2025年5月22日
今週の衝撃的出来事とされるのが、日本の財務省が20日に実施した20年物国債入札の結果。好不調を判断する指標で、不調の度合いが(つまり買い手が少ない)なんと38年ぶりの大きさとなった。
更に昨晩はNY市場でも米国の20年国債の入札がこれまた大不調。
日米ともに投資家が国の借金返済の見込みが立たずと判断したわけだ。
国債を買うという投資行動は、買い手が国に対して債権者の立場になる。そこで国に20年間カネを貸しても焦げ付いてしまう可能性が高いと判断したことになる。
仮に国債を買うと決めた場合でも、相当の利回りを要求するであろう。つまり金利が上がるということだ。しかし金利が上昇すれば、日米ともに国債の利払い費が急増してしまう。
昨晩のNY市場では米10年債利回りが4.6%近くまで急上昇。財政不安懸念が株価と米ドルを押し下げ、金には上げ要因となった次第。