豊島逸夫の手帖

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金の第一人者として知られる国際金融アナリスト豊島逸夫氏のブログを掲載します。
なお、本ブログの内容は豊島逸夫氏ご本人の個人的見解であることをご了解の上、閲覧ください。

豊島逸夫氏のプロフィール

豊島逸夫氏近影
豊島逸夫事務所代表。
1948年、東京都生まれ。一橋大学経済学部卒(国際経済専攻)。三菱銀行(現三菱UFJ銀行)を経て、スイス銀行で外国為替貴金属ディーラーとして活躍。2011年9月までワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)の日本代表を務める。独立後はチューリッヒやニューヨークでの豊富な相場体験と人脈をもとに、自由な立場から金市場や国際金融、マクロ経済動向について情報発信を行うとともに、“金の国内第一人者”として金投資の普及に尽力。投資の初心者にも分かりやすいトークや文章にファンも多い。得意分野はスキー系、鮨スイーツ系、温泉系。

最新記事

雇用統計後、金上昇

2021年12月6日 注目の11月雇用統計は、非農業部門新規雇用者数が事前予測55万人増のところ21万人増と大幅に下振れた。一方、失業率は4.2%と2020年2月以来の低水準に。労働参加率は前月の61.6%から61.8%に上昇。とは言えコロナ前より大幅に低い水準だ。但し、この11月統計は11月末に突如出現したオミクロン株の影響を反映していない。 総じて良くもあり、悪くもありの結果だが、米債券市場で...
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中国と金 2022

2021年12月3日 2022年金価格展望にあたり見逃せない要因が中国だ。世界最大の金需要国であり、コモディティーとしての金需給における存在感は大きい。更に中国経済の浮沈が経済ショックとなり、安全資産とされる金市場へのマネー逃避を誘発するケースもある。 特に恒大危機の余波が2022年まで続くは必至だ。リーマンショック級の危機ともなれば、リーマン後の金価格のように初期反応としてはマージンコールで必要...
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米国でも初のオミクロン株感染者、NY市場に衝撃

2021年12月2日 カリフォルニア州で1名のオミクロン株感染者が出た。この第一報で、それまで前日比500ドル以上上昇していたダウ平均株価が、みるみる下がり前日比500ドル以上下落の水準になってしまった。一人の感染者情報がダウを1000ドル近く動かしたわけだ。今のマーケットが未知の敵、オミクロン株に対して、どれだけ警戒しているか。その実態が分かる局面であった。そこで金が安全資産として買われるかと思...
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パウエル・サプライズに揺れる市場

2021年12月1日 昨日本欄で、事前発表されたパウエル議長議会証言の声明文について詳述した。全体的なトーンがタカ派的なので、「市場の利上げ後退観測に一石」と書いた。 そのブログ更新を終えてから4時間後にモデルナ社CEOの発言が飛び出し、昨日の更新原稿に「追記アップデ―ト」として入れ込んだ。オミクロン株に対するワクチンの有効性が低いことを端的に述べた発言だったので、日経平均が400円以上急...
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パウエル議会証言原文公表、利上げ観測後退に一石

2021年11月30日 今日は難解な英文解釈の編。原文URLはこれ↓。勉強家の人はチャレンジしてみて。そうじゃない人はすっ飛ばして。 https://www.federalreserve.gov/newsevents/testimony/powell20211130a.htm 日本時間30日早朝に、NY時間30日に予定されているパウエルFRB議長議会証言の原文が公表された。注目点はオミクロン株出現...
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オミクロン・ショック、金市場は複雑な反応

2021年11月29日 金曜日に第一報を速報で書いてから、国際金価格はそれほど大きく動いていない。短期的乱高下はあったが、結局1790ドル台で引けている。 結局、オミクロン・ショックが深刻になり、経済を冷やすようになれば、インフレ懸念は鎮静化しよう。これは金市場に逆風。一方、金融政策面では利上げどころではなくなる。逆に緩和へ逆戻りするかもしれない。これは金利を生まない金には追い風。この綱引き状態な...
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突発的要因、南アで新型コロナ、市場は混乱

2021年11月26日 米国市場は感謝祭休日だし、今日は静かとタカをくくっていたら、何と南ア発で新型変異ウイルス確認の報道がアジア時間に流れた。感染力も強いという。市場は一転、大波乱に。ダウ時間外で300ドル以上急落。日経平均は午前中だが700円安。安全資産とされる米国債、円、そして金が買われる展開。米10年債利回りは、これも時間外で1.7%をうかがう動きから、一気に1.56%まで急落。円相場も1...
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大物ハト派の変心、利上げ警戒感強まる

2021年11月25日 24日のNY金市場は記録的経済統計好転や要人発言で、国際金価格は1790ドル台でリバウンドせず、弾性なく塑性の展開となった。 まず、要人発言から。サンフランシスコ連銀デイリー総裁と言えば、FRB議長人事選定の過程でFRB理事候補としてウォール街では名前が挙がったほどの人物だ。ハト派の主導格としても知られる同氏が、23日の米メディアインタビューで「経済データ次第で...
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パウエル再任、貴金属価格暴落

2021年11月24日 まずは、このKITCO金価格24時間グラフをご覧いただきたい。 日本の祝日を挟み、一昨日が赤線、昨日が緑線。つい先日は1900ドル視野、金高騰の様相であったが、一転1700ドル台まで暴落。キッカケはパウエルFRB議長再任。 この人事の影響で、日本では円安115円まで円安が進行したことから日本人にも他人事ではなくなり、NHKニュースでもトップ扱いで報道された。 ...
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欧州で感染再拡大

2021年11月22日 国際金価格は1840ドル台に下落。 なぜ下がったか、その経緯がややこしい。 直接の要因はドルインデックスが96を超えドル高になったこと。 では、なぜドルインデックスが上昇したかと言えば、オーストリア政府が感染拡大で外出禁止などのロックダウンを22日から実施する方針を表明。ドイツでも厳しい規制が導入される流れになっているので、欧州感染拡大でユーロが対ドルで売られたから...
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