2025年5月1日
スポットの国際金価格が3240ドル近傍まで下がってきた。
WGC金需給(1~3月)発表直後にも急落。市場が知りたいのは4月以降3000ドル台での需給だ。
更に米GDPマイナス成長という金にとっては買い材料が出たにもかかわらず金は続落。
もはや潮目が変わったとしか言いようがない。
今日もアジア時間帯で急落。上海勢が見切り売りに走っている。彼らの売買に理由は要らない。上がると思えば買い、下がると思えば売る。シンプルな投機家集団だ。
それではどこまで下がるか。
1~3月の3000ドルへの過程では金の現物投資需要も付いてきたことがWGC需給統計で確認されたので、下値は3000ドルが目途。簡単に3000ドルと書いたが、これはとてつもない歴史的高値だよ。
なお、金下落の背景は、やはりトランプ側の譲歩姿勢見え隠れ。NY株はこれを材料に買われる日もある。さすがにこのまま突っ走ってはヤバイことが誰の目にも明らかになったから。
株が下がればトランプ氏は「バイデン経済政策の名残」と言い訳をする。しかし今を堪えれば明るい未来が待っているという論法はアメリカ人には一般的に通じないもの。
因みに日本が国別通商交渉でトップバッターになったのも、日本勢はsubmissiveと思われているから。例えば日本国内で強面の政治家がワシントンにゆくと急変。ヘラヘラ愛想笑いをする。日本人は外交が下手だね。まず英語が苦手。通訳を介しての会話では限界がある。せいぜいゴルフでも一緒にやる程度。
とにかくトランプ2.0の4年間は保護主義の世界。関税合戦に勝者はない。