豊島逸夫の手帖

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国内小売価格、2万円の大台直前で足踏み

2025年9月26日

今日の国内現物小売価格は、あとグラム60円で2万円という水準。日中に為替の円安傾向が強まれば2万円もありかとも思われたが、結局変わらず。週明けに持ち越しとなった。
いずれにせよ時間の問題。

2万円を節目に、手持ちの金を売り払って人生をエンジョイしたい人もいれば、アニマルスピリッツ(獣性)にギラギラして、一攫千金を目論む人も少なくない。

ちょっとした金のアクセサリーが意外なほど高値で買い取られるので、「タンスの肥やし」扱いされていたお母さんの形見のゴールドリングを慌てて処分するような事例はいくらでもある。

更に価格高騰はプラチナにも飛び火。ファンダメンタルズに変化はないが、単に金より割安ということで、姉妹メタルのプラチナが買い漁られている。NY市場でプラチナ価格も急騰。これは完璧な投機買いだ。それでも金が上がればプラチナも記録的なスピードで上昇する。

なお、円安進行の影響も見逃がせない。
昨日も新規失業保険申請件数、耐久財受注、そしてGDPと3連発で、事前予測より良い数値が発表され、米利下げ観測が若干後退。利下げ=ドル売りの動きが逆流してドル高に振れた。

それから金に関してだが、地政学的リスクが中東・ウクライナ・米ロ関係などで、じわり新たな段階に入りつつあることも見逃せない。週末に新たな動きが顕在化すると、週明け金の一段高もあり得る。

今晩に関してはFRBが重視するPCEインフレの発表が待ち受けるので要注意。

さて、札幌の街ではそろそろ紅葉の兆候もチラホラ。とは言え、今日は平年よりかなり暑く22度程度まで気温上昇中。今年の秋は2か月くらい続き、快適な気候が望めるかもしれないとの気象台予報。一旦帰京するが、ほどなく帰札となるかも(笑)。羊蹄山も綺麗だよ~。

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2025年