豊島逸夫の手帖

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金の第一人者として知られる国際金融アナリスト豊島逸夫氏のブログを掲載します。
なお、本ブログの内容は豊島逸夫氏ご本人の個人的見解であることをご了解の上、閲覧ください。

豊島逸夫氏のプロフィール

豊島逸夫氏近影
豊島逸夫事務所代表。
1948年、東京都生まれ。一橋大学経済学部卒(国際経済専攻)。三菱銀行(現三菱UFJ銀行)を経て、スイス銀行で外国為替貴金属ディーラーとして活躍。2011年9月までワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)の日本代表を務める。独立後はチューリッヒやニューヨークでの豊富な相場体験と人脈をもとに、自由な立場から金市場や国際金融、マクロ経済動向について情報発信を行うとともに、“金の国内第一人者”として金投資の普及に尽力。投資の初心者にも分かりやすいトークや文章にファンも多い。得意分野はスキー系、鮨スイーツ系、温泉系。

最新記事

バイデン大統領来日、円安問題はスルー

2022年5月23日 今回の米大統領来日に関して筆者の注目は、ドル高・円安問題について何らかの言及があるかということ。 結論から言えば、通貨問題は現在の日米関係で優先順位は低く、130円になっても日本が「通貨安政策」で批判されることもなく、議論の俎上にも上がる気配が感じられない。「それどころではない」という雰囲気だ。日本は未だに米国財務省の「為替監視国」リストに入っている。今回の急速な円安がトラン...
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金、1840ドル台まで回復

2022年5月20日 NY市場全体に不安定な状況が続く中でやっと金市場が反応。1840ドル台を回復した。一方、円相場は円売りポジションの短期巻き戻しで127円台。 市場の不安を示すVIX指数(恐怖指数)は30前後で引き続き警戒ゾーンにある。 株式市場では依然弱気論が強い。株価が反騰してもbear market rally(下げ相場の過程での一時的反騰)と解釈される。株価の底打ちはいつかとの議論が活...
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NY株暴落、時代の変遷を映す現象

2022年5月19日 昨晩のNY株式市場はダウ1164ドル暴落。更にナスダックの下げがきつい。 さすがに「ツワモノ」を自認する米国人投資家たちも顔色が青ざめている。これまでの例ではダウが日中1000ドル以上急落しても引けにかけて買い戻され、500~600ドル程度の下げで終わったものだ。しかし昨晩は1100ドル超の下げの後のリバウンドがなく、結局安値圏のまま引けた。 まともなファンドは現金保有を増や...
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FRB高官発言に一喜一憂のNY金市場

2022年5月18日 最近のパウエル語録でウォール街の話題になっている単語が「ソフティッシュランディング softish landing」。機体が揺れるソフトランディング(軟着陸)という意味が込められている。 17日の米経済紙主催イベントでは「失業率多少の上昇」を引き締めが誘発する「痛み」の事例として挙げていた。労働市場は強いのでその程度の揺れなら軟着陸との判断のようだ。求人件数が1100万人を超...
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フィンランド、スウェーデンのNATO加盟

2022年5月17日 これは筆者も驚いた。北欧もNATO加盟に動いたことでプーチン大統領は欧米との対決姿勢を更に強めている。外交面での大きな変化であり、追い詰められたプーチン大統領は更なる対抗措置を検討している。 筆者はこの世界的パワーバランスの大きな変動が、新たな「有事に備える金」への動きを促進させると重要視している。ウクライナ戦況だけでは相場の材料として陳腐化したが、ここに新たな材料が出来した...
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1800ドル大台攻防中

2022年5月16日 国際金価格は1800ドルを割り込みそうな展開。外為市場では円安一服。特に大きな材料はない。市場全体でこれまでの売買の巻き返しが同時進行で起きている。その典型がビットコインであることを前回は記した。株式市場ではいよいよ株価は大底かとの議論がかまびすしい。金市場では引き続きインフレ懸念と利上げペースの綱引き状態。 当のパウエルFRB議長も迷っている。最新のラジオ出演ではパウエル氏...
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ビットコイン暴落、きな臭い市場

2022年5月13日 これまで人気のトレードが相次いで手仕舞われ、損切りやマージンコール(追加保証金)など、きな臭い事例が相次いでいる。 まずは何と言ってもビットコインの暴落。6万ドル台の高値から半値以下の2万ドル台に急落している。ビットコイン所有者の半分以上が含み損を抱える状況だと言われる。塩漬けするか、見切り売りするか。以前本欄英語講座で説明した「not pretty」という市場の光景だ。クリ...
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米消費者物価上昇率8.3%、金は乱高下

2022年5月12日 11日、注目の4月米消費者物価上昇率が8.3%と発表された。8%台が続くようでは、インフレヘッジとしての金買いが加速して、NY金が2000ドルを超えても不思議はなかろう。しかし現在は1850ドル台だ。 11日にはセントルイス連銀ブラード総裁が「8.3%はホットな数字だが、当面0.75%利上げが必要ではない。」と発言した。FRBのタカ派姿勢への転換を主導した人物ゆえ、8%台の高...
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FOMC後、ドル「実質」金利急上昇、金に逆風

2022年5月11日 国際金市場の潮目が変化してきた。FOMCで連続0.5%利上げの方向性が示されてから、NY市場ではドル実質金利が急上昇しているのだ。 まず、米財務省発表の米10年債実質利回りが、FOMC前の5月3日0.14%から5日0.18%、6日0.26%、9日0.30%、10日0.34%と上がっている。そもそもマイナス圏に沈んでいたが、本格的にプラス圏に入ってきた。 その背景...
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国際金価格 1850ドル台まで急落

2022年5月10日 国際金価格が1850ドル台まで急落。 筆者はインフレ懸念が強まる中で、もう一回くらいは2000ドル挑戦局面があり、その後年末は1800ドル台と予想していた。しかし、NY市場内には1800ドルを予測するなら一気に売り込むトレーダーが多かったようだ。 現物需要不在の中で先物主導の価格形成になっていたが、その先物買いに利益確定売りや見切り売りが増えてきた。本日の日経新聞ではCFTC...
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