豊島逸夫の手帖

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金価格、調整局面だが、昨日は反発

2025年72

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国際金価格は3320~3340ドル程度のレンジで推移している。3300ドルを割り込む局面もあったが、しぶとく反発した。

現状ではドル安が材料視されている。FRB高官発言で今月(7月)にも利下げ、或いは年2回利下げへの言及が目立つ。
一方、パウエルFRB議長は依然「関税の影響を見極めつつ、慎重に様子見」のスタンスを変えていない。その結果、FRB内での見解の相違が露わになってきた。内部亀裂とも言える。トランプ大統領が次期FRB議長の人選を急ぐと述べているので、その重要ポスト狙いで積極的利下げ説を唱えるFRB理事もいるように見受けられる。パウエル議長がFRBは政治的に独立していると断言しても、現実的にはホワイトハウスからの圧力がFRB内部では利いているね。FRBはトランプ氏に乗っ取られた感がある。

なお、今晩のワールドビジネスサテライトで金ブームが紹介されるそうで、筆者のコメントも入る予定。

2025年