2025年8月12日
トランプ大統領はスイスから輸入される金地金に39%の関税が課されるとの報道を否定する内容のSNS投稿を行い、金市場の大混乱はあっさり終息した。FT(フィナンシャルタイムズ)報道に接して、多くの投機家が関税発動前に買って、発動後に売れば大儲けと色めき立ち、我先にNY先物市場で買い注文を入れた。しかしその思惑は梯子を外され、一転、投機家集団が先物買いした金の売り手仕舞いを急ぎ、損切りを余儀なくされた。
更に、既にNY先物市場で売りのポジションを張っていた投機家は、関税発動の報道で慌てて買い手仕舞いに走った。既にNY金先物価格がアジア時間で急騰していたので、結果的に損切りのショートカバーになったのだ。
かくして、NY金先物価格の超割高状況は解消され、NY金とロコロンドン(スポット)の値差(スプレッド)は通常に戻ると思われた。しかし、金市場全体に売りのムードが充満して、ロコロンドンの金価格まで引きずられ下落中だ。
結果的には短期的ドタバタ劇で、金価格はまたもや3500ドルの壁に跳ね返された形となった。3500ドル超えの難しさが露わになってしまった。今やスポットでは3350ドル前後で推移している(KITCOグラフ 緑線)。ドタバタの最中にはNY12月ものが3500ドルを超えた局面もあったのに。
NY市場では大損した投機家が悲鳴を上げ、さながらbloodbath(血の風呂)の様相と言われている。
かくいう私は鮨三昧。高級店でなくても札幌の鮨の質は高い。値は東京より安い。写真は珍しいホヤの握り。超新鮮だとクセもなく、独特の食感。ホタテはとにかくデカくて旨い。
そう言えば、札幌郊外の農園レストランの草分けであるアグリスケープに本欄読者が頻繁に訪れてくるとシェフから連絡あり。昨年は随分書いたからね~。あそこはお勧めだよ。山里マガーリ@米沢とともに。マガーリにも読者が来たと連絡あり。そう言えば、これもお馴染み贔屓の京都「らく山」はご無沙汰。とにかく京都は混み過ぎ。でも会いたいな、らく山の大将には。