豊島逸夫の手帖

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金の第一人者として知られる国際金融アナリスト豊島逸夫氏のブログを掲載します。
なお、本ブログの内容は豊島逸夫氏ご本人の個人的見解であることをご了解の上、閲覧ください。

豊島逸夫氏のプロフィール

豊島逸夫氏近影
豊島逸夫事務所代表。
1948年、東京都生まれ。一橋大学経済学部卒(国際経済専攻)。三菱銀行(現三菱UFJ銀行)を経て、スイス銀行で外国為替貴金属ディーラーとして活躍。2011年9月までワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)の日本代表を務める。独立後はチューリッヒやニューヨークでの豊富な相場体験と人脈をもとに、自由な立場から金市場や国際金融、マクロ経済動向について情報発信を行うとともに、“金の国内第一人者”として金投資の普及に尽力。投資の初心者にも分かりやすいトークや文章にファンも多い。得意分野はスキー系、鮨スイーツ系、温泉系。

最新記事

FOMC後、金価格上昇

2021年7月30日 FOMCでの緩和縮小に慎重な姿勢に反応して、米債券市場では10年債利回りは依然低位の1.2%台、外為市場ではドルインデックスが92台から91台へ若干ドル安。結果的に金は1830ドル(KITCOグラフ緑線参照)。FOMC後の金安を見込んだ投機筋の空売りの買い戻しが主体。ここから新規買いが入るか。市場では8月ジャクソンホールが視野に入る。緩和縮小に関しては年末から来年初めの時期に...
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FOMC、FRB内部対立が鮮明、ECB、日銀へ配慮も滲む

2021年7月29日 注目されたFOMC後の記者会見はいきなり核心を突く質問から始まった。「『雇用とインフレ率に相当な進展が見られれば』金融政策の変更も厭わずとのことだが、それは具体的にどのような経済状況を意味するのか。例えばインフレ目標2%のような具体的な数値を完全雇用についても示せるのか。」しかし、パウエル議長は具体的数値目標には言及せず明言を避けた。そこにはFOMC内部のタカ派への配慮が滲む...
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ダイヤモンドは運用対象になるか

2021年7月28日 これ、最近多い機関投資家との個別Zoomセッションで聞かれた質問だ。ダイヤモンドは1グラム=何円、1カラット=何円という価値の標準化ができない。鑑定により価値が異なる。従って機関投資家の運用対象としては不適当。個人投資家にも投資対象としては薦めない。そこから話が発展して、婚約指輪としてダイヤモンドを買う「習慣」は販促機関が数十年かけて毎年コマーシャルを流し続けて、結婚するなら...
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7月相場は前座、FOMC挟み8月からが本番

2021年7月27日 今年の米国夏相場には異変が起こっている。通常8月に市場関係者の多くが夏季休暇に入り、商い薄の中、値だけ飛ばす状況になるのだが、今年はそれが7月に来た。ダウ平均35000ドル超え、史上最高値更新など、見出しだけは派手だが、その実態はワクチン接種進展で、久しぶりの家族旅行などを待ちかねた多くのトレーダーたちも早めに夏季休暇を取ったからだ。米国消費者物価上昇率の要因のひとつとして国...
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やはり「金の威力」発揮

2021年7月26日 五輪開催。いきなりゴールドメダルラッシュ一色。特に10代前半からの若い選手たちの活躍が目覚ましい。本命視された「レジェンド」たちが計算違いで予選落ちしたりしている。 とにかく私もそうだけど、やっぱり日本人選手が金メダルを取れば興奮するし嬉しいよね。コロナ一色だった市場にも久しぶりの高揚感が感じられる。まさかそれで日経平均が上がっているわけでもないが、少なくともやれやれたまには...
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ワクチン、2回接種では不十分

2021年7月21日 今欧米市場が動揺しているのは、ワクチンを2回接種した人たちのインド型感染事例が増えてきたからです。日本では2回の接種が完了するのもまだまだ先のことですが、実はインド変異型対応のためには3回目の接種が検討され、今開発中ということです。 これまでは2回の接種でいよいよ経済再開。旅行にも外食にも行けると盛り上がっていた市場を落胆ムードが覆っています。これで株式市場は一気に悲観ムード...
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株価、ビットコイン急落、金は動かず

2021年7月20日 昨晩のNYダウは700ドル超の大幅な下げ。ビットコインは3万ドルの大台割れ。金は1810ドル前後で動かず。基本的にはNY市場は夏休みモード。市場参加者は少なく短期投機筋が荒らしている。それゆえボラティリティは高い。しかしあまり意味のある価格変動ではない。メディアは後講釈に追われるが、まともに考えない方が良い。今月末にはFOMC、8月後半にはジャクソンホール中央銀行フォーラムと...
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南アの悲惨な暴動

2021年7月19日 南アと言えば1970年代には世界の金の8割以上を生産していた国。今でもプラチナの8割近くを生産する国。ですから私も南アとの関係は深く、出張も多く、あの国のドラマチックな変遷をこの目で見てきました。 一言で言って、悪名高かった人種隔離政策(アパルトヘイト)が撤廃されて国内事情は悪くなりました。撤廃の結果、黒人たちは隔離されている時代には見ることのなかった白人の豊かな暮らしぶりを...
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パウエル、イエレン発言、市場の話題に

2021年7月16日 昨晩15日は、まずパウエルFRB議長が議会銀行委員会で議員の質問に答えた。最も頻繁だった質問は「インフレはあなたの言うように本当に一過性なのか」。議員たちからは選挙区の消費者たちが消費者物価上昇で悲鳴をあげている。何とかせよとのニュアンスが伝わってくる。 パウエル氏は「消費者物価が年率5%のペースで上昇していることは驚きだ。中央銀行として決して心地よい状況ではない。」と語った...
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国際金価格はジワリ上昇だが。。

2021年7月15日 金価格が1830ドル台までじり高。米消費者物価上昇率急上昇でインフレ懸念が高まっていることが背景だが、依然NY市場は夏休みモード入り。商いは薄い。ただ筆者のところには年金・保険などの機関投資家から、金についての問い合わせが相変わらず連日舞い込んでくる。Zoom個別セッションで彼らに金について語ることも頻繁である。過剰流動性が金を含めて運用先を模索していることを体感しているとこ...
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