豊島逸夫の手帖

  1. TOP
  2. 豊島逸夫の手帖
  3. バックナンバー
  4. 日経平均4万円台、金は3300ドル割れ
Page4104

日経平均4万円台、金は3300ドル割れ

2025年6月30日

4104a.gif

世界的株高傾向の中で金は売られている。教科書どおりの展開だ。
では、この株高はホンモノか。NYの連中と話し合った。
米中関係改善との楽観的見方、そしてトランプ発言に関わらず、AIセクターの成長性は変わらないとの読み。
「この株高は持続的と思うか。」と質問を投げかけたが、説得力のある答えは遂に聞けなかった。

結論的には、株高と言っても長く株の運用割合を増やす意志はなく、とりあえず買って売り、差益を狙う類のポジションが殆どということだ。

なお、世界的株高となっている要因は、NY市場での米国株高に不安を感じ、欧州や中国などの「外国株」を買い漁る動きが拡散しているからだ。株式市場でのリスク分散の流れとも言える。そこで日本株にも海外投資家マネーが流入したわけだ。

以上を吟味すれば、金から株へのマネーシフトは確かに進行中だが、総じて短期性の投資資金が中心ゆえ、金上昇トレンドを変えるほどのインパクトには欠ける。
株のリスクヘッジとしての金買いは、粛々と進行してゆく。ここが、最も重要なポイントだ。

なお、今日発売の東洋経済誌にインタビュー記事が載っている。

東洋経済オンラインはこちら。

「有事の金の"ドカ買い"は悪魔の選択だ」。金の第一人者である豊島逸夫氏はそう警鐘を鳴らす|特集|東洋経済オンライン

そして今日の写真は濃い黒ゴマソースをたっぷりトッピングしたゴマソフト!
これはスグレモノ!それにしても服装見れば分かると思うが、札幌は寒いよ。

4104b.jpg

2025年