れた。中旬にかけても堅調な米株式相場や米企業業績を受けて、15日には一時108.90円付近まで円安が進んだ。その後、やや円が買い戻される場面も見られたが、米中貿易協議進展への期待などからドル円相場は円安傾向で推移し、28日には109円付近まで円安が進行、さらに30日には一時10月で最も円安となる109.30円付近まで円が売られる場面も見られた。31日には、前日のFOMCで利下げが決定されたことや米中貿易協議を巡る懸念が再燃したことで、108円付近まで円高に戻して10月の取引を終えた。月内レンジは、106.50-109.30円。

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