豊島逸夫の手帖

  1. TOP
  2. 豊島逸夫の手帖
  3. バックナンバー
  4. 求む、金専門家!人材不足が顕在化
Page4181

求む、金専門家!人材不足が顕在化

2025年10月29日

本欄でも書いてきた如く、金がアセットクラスとして認知され、金売買市場も拡大の一途なのだが、ネックは金専門家の人材不足。

適格者(英会話能力必須)がいれば、リクルート市場で高く売れるよ!筆者もモテモテ(笑)で、諸々お誘いを丁重にお断りしております。

これまで株・債券・外為に比し注目度も低かったので、NY市場では金専門家やトレーダーが絶対的に少なかった。Xの@jefftoshimaにも書き込んだことなのだが、現状では人事異動により株式トレーダーや外為トレーダーが俄かゴールドトレーダーとなる事例が多い。この人たちはAIトレーディングプログラムを武器に金売買業務をこなしているが、これでは限界がある。市場参加者の多くがAIに依存すると、金の値動きも売りが売りを呼び、買いが買いを呼ぶ傾向が強まり、金価格乱高下(ボラティリティー)が激しくなる。

今年の金ブームが一過性ならば、若い人たちが金にキャリアを賭けるのには抵抗があろう。しかし、今や中央銀行が相次ぎ外貨準備としての金買いに声を上げ、超長期運用の年金基金がポートフォリオに金を組み込む時代だ。繰り返し言うが、金が独自のアセットクラスとして認知されたのだ。

米国の金融機関に金業務部ができるかもしれない。実際に私が勤務したスイス銀行には「金業務部門」があった。日本でも以前のことだが、大手証券会社に「金業務部」が創設された歴史もある。その時代には未だ金の認知が進んでいなかった。しかし、今回は全く状況が異なる。

金の知見に自信がある人は英会話能力を磨き、国際金市場で働く選択肢も充分「アリ」であろう。


さて、今日の写真はおなじみ米沢に移住した「山里Magari」その後。
ホームページができた。

山里Magari

最新の写真も届いた。
マダム(まゆみちゃん)とシェフ(たかさん)は自由が丘の都会生活から、今や米沢の素晴らしい自然の中に溶け込み、新たなイタリアンを実現させている。
新しい時代の波に乗って、成功の道を歩んでいる。
野菜などは自分の畑で作り、せっせと農家生活も営んでいる。
生ハムも自家製。
たかさんは雪国生活の雪かき作業ですっかり筋肉マンになった(笑)。
マダムは持ち前のチャーミングな人柄で、米沢の方々の間では徐々にセレブリティーの道を歩んでいる。
因みに本欄読者の来店が相変わらず絶えぬそうで、先日はなんと青森県の読者が米沢に来たそうな。全国に広がるマガーリの輪!
私も嬉しいよ。

4181a.jpg

4181b.jpg

4181c.jpg

2025年