豊島逸夫の手帖

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雇用統計後、金急落

2025年7月4日

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昨晩発表された米雇用統計は新規雇用者数と失業率ともに、予想されたほど悪くはなかった。その結果、雇用情勢悪化→7月にも利下げ決断を見込んでいた金市場は失望売りに見舞われた。

基本的に調整局面入りしてやや膠着気味の地合いゆえ、売りの材料には敏感に反応する。とは言え3300ドルが当面の下値抵抗線になっている。

中期的には調整局面を経て、再び3500ドルの大台に挑むことになりそうだ。但し、再び3500ドルで跳ね返されると、年後半は3000ドル割れの局面も考えられる。ここは正念場だ。

とは言え、3000ドルでも歴史的にはとんでもない高値圏。我々の目が3000ドル当たり前の如く慣れてしまっている。この楽観ムードは自戒の意味を込めて、気を引き締める必要があろう。

なお、為替要因も140円台で行ったり来たり。昨年のような円安=円建て金価格独歩高は期待しない方が良かろう。

とにかく謙虚に3300ドル台の有難みを噛みしめるべき。年内にも4000ドルとかギラギラがっつくな。

ところで、札幌も蒸し暑くなってきた。東京のまとわりつくような不快感はないが、北海道にしては暑い。札幌では冷房より扇風機が売れている。夜になれば20度程度なので、札幌の人たちは寝苦しいと言うが、私は熟睡している(笑)。

2025年