豊島逸夫の手帖

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金の第一人者として知られる国際金融アナリスト豊島逸夫氏のブログを掲載します。
なお、本ブログの内容は豊島逸夫氏ご本人の個人的見解であることをご了解の上、閲覧ください。

豊島逸夫氏のプロフィール

豊島逸夫氏近影
豊島逸夫事務所代表。
1948年、東京都生まれ。一橋大学経済学部卒(国際経済専攻)。三菱銀行(現三菱UFJ銀行)を経て、スイス銀行で外国為替貴金属ディーラーとして活躍。2011年9月までワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)の日本代表を務める。独立後はチューリッヒやニューヨークでの豊富な相場体験と人脈をもとに、自由な立場から金市場や国際金融、マクロ経済動向について情報発信を行うとともに、“金の国内第一人者”として金投資の普及に尽力。投資の初心者にも分かりやすいトークや文章にファンも多い。得意分野はスキー系、鮨スイーツ系、温泉系。

最新記事

日本国債売り、金買いトレードがウォール街で注目

2025年12月4日エヌビディア株見切り売り、金銀買い付けのトレードについて本欄に書いたり、X@jefftoshimaに書き込んだりしていたが、今朝の日経新聞朝刊のグローバルマーケット面で記事になった。ヘッジファンドに人気のトレードはこれだけではない。今や日本国債(JGB)売り、金買いの組み合わせが増えているのだ。 今日もJGB市場では、指標となる新発10年物国債の利回り(円の長期金利)が1.9%...
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高市積極財政、NY金銀を動かす

2025年12月2日 「金は世界経済を映す鏡」と言われるが、高市首相自身が「しょぼい」と言う積極財政が財政不安と化し、円長期金利(新発10年物国債利回り)がポンと上がり、1.880%を記録。この影響がNY債券市場にも及び、ドル金利も上昇(日本は世界最大の米国債保有国ゆえ、債券市場での影響は国際的に強い)。 これは悪い金利上昇ゆえ、金価格には上げ材料となった次第。結果的に高市積極財政を巡る不安感がN...
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円建て金価格、久しぶりに最高値更新

2025年12月1日 NY市場感謝祭休日明けに金価格がロコロンドンで4230ドル台。為替は155円台で、円建て金小売価格が23455円と過去最高値を更新した(業者により小売価格はばらつく)。 理由は米12月利下げ確率が40%台から85%前後まで急上昇したこと。金利を生まない金には追い風となる。 利下げ志向の背景としては、ハセット国家経済会議委員長が次期FRB議長候補として浮上したが、この人物はトラ...
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NY市場は感謝祭休暇で閑散

2025年11月28日 今週は米国人が実家に戻り、家族と一緒に七面鳥を食べて感謝祭を祝う週。市場参加者も少ない。株も金も気配値程度に見ておいた方が良い。 筆者も今週は深夜のNY市場に付き合うことなく、人間らしい生活をしているところだ(笑)。 話題と言えば、先週来、米ジェフリーズが公表して、ロイターが記事で流したところの「金の買い手として、ステーブルコイン大手が台頭」したこと。本日の日経新聞でもグロ...
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エヌビディア社、「世紀の空売り王」に猛然と反論

2025年11月26日 例えて言えば、ゴールドラッシュ(新金鉱脈採掘競争)で最も儲かるのは「つるはし」や「シャベル」の生産販売社だと言われる。それと同じようなことが、所謂「AIバブル的現象」で起きているように見える。 「AI株はバブルだ」と断言した「世紀の空売り王」マイケル・バリー氏がエヌビディア社を槍玉に挙げ、AIブームに乗り、取引相手の会社に潤沢な資金を供与して、自社製品を使うシステムを作らせ...
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米12月利下げ確率、再び上昇の流れ

2025年11月25日先週後半になって、FRB高官から12月利下げを肯定する発言が出始めた。それもFRB高官の中でも特に影響力が強い二人から。まず、NY連銀ウィリアムズ総裁。NY連銀は常任投票権を持ち、FOMCでも中心的存在だ。その発言は利下げを示唆する内容であり、市場の織り込みをひっくり返すほどの影響力があった。次に、ウォラーFRB理事。同氏は次期FRB議長の有力候補だ。彼はトランプ派であり、元...
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日本経済 CATCH22の危機

2025年11月21日 NY市場の連中と話していると、日本は八方塞がり(英語でCATCH22)の危機的状況に置かれているのに、国民は何を考えているのか。場当たり的な援助金とか、取りあえずの止血の策ばかりで、例えば外国人労働者の活用など、構造的問題には一向に進展が見られないどころか、規制を強める動きさえ感じられる。 これほど労働生産性の低い国に投資など考えられない。円安157円も、これは日本経済の視...
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日米、個人投資家が金買いに動く

2025年11月20日エヌビディア決算が好調との結果で日経平均は一時上げ幅が2000円を超える急騰。日本株が前日のNY株(最近は特にナスダック)の影響を受けることは重々承知しているが、ここまで上げるも下げるもエヌビディア次第との現実を見せつけられると、日本株の主体性の無さについて改めて考え込んでしまう。兜町の株売買の7割は外国人プレーヤーという現実は重い。一方、外為市場では高市政権の財政規律に疑義...
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気になるロシア公的金準備2329トンの行方

2025年11月19日 国際金価格は4000ドル台をキープした。底堅い展開だ。 さて、今日の話題はロシアの公的保有金2329トンがどうなるかということ。 これはプーチン大統領の痛恨の見誤りなのだが、今回の経済制裁が金にも及び、ロシアの中央銀行金庫に保管されている2329トンの金をロンドン金市場で売却することも禁じられてしまった。こうなると喉から手が出るほど欲しい外貨の調達に大きな支障をきたす。結果...
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エヌビディア決算控え、株も金も下げ

2025年11月18日 AI株バブルの象徴とされるエヌビディアの決算を明日に控え、日経平均は1620円安。国際金価格は4000ドル割れ寸前まで下げ。 短期売買派の手仕舞いが相次いでいる。重要イベント前の身辺整理とでも言えようか。確かにAI株の上げっぷりにはバブルの匂いがする。AIと銘打てばギラギラした投資家のマネーがいくらでも集まる。異常だ。 しかし、金価格はバブルではないと断言できる。中央銀行の...
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