2025年12月4日
エヌビディア株見切り売り、金銀買い付けのトレードについて本欄に書いたり、X@jefftoshimaに書き込んだりしていたが、今朝の日経新聞朝刊のグローバルマーケット面で記事になった。
ヘッジファンドに人気のトレードはこれだけではない。
今や日本国債(JGB)売り、金買いの組み合わせが増えているのだ。
今日もJGB市場では、指標となる新発10年物国債の利回り(円の長期金利)が1.9%台を超えた。2007年7月以来の高水準だ。
更に、超長期の30年物JGBに至っては3.445%と過去最高。
これ全て、高市政権の積極予算に対する市場の警鐘だ。
どう見ても国民の負担を増やすことで、賄える財政支出案ではない。
国の借金証文を増やす以外に有効な手は見えない。
この日本財政不安は直ちに米国債にも飛び火。FRBは利下げ姿勢だが、今やJGB要因が米国債利回りを上げる、所謂悪い金利上昇を招いているのだ。
ヘッジファンドは早速火に油を注ぐ如くJGB投機的売却に走っている。その投機で得たドライパウダー(投資待機資金)を金銀買いに回している。
こういう状況ゆえ、日本人個人投資家が高値圏でも金を買い続ける理由は明快と言えよう。日銀も財務省もあてにならないゆえ、個人は自ら財産価値を守るしか術はあるまい。
増税で選挙は勝てない。この事実は重い。
あ!今NHKの昼のニュースでも国債利回りが報道されているね。
日本の財政赤字が増えれば増えるほど円安が進行。輸入物価も上昇に歯止めがかからない。日銀(BOJ)の利上げが円安阻止には有効な政策手段(のはず)だが、景気を冷やす副作用も伴うので植田日銀総裁も、あれやこれや、のらりくらり、この話題を避けている印象。
しかし、利上げは時間の問題であろう。