2025年12月12日
労働市場悪化を受け、NY金4300ドル乗せ、昨晩はNY金がNY銀を主導した。上げの理由が米労働市場悪化というマクロ経済要因であったからだ。
まず、FOMCでパウエル議長は雇用統計の新規雇用者数が過大に発表されていることを記者会見において実数で示した。記者会見発言の書き起こしによれば、FRBの事務方は月次の雇用者数を6万人多く計上していたと語っている。実数では毎月2万人「減って!」いたことになる。ここまで実質的に激減すると、救済的利下げは当たり前の政策対応になろう。
この爆弾発言後の昨晩、米新規失業保険申請者数が23万6000件と前週から4万4000人増加。4年半ぶりの大幅(失業者)増を記録した。
来週いよいよ発表される雇用統計が更に悪化すれば、金価格の上昇に弾みがつこう。要経過観察である。