豊島逸夫の手帖

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金の第一人者として知られる国際金融アナリスト豊島逸夫氏のブログを掲載します。
なお、本ブログの内容は豊島逸夫氏ご本人の個人的見解であることをご了解の上、閲覧ください。

豊島逸夫氏のプロフィール

豊島逸夫氏近影
豊島逸夫事務所代表。
1948年、東京都生まれ。一橋大学経済学部卒(国際経済専攻)。三菱銀行(現三菱UFJ銀行)を経て、スイス銀行で外国為替貴金属ディーラーとして活躍。2011年9月までワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)の日本代表を務める。独立後はチューリッヒやニューヨークでの豊富な相場体験と人脈をもとに、自由な立場から金市場や国際金融、マクロ経済動向について情報発信を行うとともに、“金の国内第一人者”として金投資の普及に尽力。投資の初心者にも分かりやすいトークや文章にファンも多い。得意分野はスキー系、鮨スイーツ系、温泉系。

最新記事

コロナで買われる金、売られる金

2020年5月25日 コロナリスクをヘッジするために金が買われていることは言うまでもありません。一方でコロナゆえ売られる金もあるのです。 経済危機が極限に達すると人々はとにかく現金を選好するからです。世界の金買い取り店では、明日の糊口を凌ぐために、母から譲り受けた思い出の金のネックレスを泣く泣く売るというような悲惨な事例が頻繁に見られるのです。日本でも従来は古いデザインゆえ「箪笥の肥やし」となった...
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経済再開へ、これからが正念場

2020年5月22日 日本より一歩早く経済再開に動いている米国では、消費者が慎重で恐る恐る手探りの展開になっています。店へ急に客が戻るわけでもなく、案の定感染者は増えています。 おそらく日本もおっかなびっくりの再開になるのでしょう。 日本経済はかなり厳しい状況なので「縮小均衡路線」は覚悟せねばなりません。 とは言え、コロナ後の世界が未知の領域ゆえ、まだ実体像が描けません。新たな状況に順応するには2...
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金価格が本格的に下がる日

2020年5月21日 日米ともに経済再開期待が強まる中で、モヤモヤしていたマネーが株式市場に流入しています。マネーの源はFRB、そして日銀。コロナ対策として緊急供給されているおカネです。新たな量的緩和が始まったばかりですが、市場はすっかりその効果を織り込んでいます。そのマネーの一部は金市場にも流入しています。 投資家心理としては、株を買うのだが、第二波も心配。ワクチン開発には1年以上かかりそう。そ...
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パウエル氏とムニューチン氏、「社会的距離」保てるか

2020年5月20日 昨日本欄で予告した19日の上院委員会では、パウエルFRB議長とムニューチン財務長官がリモート形式ながら同時に議員たちの質問に答えるという珍しい光景が繰り広げられた。 特に市場が注目したのは、FRBが民間企業に融資するという異例の支援策だ。焦げ付きなどの損失は財務省が負担するという仕組みである。中央銀行と財務省が有事対応として連携する。総額6000億ドルの規模だが未だ一件も実行...
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金が下がってもワクチン開発成功を願う

2020年5月19日 金国際スポット価格が1760ドルを突破して、昨晩のNY市場で維持できるか注目された。結果はあっけなかった。NY市場オープン直前に米モデルナ社がワクチン開発、第一段階成功の報が飛び込み、株は急騰、金は直ちに1730ドル台まで急落した。 今の相場は株でもドルでも金でも、つまるところ「ワクチン次第」だ。ワクチンがあれば経済再開も軌道に乗り、良い連鎖を生む。その核心に触れる事例で、し...
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国際金価格、1760ドルに急騰

2020年5月18日 週明け、いきなり国際金スポット価格が1760ドルまで急騰中です。日本時間月曜の午前中ゆえ、NY市場オープンには時間がありますから、まだ短期的にどちらに転ぶか分かりません。 要因はこれまでと変わりません。コロナ関連では米国各州が相次いで経済部分再開に踏み切りましたが、その直後から軒並み感染者数が増えています。これは日本にとっても他人事ではありませんね。因みに米国のインディアン居...
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国際金価格、上抜けるか、注目の局面に

2020年5月15日 金スポット価格水準が1730ドルまで切り上がってきました。 昨晩はNY株が大荒れ。ダウが400超安で始まった後、一転、上昇に転じ、結局377高で引けました。上下変動幅は800ドル近く。株価のボラティリティー(価格変動)があまりに激しいので、一般投資家は手を出せず、安定性のある金にマネーが流入する構図となっています。理屈で言えば、株と金が逆相関というより、それぞれのリスク変動が...
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パウエル講演と米中関係で一波乱

2020年5月14日 昨晩はパウエルFRB議長の講演で市場が揺れた。 市場はいよいよ経済再開に動き始めていた。しかし、いざ経済再開となると「ホントに再開して大丈夫かな、第二波も怖いし。」との不安が頭を擡げるものだ。 そのような微妙な状況でパウエル議長が「今後の経済下振れは極めて厳しい。コロナ禍は長期化の可能性がある。更なる緩和が必要かも。」と語ったのでマーケットはビビった。 これまでは「緩和期待」...
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米国市場を揺らせた二人の「時の人」

2020年5月13日 日本時間13日午前0時頃から始まった上院でのファウチ国立アレルギー感染症研究センター長らの議会証言は、リモート形式で開催された。ファウチ氏自身もホワイトハウス職員の感染により、自主隔離中である。 トランプ大統領におもねることなく本音を医学的に論じるので、コロナ関連では最も影響力の強いとされる人物が、何を語るか世界の市場関係者がテレビ中継を見守った。 入れ替わり立ち替わり質問者...
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NY市場でコロナバブル発生

2020年5月12日 最悪の雇用統計など、実体経済が悪化の一途を辿る中で米国株が上がっています。特にナスダックに上場されているハイテク・通信銘柄の上げが目立ちます。米国民が感じている経済の苦境と高騰する株価の温度差が顕著です。米国中小企業向け救済融資マネーが本来の企業活動に使われず、ナスダックに流入している事例もあります。バブルっぽいですね。FRBの社債購入も未だ始まっていないのに期待感で株が買...
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