3月の貴金属は地政学的リスクの変動とインフレ動向に大きく影響される相場展開となった。金は2日に米国・イスラエルによるイラン攻撃から地政学的リスクが高まったため買い優勢となり月内最高値の5,313ドルまで上昇した。3日には中東での軍事衝突による原油価格の高騰を背景とするインフレ懸念から米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ観測が後退した。その結果、金利を生まない資産である金は売り優勢となり5,033ドルまで下落した。6日にはトランプ米大統領が「イランとの合意は無条件降伏以外にはあり得ない」と表明し、米国・イスラエルとイラン間の衝突が長期化するとの見方が広がったことで金は買い優勢となり5,127ドルまで上昇した。18日には米連邦準備制度理事会(FRB)が市場の予想どおり、金利据え置きを決定したことから金は売り優勢となり、4,869ドルまで下落した。24日には米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ観測の後退や米長期金利の上昇が下押し材料となり、月内最安値の4,413ドルまで下落した。31日にはトランプ米大統領が中東での軍事衝突を終結させる用意があると報じられたことで米長期金利が低下、ドル安となり、金相場は4,608ドルまで上昇し3月の取引を終えた。
月内レンジは4,413-5,313ドル。