2025年7月17日
7月14日付け本欄「ベルサイユ宮殿並みの改修、パウエル外しの口実に」にて、トランプ大統領がパウエルFRB議長を解任する動きが、金融市場に混乱を起こす可能性に言及した。
それが昨晩、現実にNY市場で起きてしまった。
現地メディアが「いよいよパウエル解任に動く」と報道され、NY市場が大混乱に陥ったのだ。金市場の例外ではなかった。グラフの緑線が大きく上に下に振れている部分が、その問題の時間帯だ。メディア報道で金急騰。その後、さすがにトランプ氏も「これはまずい」と思ったのか「解任するつもりはない」と語り金急落。外為市場でもドル円が乱高下を演じた。
解任するには相当の理由が必要だ。例えば不法行為など。しかし、FRB本部改修を「相当の理由」にはできまい。無理筋だ。そもそも数年前から関係機関の承認を得て、上院も通過していることだ。
それほどまでにパウエル氏が憎いのか。利下げをして欲しいのか。利下げすれば、米国債の利払いが多少は楽になるとの読みもあるようだが。
このトランプ流ごり押しは、トルコのエルドアン大統領が娘婿を中央銀行総裁に任命して、批判されたことを想起させる。
万が一、トランプ氏が強行すれば、短期的に金3500ドル超えもあり得るほどのインパクトはあろう。ドルも暴落して大幅な円高となろう。
まぁ、そうならないとは思うけど。
さて、プラチナ価格の上昇が話題になり、明日金曜日のTBS、朝のTHE TIME,という番組に札幌からリモート出演する。
それから、7月29日には大手町の日経本社に「出張」して「金価格上昇、どこまで」と題した円卓会議にネットのライブで参加する。
日経電子版有料読者向けの企画らしいけど。私のことゆえ「台本無視でぶっつけ本番、ぶっちゃけで語るよ」と予告しておいた。放送禁止用語だけは避けます!↓
https://www.nikkei.com/live/event/EVT250620002
もうすっかり札幌の気候に慣れてしまって、ぶっちゃけ東京出張したら即熱中症になりそうだよ。生出演終わったら即、大手町から羽田に向かい帰札する(笑)。
ネットだからリモート出演もアリだったけど、円卓会議となると、やはりテーブルを囲み意見を述べ合うことにライブ感があるからね。